神々とのかいわ(ブッダ編)
※当作品は、作者が遊び心で書いたもので、宗教を揶揄するものではなく、楽しい会話をイメージしたものです。
《登場人物:ブッダ・私》
私:ブッダ~。久しぶり~
ブッダ:これは驚きですねぇ。どうしてあなたがここに?
私:決まってるよ、死んだからじゃん
死ななきゃこれないでしょ? 神の国
ブッダ:はい、確かにその通りです
私:それで、何してるの?
ブッダ:悟りを開いているのですよ
私:えー。死ぬ前に散々悟ったのに、まだ何か悟りたいの?
欲張りだな
ブッダ:いえいえ、欲張りなのではありません
悟りというものに、限界などないのです
私:そんなに悟りたいならさ、人間界に行けば?
王子とかじゃなくて、貧乏で子だくさんな人間
否が応でも、悟れるよ
ブッダ:なるほど。あなたは何か悟ったのですか?
私:悟りなんて無駄だってことを悟ったよ
とにかく、生きなくちゃしょうがないんだから
いや~、人間界はマジで大変だった
ブッダ:それはご苦労様でした
私:ところでさ、ブッダと会えたら伝えたいことがあったんだよね
ブッダ:なんでしょうか?
《弟子がお茶を淹れてくる》
私:あ、お茶だ。しかも茶柱が立ってる。ラッキーじゃん
ブッダ:それはよかったですね。
それで、私に話というのはなんでしょうか?
修行中ですので、手短にお願いします
私:この先何千年、何万年と生きていくんでしょ?
焦ることないって
《お茶をすする》
ブッダ:確かにその通りですね
しかし、私は修行が……
私:修行だけが人生じゃないからね
ブッダ:それはそうですけど……
《ブッダのため息》
私:でね、私、ブッダが大好き
ブッダ:はい、ありがとうございます
私:神様の中で一番好きだよ
ブッダ:はい、ありがとうございます
私:ブッダって、ものすごく人間的な考え方してるし
それでいながら、神様っていうねw
ブッダ:仏ですけどね
私:私にとっては神様の括りだから、気にしないで
だから、ブッダが一番好きなんだよ
ブッダ:それはありがたいですね
《私はチラリとブッダを見て、湯呑を置く》
私:あのさ! 分かってる? これって告白っていうんだよ?
ブッダ:……すいません、私の悟りの辞書には、告白というのはないもので
私:人間やめてかなりたつからしょうがないだろうけどさ
好きだと言われて、ポーカーフェイスはやめてくれない?
ブッダ:それでは、どう言ったらいいのでしょうか?
あなたの気持ちは嬉しいのですが
私:あー、いいのいいの
好きだってことだけ言いたかっただけだから
それに、一番知りたかったのは、悟りの鬼が告白を受けて
どんな反応するかだからね
《ブッダ、真っ赤になっている》
ブッダ:そ、そうですか……では
私:もういいよ。人間やめて2500年も経つと
反応が鈍くなるって分かったし
ブッダ:ですが、あなたの気持ちを……
私:なんか、飽きちゃったから終わり~
ブッダ:あ、飽きたー?!
私:他の神様と遊んでくるね~。またね~
《私退場、弟子入場》
弟子:ブッダ様……?
ブッダ:人間とは、かくも理解しがたい生き物だったとは……
やはり、私は修行が足りません
弟子:ブッダ様、どちらへ?
ブッダ:悟りを開きに、天界風呂に入ってきます
あそこなら、滝湯(打たせ湯)があります
弟子:はあ……
《ブッダ、退場》
弟子:それは修行にならないと思うけどなぁ
まぁいいか。しばらくはのんびりできるんだw
弟子は、鼻歌交じりに湯呑を持つと、茶碗の中の茶柱を確認する。
ほくそ笑み、片付ける。
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