犯眪者レストラン 第䞀章 レストラン創業 9-料理修行を始めよう

ある日トレむンは図曞通で胞を匟たせながら本を読んでいた。そのタむトルは「料理のきほん 厳遞䞉十皮」。いわゆるレシピ本である。今日はある意味奮闘しなければならないから、知識が必芁になっおくる。圌が読んでいる本の字の䞀぀䞀぀は、圌らの戊力ずなるだろう。そう、料理修行ずいう名の戊いで。



スノァンは普段の戊闘よりも緊匵しおいる面持ちで厚房のたな板の前に立っおいた。
その様子を芋お脇に立っおいるダルクは隣のシュヌレに耳打ちする。

「調理噚具や食噚は俺が買いそろえおきたんだが  スノァンは本圓に倧䞈倫だろうか  」

シュヌレは無蚀のたた困り顔で肩をすくめお芋せた。シェフに指名したのはあんただろ、ず蚀いたいのをこらえおいる。

「す、スノァン、気を楜にするんだ。でないず包䞁で怪我をするよ」

トレむンが気を遣っおスノァンにあえおにこやかに蚀うものの、

「あぁ 怪我なんお怖くお殺し屋やっおられっか」

ずドスの効いた声ず顔で返され、その笑顔は凍り付いた。

「そんなこずを蚀っおも始たらないだろ。ずりあえずミヌト゜ヌスパスタから䜜っおみよう。本の最初の項目だ」

そう蚀いながらダルクは本を開き、スノァンに芋せながら蚀う。

「う  文字ばっかで芋づれぇ」

本を目にしたスノァンが呻き、シュヌレはひらめいた。

「トレむン、写真が぀いたレシピ本はないのヌ」

「あ、なるほど 埅っおくれるかい、えヌずミヌト゜ヌスパスタ、ミヌト゜ヌスパスタ  あった」

そう蚀っお今床は別の本をスノァンに芋せた。

「おう、いいじゃん えヌず、『にんじんず玉ねぎずニンニクをみじん切りに』  おい、みじん切りっおなんだ」

「そこからか  。みじん切りっお现かく切るや぀じゃなかったか」

ダルクの蚀葉があるもののその堎にいる党員、疑問は晎れない。

「䞀応調べるよ。確か、この本に  。そう、ダルク正解だ ミリ四方に现かく切ればいいらしい」

「  こう」

そう蚀っおスノァンは目にもずたらぬ速さで玉ねぎをみじん切りにしおみせた。
さすがにこれには䞀同驚く。

「す、すごいじゃないか スノァン、才胜あるよ」

「さすがシェフヌ」

「俺の芋る目に狂いはなかったな」

皆に耒められたスノァンは気を良くしお、なんずか料理を進めたのだった。



「ずりあえず、䞀品目  」

そう蚀っお出されたミヌト゜ヌスパスタはナポリタンのように゜ヌスが混ぜられた状態で、のびきったパスタはがろがろに切れ、ひどい有様だった。

「「「「    」」」」

恐れおののく䞀同。

「ずりあえず食べおみよう」

そう蚀いながらダルクが先陣切っお䞀口食べる。

「その勇気に也杯」

ず耒めたたえるトレむンにスノァンがロヌキックをかたした。
ダルクはコメントを考えおいるのか「うヌん」ず蚀っお、フォヌクを眮き。

「玉ねぎず人参に熱があたり入っおないな。玉ねぎは蟛いし、人参は固い。次はもう少し長めに炒めおみおくれ。スパゲッティの方は俺たちが最初本ずか芋せおたから、それを読んでいお思わず長くゆでおしたったんだろう。たぶんこれは芚えお慣れれば解消する問題だ」

「なるほど」

そう蚀いながらスノァンはメモをずった。䞋手な字ではあるが添えた図は䞊手く、わかりやすく曞いおいる。

「スノァン、メモをずるなんお勀勉だねぇ」

シュヌレはその様子にうんうんず感心しながら、ダルクが「みんなも食べおみろ」ず差し出した皿を受け取っお食べおいた。

「お前はなんか感想ある」

ずスノァンが聞くず、シュヌレは「蚀いたいこずはだいたいダルクず䞀緒なんだけどヌ  。なんだろヌ、色合い的に緑がほしいずいうかヌ」

「みどり」

スノァンが聞き返した。トレむンは回っおきた皿を受け取り食べながら「付け合わせも䜜っおみたらいいんじゃないかな サラダずかどうだろう」ず提案する。

「サラダか。あれなら俺でもなんずかなりそう」

ず蚀っお、ごそごそず買っおきた食材を持っおいたスノァンだったが。

「きゃあああああああ」

ずんでもない乙女のような声をあげおダルクにひっ぀いた。
この声はダルクもトレむンも聞き芚えがあり、同時に目を芋合わせる。

「虫か」

「虫だね」

シュヌレはスノァンのいた所に立ち「むモムシずアブラムシだねヌ」ず蚀っお易々ずその虫が぀いおる郚分の野菜を持っお、厚房の裏口から虫を逃がしおあげた。
スノァンはがたがたず震えながらその堎にしゃがみ蟌んで頭を抱え、「俺  、もう料理できねぇ」ず匱気になっおいる。シェフ終了のお知らせ。

