【ASDとADHD】娘、都会へ行く

田舎育ちの娘。
自閉症スペクトラムでADHDで心臓病で糖尿病。
ほぼ、引きこもりニートだ。

ネットの中に友達は多く、小学校時代からの親友もいる。
私なんかより、はるかに社交的。

だが、外出するとなると常に私が一緒。

そんな娘が、都会へ行くという。
たまに友達と遊ぶからと出かけるけど、今日の友達は初めての相手。
毎日のように話しているけど、会うのは初めてだし、相手の子もメンタルが悪い、と思う。

そんな状態で出かけることに不安がないはずはない。

時間となり、駅まで送っていくが、玄関から出た途端。

娘「あつい……」

首が垂れている。
ちょっとの暑さ(健康な人なら暑くない)でも、熱中症の症状が出る。
それなのに、出かけるのか?

私「このくらいで暑いの?!」

思わず眉が寄る。

娘「うん……」

内心(大丈夫かよ)という声がこだましている。
だが、いくら自閉症とはいっても大人だ。
なんでもかんでもダメと言える年齢ではない。

駅まで到着し、別れたものの、その背中を追いかけてしまう。
楽しそうに出かけていったけど、無事に帰還せよと願うばかり。

こうして別れ、私は自宅でパソコンをしているわけだが、するとピコンと画面が揺れる。
見れば娘からだ。

娘「もうすぐ下りる駅だよ~」

早いな。
あ、そうか。買い物して帰ってきたんだから、そんなもんか。

娘「帰るときに連絡した方がいい?」

それは勿論。してくれた方が安心する。

娘「友達に会えたら連絡する?」

してくれたら安心できる。
会えたのか会えないのか分からないのは不安が募る。

娘「OK~」

軽い調子で返事が返ってきて、後は帰宅時間まで自由を満喫しようと思うが、心配で自由どころではない。
いくつになっても、病気という枷が不安を呼ぶ。

常に一緒にいて、常に体調を気にして、メンタルを気にして。
その状況に合わせて薬を出してやって。
そうやって生きてきた娘だ。

ひとりでできるはずだと分かっちゃいるが、とにかく無事に帰還してくれと祈るばかり。

成功体験を積ませるためにも、ひとりで行動するって大事なんだよなぁ。
分かっちゃいるんだよ。
分かっちゃ、さ。

親ってこんなもんだよなぁ。


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