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HAMLET 2 #068 人類に与えられたもの

※今シーズンは、日本人及び日本国好きにとっては、衝撃的な展開が含まれます。筆者は必ずしも日本の未来に悲観的ではなく、文章表現に関しては細心の注意を払っていますが、閲覧に際しては、ご注意頂けたらと存じます。

このシーズン6は、シーズン3(#036)の最後で、メデューサにグリフォンを託して行かせなかった場合に進むシナリオパート、シーズン5の続きです。

■旧 御殿場市、東富士演習場跡地

●上空。A-MAX FACTORIESと中国のドローンによる空中戦
●地上。A-MAX FACTORIESの対空砲火が飛び交う

■ジム達の乗ったロシアの輸送機、地上からの猛攻撃を受ける

●攻撃を受けたアラートが次々に鳴り響く
●ジムのぼやきを、マリアが制する

「クソッ!!……なんでまだ、こんなにも敵が居るんだ!?」
「どんなに居ようと、やるしかないんだよ!
フランシスは、あの山にいるんだ!!」

●ジム、富士山を見やる
●以前の大災厄で、山裾が崩れた形の富士山
●山の側面の、いくつかの部分から、火山活動で煙が出ている。
●富士山を初めて見た、ジムとマリアの呟き

「あれが、富士山……」
「地震と火山灰で、日本の半分を壊滅に導いた霊山……」
「なんで、そんなところにフランシスさんが??」
「それは分からないよ。でも、このままじゃ、助けにも行けない……」

●地対空ミサイルの直撃を受け、墜落しかける輸送機
●けたたましいアラート、電源の瞬断で、周囲が暗くなる
●大きく輸送機の機体が揺れる
●マリアが、輸送機からの離脱を提案する

「このままじゃ落ちる!……ジム、VFに乗って!離脱するよ!」

●ジムはグリフォンに、マリアは専用機に飛び乗る。

※ジムの激しい呼吸音と心拍の音のみが、暫く続く。
※激しい呼吸と心拍音が、ジムの緊張を知らせる

「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ……」

●ドクン、ドクンという、大きな心拍音
●ミサイルの直撃を受けた輸送機、自然に傾き、発進ゲートが開く。
●躊躇なく飛び出していく、マリアのVF。
●戸惑いながら輸送機を捨てるジムのグリフォン

※墜落していく輸送機から飛び出す、マリアのVFとジムのグリフォン
※スラスターをふかし、機体を回転させながらも、なんとか着地する二機
※あっという間にジムとマリアの機体を取り囲む、敵の機体群

●ジムに檄を飛ばすマリア

「ここは地獄かもしれないね……死ぬんじゃないよ、ジム!!」
「マリアさんも!!」

●力ずくで、敵に向かっていくジムとマリアの叫び

「うおぉぉぉ~!!」

■樹海の奥の沼地

●樹海の奥の、開けた沼地
●沼の中に、蓮の花のようなものが咲く。
●ポップコーンのように弾ける蓮の実が、フランシスの足元に集まってくる

「これは……」

●ポップコーンのように弾けた蓮の実を拾うフランシス
●フランシスに追いつき、傍らに立つ許
●許の見ている前で、ポップコーンのような実を口に運ぶフランシス

「いけません、Dr.フランシス!そんな得体の知れないものを!」

●許の制止も聞かず、ポップコーンのような実を食べるフランシス

「!!……」

●フランシスの脳裏に、北海道で食べた木の実の記憶が浮かぶ
●不思議な木の元で、メイビル博士と再会したシーンの邂逅
●メイビル博士が、フランシスに微笑み、語り掛ける

(フランシス君、これを君に授けよう。これで妹さんも快復するだろう)
(メイビル博士……これは、あの木の実の派生型なのですね)
(これを全人類に与えたまえ……きっと、復活の礎になる……)

●貪るようにポップコーンのような実を食べるフランシスの手を取る許

「もう、それくらいで良いでしょう。体に影響が出てからでは遅いです」
「許さん、心配なさらないで。これは、北海道で私たちを生かせてくれた木の実と同種のものです。安全です!」

●許の口に、ポップコーンのような実を運ぶフランシス

「許さん、あなたも食べてみてください。きっと、あなたにも分かります」
「……」

●しぶしぶ、ポップコーンのような実を口にする許

「!!……」

●許の脳裏に、子供の頃の記憶が浮かぶ
●無邪気に遊んでいた、子供の頃の許
●鉄製のポン菓子機を使い、米を菓子にしてくれたご近所さんの記憶
●ポン菓子機の炸裂の音と、甘い匂いが、許の記憶を引き出していく
※実際には、ポン菓子機の炸裂の音は、ジム達の戦闘の音である

「懐かしい……これは、まるで、昔のポン菓子のような味だ……」
「それが、許さんの思い出の味なのですね。
この実も、きっと、食べた者の記憶に作用する。それだけじゃなく、その人の体調や、遺伝子にすら影響を与える。これがあれば、きっと妹も元気になるはず!!」
「そんなものが、なぜ、この樹海の奥地に……」
「許さんが、ここに連れてきてくれなければ、これを見つけることもなかったでしょう。
感謝しています」

●これを持ち帰ることを提案する許

「出来る限り、持ち帰りましょう。この発見には、きっと意味があるはずだ」
「メイビル博士が、これを全人類に与えろと。復活の礎になると言っていました」
「なんですって!?」
「許さん、これを見つけたのは、あなただということにしてください。
これを見つけたのは、あなたの手柄です。あなたの発見が、妹と世界を救うんです!」
「Dr.フランシス、それは……」
「私は、あなたの強化兵士の計画には、賛同できません。それでは、恨みと憎しみが連鎖するだけです。
もし、これを使って人類の復活に賭けるというのなら、私は、喜んでお手伝いさせていただきます」
「それで、私の罪悪感は消えるだろうか?」
「きっと消えます。少なくとも薄れますよ。それは、私が保証します」
「ありがとう、Dr.フランシス」

●ポップコーンのような実の舞い飛ぶ中で、手を取り合う許とフランシス

※ガサガサという効果音

●A-MAX FACTORIESの対人攻撃用四足歩行ロボットが現れる

「!!」

●対人攻撃用四足歩行ロボットの銃口が、フランシスと許を狙う
●フランシスを庇い、ロボットとの間に立つ許
●二人を狙う銃口のアップ。鈍く輝く。

-フェードアウト

#068 人類に与えられたもの、了。

この文章の挿絵を、AIに描いてもらった。

※本作品について(再掲)
本作は、1993年にPC-98版ゲームソフトとして販売された『HAMLET』および移植版の『SPACE GRIFFON VF-9』の続編となるストーリーで、西暦2149年を舞台としたSF作品です。登場人物や組織などは、実在するものとは、一切関係がありません。前作は、wikiやプレイ動画等でご確認ください。
なお、筆者は当該タイトルの原作と脚本を担当した張本人ではありますが、現在は、いち個人で執筆しており、HAMLET2の権利は筆者に帰属します。
しかしながら筆者は、この作品の二次創作・三次創作を制限するものではありません。どなたか奇特な方がキャラ絵を描いてくれると嬉しいです。


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