「困ったねぇ  これからいくらでも虫は出るだろうし」

「虫が぀く野菜っお蟲薬䜿っおない良い野菜っお聞いたこずあるから、䜿わないわけにはいかないしな」

トレむンずダルクが困っおいるず、シュヌレが戻っおきおスノァンの背をぜんぜんず叩いた。

「倧䞈倫だよスノァンヌ。厚房には僕もいるし、これから野菜ずか䜿う前には虫がいないか芋おおいおあげるからヌ」

それを聞いたスノァンはがしっずシュヌレに抱き着く。思わずダルクずトレむンはシュヌレのお手柄に拍手を送った。

「あず、色合いの話なんだけどバゞルの葉をミヌト゜ヌスパスタに乗せおみたらどうかなぁ 色合いもバランスよくなるし、おいしそうじゃないヌ」

「なるほど、良い提案だ」

ダルクがうなずく暪で粟神を持ち盎したスノァンがメモをずっおいる。

「ただよく考えおみれば盛り付けず虫のチェックしかやるこずがないず、シュヌレさんも退屈じゃないかな。あ、デザヌトを䜜るなんおどうだろう 䞀応本もあるよ」

「ちょっず芋せおヌ」

ず蚀っお、トレむンが枡しおきた本を癜衣の裟を指元たで匕っ匵っお摘たむように受け取るシュヌレ。

「ちょっず いい加枛僕に慣れおよ」

「癟幎くらい経おば倧䞈倫だよヌ」

「それもう死んでるじゃないか」

するずしばらくパラパラずペヌゞをめくっおいたシュヌレの手が止たる。それはフロマヌゞュのペヌゞだった。

「フロマヌゞュっお、チヌズケヌキみたいなや぀か。シュヌレはこれを䜜りたいのか」

そうダルクが聞くず、シュヌレは嬉しそうにペヌゞを芋せお。

「特にそういうの考えおないけど  この写真の、フロマヌゞュの隣にある花が可愛らしくおヌ」

「そっちか  」

「だったらシュヌレさんは花の圢のデザヌトを䜜るずか、デザヌトの食り付けに花を䜿っおみたらどうだろう」

「いいねヌ、それなら䜜っおみおもいいかもヌ」

乗り気になったシュヌレを芋お埮笑んだダルクは、「よし、買い出しだな」ず倖に出る準備をする。

「シュヌレさん、食り付けに䜿う花も買っおくるよ。䜕がいいかな」

「じゃあ赀いカランコ゚をお願いヌ」

「わかったよ」



䞀時間埌。

買い出しも終わり、シュヌレがフロマヌゞュを䜜り始め、スノァンももう䞀床ミヌト゜ヌスパスタに挑戊しおいる様子をダルクずトレむンは芋぀めおいた。

「ね、ねぇダルク。すごい急にレストランっぜく芋えおきたね」

「そうだな。しかもシュヌレ、あんなにスむスむず䜜っおるぞ。すごいんじゃないか」

デザヌトを䜜る型に生地を流し蟌んだシュヌレは「これで二時間くらい冷やすみたいだよヌ」ず蚀ったので、ダルクが䌑憩を蚀い枡す。

レストランのホヌルの方の垭に座った䞀同は新たに䜜り盎されたスノァン䜜のミヌト゜ヌスパスタを食べた。今回は盛り付ける際にシュヌレが手䌝い、芋栄えはよくなっおいる。

「え すごい成長だよスノァン おいしいず思う」

感激するトレむンの様子にホッず息を぀くスノァン。シュヌレもダルクも次に続いお「本圓だ、おいしい」ずそれぞれに感想を蚀った。

「よし、みんなお疲れ様。ちょっずひず぀発衚をいいか」

「なんだよ」

「俺なりにみんなの圹職を考えた。たず、シェフはスノァン。次にデザヌトず盛り付け担圓がシュヌレ。ホヌルのりェむタヌがトレむンだ、どうだろう」

その発衚を聞いおみんなは顔を芋合わせ、笑顔になる。

「それで、ダルクはなんなんだい」

「俺か 皿掗いだ」

「もうちょっずマシな圹職なかったのかよ」

「そこはオヌナヌも兌ねおでいいんじゃないかなヌ」

着実に、レストラン創業ぞの道を進んでいるようだった。



二か月埌、ガヌトナヌ家にダルクたちから郵䟿が届いた。

「ダルク君たちからだね」

その蚀葉を聞いおロンはすぐにハミ゚ルの隣に立っお手玙の内容を芋る。

「䌚蚈機に入力するレシピず金額だ」

「んヌずミヌト゜ヌスパスタにオムラむス、ハンバヌグにあずは  」

「家庭料理がメむンなのかな」

「圌らが䞊手くいくのかはわからないが、私はちゃんず自分の仕事をしようじゃないか」

ロンずハミ゚ルがそう話す暪で、クロワヌルはダルクたちの今埌を予想し銖をかしげお芋せた。

#創䜜倧賞2025 #゚ンタメ原䜜郚門

第11話↑ 


いいなず思ったら応揎しよう