体臭は空気で変えられる
肌に塗らずとも、体臭は変化する。
——エッセンシャルオイルが「空気を通してケアする」という話
日常生活の問題に対して、凝縮された植物の香りは非常に効果的ですが、今日は男女問わずよく相談される「ニオイ対策」についてお話しします。
アロマと聞くと、肌に塗るか、気分を整えるためのものだと考えている方が多いと思います。それらとは、少し異なる視点からのアプローチをお届けします。
40代以降の体臭は、皮膚の「内側」で始まっている
加齢臭の正体は、ノネナールという物質です。
年齢が進むにつれ、皮脂の成分が変化し、肌に常在する菌がそれを酸化・分解することでこのニオイが発生します。青臭さと古くなった油が混ざったような独特のニオイが特徴です。頭皮、首の後ろ、耳周り、胸元といった、自分では気づきにくい場所で漂うことが多いです。
問題は、これは皮膚の表面ではなく、もう少し深いプロセスで起きているということです。そのため、拭いたり洗ったりしても、根本的には改善しにくいのです。
精油の分子は揮発して空気中に広がる
ここでは、濃縮された植物の香りであるエッセンシャルオイルについてお話しします。
エッセンシャルオイルを空間に散布すると、その分子は揮発し、空気中に漂い始めます。そして、香りが鼻に届くときには、すでに無数の微細な分子が空気の中を動いていることを意味します。
ただ漂っているだけだと思ったら、少し異なります。
見えないけれど、確実に機能している
ティートゥリーやユーカリの成分は、空気中に放出された状態でも、体表近くの菌の活動を穏やかに抑える働きをします。肌に触れなくても、自分を取り巻く空気の層に抗菌的な環境を作り出しています。
また、ローズマリーやフランキンセンスは、空気中の酸化ストレスにも影響を及ぼします。ノネナールが発生する前の皮脂が酸化するプロセスに、空気を介して干渉できる可能性があります。
さらに、ベルガモットやレモングラスの成分は、すでに漂っているノネナール分子と空気の中で出会い、その構造を変化させるのです。香りで「上書き」するのではなく、臭気の分子そのものを化学的に書き換えていくのです。
「ニオイを纏わない体」をつくるという発想
上手な表現を探していたのですが、こういうことだと思います。
エッセンシャルオイルを空間に広げると、私たちは無意識のうちに見えない通気層(ヴェール)を自分の周囲に纏っているのです。これは、菌を抑え、酸化を遅らせ、臭気と交わい変化していく——その作用が、身体を取り囲む空気の中で静かに、継続的に起きています。
肌に塗るケアが「点」であるとすれば、これは”「場」をケアする”感覚に近いでしょう。
自分自身という場所を、清潔な空気で包み込む。これがエッセンシャルオイルの、あまり語られていない使い方です。
『においは、管理できる。』
それも、自分らしい香りを選んで。
香りを流すのではなく、企業の本質を香りに翻訳する。
20,000件の臨床から生まれた、香りブランディング。
