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ミツバチの1日を追いかけてみた。夜明けから日暮れまで何をしているのか

こんにちは。かの蜂のミツコです。

巣箱を眺めていると、ミツバチが出入り口でものすごい勢いで行き来しているのがわかります。

「あの子たち、一日中いったい何をしているんだろう?」——お客様からよくいただく質問のひとつです。

意外と知られていないのですが、ミツバチの1日はかなり明確にスケジュール化されていて、しかも年齢によって役割がコロコロ変わります。

今日はそんなミツバチの1日を、夜明けから日暮れまで、養蜂家の目線でゆっくり追いかけてみましょう。


ミツバチの仕事は、年齢で決まる

まず驚いてほしいのは、ミツバチの仕事は生まれてからの日数で役割がはっきり分かれているということです。

  • 年齢ごとの主な仕事

    • 生後1-3日:巣の掃除係

    • 生後3-10日:幼虫のお世話係(保育係)

    • 生後10-20日:巣の建築・蜜の濃縮係

    • 生後20日以降:外で蜜を集める「外勤蜂」

つまり、巣箱の出入り口を忙しく行き来している採蜜担当のミツバチは、ある程度年齢を重ねたベテラン勢。それより若い世代は、巣の中で別の仕事をしているということになります。

「働き蜂」と一言でくくられがちですが、巣箱の中はちょっとした会社組織のようになっているんですね。

夜明け前:偵察蜂が出かけていく

ミツバチの1日は、夜明け前から動き始めます。

まず動くのは偵察蜂と呼ばれる、外勤のなかでも先発組のミツバチ。彼女たちは、その日にミツが採れそうな花の場所を探しに、薄暗い空のなかへ飛び立ちます。

そして、いい花畑を見つけて巣に戻ってくると、仲間にその場所を「ダンス」で伝える——これが、有名な「ミツバチの8の字ダンス」です。

巣箱の中で、太陽の方向を基準にした角度と距離を、お尻を振るリズムで伝える。

——これを発見したのが、20世紀の動物行動学者カール・フォン・フリッシュ博士で、ノーベル賞を受賞した研究としても知られています。

人間でいうと「あの花畑、北西3kmくらいのところで満開だよ!」と、地図アプリで共有しているような感じです。

日中:採蜜のピーク

太陽が昇り、気温が20℃を超えてくると、ミツバチの活動はピークに入ります。

外勤蜂たちは、巣を中心に半径3kmの範囲を行き来し、花から花へと蜜と花粉を集めて回ります。一匹の外勤蜂は、1日に平均して10〜15回も巣と花畑を往復するといわれていて、想像以上のハードワークです。

ここで一つ、覚えておくと面白い数字を。

一匹のミツバチが、一生をかけて集める蜂蜜の量は、ティースプーン1杯ほど。

ミツバチの寿命は季節によって違いますが、夏場の働き蜂は約1ヶ月(30日前後・約4〜5週間)。その短い一生のなかで、何百回・何千回と花のあいだを往復し、せっせと蜜を運び続けて——たどり着く量がスプーン1杯です。

一瓶の蜂蜜が、いったいどれだけのミツバチの仕事でできているのか。そう考えると、瓶を開けるときの手つきが、ちょっとだけ慎重になります。

巣に戻るたび:バトンを渡す

外勤蜂は、花畑と巣のあいだを何往復もしながら、そのたびに少しずつ蜜を持ち帰ってきます。

巣の入り口で、外勤蜂は内勤の若いミツバチに集めてきた蜜を口移しで渡します。受け取った内勤蜂は、それを巣房(ハチの六角形の部屋)にひとつずつ詰めていく。これも分業の一つです。

このとき、巣の中の蜜はまだ水分が多めです。このままだと発酵してしまうので、ミツバチたちは——

日中から夜通し:羽をばたつかせて、水分を飛ばす

巣箱の中では、たくさんのミツバチが羽を激しく振動させて、巣の中の蜜の水分を飛ばす「送風運動」と呼ばれる作業を行っています。

これは夜だけの仕事ではありません。日中から夜通し、休むことなく羽をばたつかせ続けて、巣の中の蜜から少しずつ水分を抜いていきます。

これによって蜜は徐々に濃縮され、糖度がぐんぐん上がっていきます。

国産はちみつの規格では、糖度78%以上になって初めて「はちみつ」と名乗ることができます。ミツバチたちは、この水準を満たすまで巣房に蓋をしません。

私たち養蜂家は、この**「ミツバチが蓋をする」**サインを見て、ようやく採蜜を始めます。だから採蜜のシーズンは、養蜂家も朝5時から動き出すんですね。前の晩から朝にかけてどこまで濃縮が進んだか——それを確認するところから一日が始まります。

そんなリレーが、毎日繰り返されています。

一瓶の重みを、もう一度

百花蜂蜜は、ミツバチが半径3km以内のさまざまな花を訪れて集めた蜜が、その土地の表情そのまま瓶に詰まったはちみつです。

レンゲのような単花蜜は、その花ならではの純粋な風味が引き立ちますが、百花蜂蜜は「その地域が、その季節に咲かせていた花全部」の蜂蜜。さまざまな花の蜜が混ざり合うことで、深みやコク、独特の風味(個性)が生まれるのが、百花ならではの魅力です。

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九州北部・山口・広島でかの蜂が採蜜した、国産百花蜂蜜の1kgサイズ。たっぷり毎日使いたい方、ご家族で楽しみたい方におすすめです。


まとめ

ミツバチの1日——

  • 夜明け前:偵察蜂が出かけ、花の場所をダンスで仲間に伝える

  • 日中:気温20℃以上で採蜜のピーク。半径3kmを1日10〜15回も往復

  • 巣に戻るたび:外勤蜂が内勤蜂に蜜を渡す

  • 日中から夜通し:羽をばたつかせて水分を飛ばし、糖度を上げる

  • そして翌朝:養蜂家がその仕事を確認するところから始まる

一匹が一生をかけて集めるのは、ティースプーン1杯。

その重みを知ったうえで、もう一度はちみつの瓶を開けてみてください。きっと、今までよりも少しゆっくり、味わうことができると思います(•‿•)


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※はちみつの効能や作用には個人差があります。その効能や作用を約束するものではありません。はちみつの使用にあたっては自己責任でお楽しみください。
※1歳未満の乳児にははちみつを与えないでください。

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