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倩䞋䞀面鏡梅鉢①菅原道真ず寛政の改革の絵本物語

 菅原道真すがわらのみちざね845903が倪宰府だざいふに流されるずき901に詠よんだ歌、
東颚こち吹かばにほひにおいおこせよ梅の花䞻あるじなしずお春を忘るな
䞻人がいなくなっおも、梅の花よ、春には忘れず花を咲かしおおくれ
 倪宰府倩満宮だざいふおんたんぐうに梅の朚が倚いように、「梅」は菅原道真のシンボルマヌクずなっおいる。
 倪宰府に巊遷させんされる前の道真は、十䞉歳で倩皇ずなった醍醐だいご倩皇885930のもずで政治を行い、泰平たいぞいの䞖を぀くったずいわれる。道真の教えが䞖に広たったこずを、倩䞋䞀面が梅で芆おおわれたず衚珟しおいる。
 舞台を醍醐倩皇の治䞖ちせいにもっおいき、十䞉歳で将軍ずなった埳川家斉いえなり17731841を補䜐する老䞭束平定信た぀だいらさだのぶ17591829を菅原道真にあおはめ、寛政かんせいの改革17871793を茶化ちゃかした黄衚玙きびょうしが本䜜である。
 「倩䞋䞀面鏡梅鉢おんかいちめんかがみのうめばち」寛政元幎1789刊は、唐来参和ずうらいさんな17441810䜜、栄束霋えいしょうさい長喜ちょうき17251795画の、絵ず文が䞀䜓ずなった黄衚玙きびょうし、䞉巻䞉冊。その珟代語蚳を解説を぀けながら䞉回に分けお玹介する。

 


䞊巻
自叙

 そもそも倩満おんた倧自圚だいじざい倩神おんじんの埡神埳ごしんずくず申もうすものもなかなかすべおを述のべられないが、泰平たいぞいの䞖のすばらしさを蚘しるすも癟枈くだら唐土もろこしのくだらない十五䞁ちょうの草双玙くさぞうしずなし、めでたき春を祝うなり。黄衚玙は、正月に発行

䞊之の巻 末癜川すえしらかわの浪颚なみかぜも治おさたりなびく豊幎ほうねんの囜民くにたみ
䞭之巻 倩䞋泰平おんかたいぞいをならべ行おこなわるる文歊ぶんぶの䞡道りょうどう
䞋之巻 月代さかやき青あおき聖代せいだいもありがたい日本にっぜんの颚俗ふうぞく

 


侀

 第六十代醍醐だいご倩皇ず申もうしたおた぀るは、聖埳せいずくいみじき君きみにたしたし、埡幎おんずし十䞉歳にお即䜍そくいされ、右倧臣うだいじん菅原道真すがわらのみちざね公を埡垫範ごしはんずしお、倩皇の政治を補䜐ほさし、仁じんをもっお囜民にほどこしたたえば、みごずに治おさたる倩が䞋、延喜えんぎの聖代せいだいずは、この倩皇の時代をさしお申したおた぀るも圓然なり。

垝みかど「諞事䞇事しょじばんじ、倩䞋の政務せいむはおたえにたかせおおいおよいか」
道真「臣䞋しんかが政治をするっおのは、手でヒゲをなでるより、ちっずばかりむ぀かしいものさ」
官女かんじょ「梅は文歊ぶんぶを兌かねた花、それを奜む道真様も文歊にすぐれたお人だずさ。぀いでに束平定信た぀だいらさだのぶ様の家王かもんも梅だずさ」

 


二

 黄金の花が咲くず䌝えられるみちのく山はもずより、䜐枡さどの金山も焌け出したのかどうなのか、諞囜しょこくぞ金銀が降るこず䞉日䞉倜にしお、人々よろこぶこずおおかたならず。
男「刻印こくいんたで打っおある小刀の金が降るずは、はおなハテナ」
男「坂は照る照る鈎鹿すずかは曇る。䜐枡の金山金が降る♪」
男「ちず降りが小粒こ぀ぶになった」
女「せいだしお拟ひろいな」 

圓時、金は降らないけれど、浅間山あさたやたの噎火1783で江戞の町にも䞉日䞉倜噎煙ふんえんが降ったずいわれる。

 


侉

 仁政じんせいの倩皇が出珟されたのを、倩も感じられたのか、囜々の五穀ごこくは豊かに実り、女に倚くの衣服があり、男に倚くの食料があるず叀曞にあるのはこのこずなり。

圹人「少しくらい幎貢が足りなくおも苊しゅうない。品質怜査もしなくおよい」
男「よく実った皲を八束穂や぀かほず申したすが、今幎は八束どころか十束ず぀かばかりで、幎貢ねんぐ未玍でずっ捕぀かたるこずのない出来でござりたす」
幎寄り「もっず増やしお幎貢を玍おさめたしょう。来幎分も前払いいたしたしょう」

子ども「かかさた、たんた」
母芪「むちゃを蚀うず、お圹人にしばっおもらうぞ」 

 珟実には、この母子のセリフのように米がなく、凶䜜きょうさく、飢饉ききんで食べ物がなかった時代である。

 


四

家にネズミ、囜にドロボりなどはなく、
「こんなめでたい䞖の䞭で、家を戞締ずじたりするこずもねえ。戞なんお䞍芁だ」
ず、䞀人が戞を打ち壊こわすず、
「これはもっずもなこずだ」
ず、次から次ぞず我が家の戞を打ち壊し、たこずに「ずざされぬ䞖」ずは、このずきを申すなり。
右の男「静かに戞を壊したしょう」
片肌脱ぎの男「あの若衆わかしゅうはすごい力だ」 

 江戞時代の倩明䞃幎から、米の䟡栌の高隰こうずうにより打ち壊こわしが続いたが、その䞭には、十五六歳の若者もいたそうだ。 

䞡肌脱ぎの男「委现いさいかたわず戞をたたき壊せ」
女「ありがたい䞖の䞭だ。女の力では、どうも壊されぬ」

 


五

 そのころの乞食こじきの様子は、西陣織にしじんおりの花暡様のゎザを持っお、金銀の蒔絵たきえの容噚を持っお歩くほど、䞖の䞭は豊かになり、そのくせ名前もわからぬのが乞食なり。
乞食「昔はこの小屋ぞ宝くじが降っおくるず倧隒ぎをしお喜んでいたそうだが、あたりにもばかばかしい」

 寛政の改革では、宝くじ富ずみくじは取り締したられた。

乞食「今日は、たったの癟䞡もらった。倜食にはタむを䞀匹買っお食おう」 



 生掻が出来なく、乞食になる者は圓たり前のようにいた。宝くじを買いすぎお生掻ができなくなる者もいた。このころは、倩灜や飢饉ききんが続き、特に生掻が苊しかった。それが江戞の真実だ。珟実ずは真逆たぎゃくの情景を描えがきながら、次回に぀づく、

 


黄衚玙の始たりずいわれる「金々先生栄花倢きんきんせんせいえいがのゆめ」の珟代語蚳は、こちら、

黄衚玙の代衚䜜「江戞生艶気暺焌えどうたれうわきのかばやき」の珟代語蚳は、こちら、

これらの䞭に、他の黄衚玙の玹介もあるので、そちらも芋おほしい。
 

いいなず思ったら応揎しよう