秒読み開始の月末
月末ともなると、財布の中は残りわずかだ。
それはどこの家庭も同じだろう。
働いていた頃は、なんとか給料日まで!
と頑張ったものだが、今は給料日はない。
それでも、月末が私にとってのリミットと心得ている。
だが、決めた額だけで終わる……というわけはないのが辛い。
なぜなら、金食いゾンビの娘がいるからだ!
「お母さ~ん、買い物行こ~」
これは、母の財布を持って買い物に行こうということだ。
「行くのはいいけど、月末だから、あれもこれもは買えないよ」
「大丈夫!」
どこが大丈夫なのだろうか?
「牛乳とヨーグルトだけ」
本当にそうなのか?
「あと、ガリガリ君!」
ああ、それは必需品だ。
よく熱を出す娘は、ガリガリ君で熱を下げているので、
これは絶対に切らすわけにはいかない。
こうして出かけた月末。
「あ、〇〇!」
手にする娘。
「今日は買わないよ」
「なんでー?」
だからさぁ、聞いてたか?
月末だって言ってんだろうが!
「3日待てば買えるからね」
「そっか~♪」
数歩、歩いて
「あ、〇〇~」
「ダメだよ。牛乳とヨーグルトでしょ」
「あ、そっか~♪」
また数歩進むと
「あ!」
そのたびに、娘の方向を変えるべく両肩を掴み方向転換。
「ああ~」
いくら惜しそうに言われても、余計に買うことはできない。
すると娘、やっぱり理解してないのか!
という質問をしてきた。
「なんで3日待たないとだめなの?
3日したら、また買えるなら、今かっても同じじゃない?
お財布の中にあるやつ使っちゃえばいいのに」
能天気だな。
「あのね、これ使っちゃったら、残り3日の間に、
アンタがあれがどうしても欲しい、
これがどうしても食べたい。
食べないとメンタルが―!ってなった時に買えないでしょ?」
そうです!
娘は、要求が叶えられないと、
メンタル激落ち怪獣に変身するのです。
そのため、できるだけ手持ちの金は減らしたくない。
「お母さん、お腹空いたー。
お昼はどうするの?」
ほらきた。
お昼はどうするの?
という質問は
何か食べるものを買ってくれ!
というなぞかけだ。
「来ると思ったよ。
お弁当買って帰ろう」
こうして弁当を買い、菓子パンを買って帰路につくわけだ。
しかし、ここで小さな発見!
いつもは食べたいものを値段を見ずに決める娘だが
「お母さんはどれにしたの?」
398円の小さな弁当を指さした。
「これで足りるの?」
ここに菓子パンを1つ足せば、満足するだろうよ。
「なるほど~♪」
こうして、菓子パンコーナーへ。
なぜか、娘は2個の菓子パンをカゴに入れた。
1個だと言ったろうが!
ま、まぁ、このくらいは勘弁してやろう。
娘なりに我慢してるしね。
はぁ、何とか散財は免れたな。
こうして車に乗り込んだものの、1分ほど走ったところで
「あ、ガリガリ君買ってないよ」
ああ~……忘れてた。
結局、スーパーのはしごかよ。
「ガリガリ君のファミリーパックとねぇ。
クーリッシュと」
結局そうなるのかよ!
だが、次のスーパーでは娘を車で待たせ1人店内へ。
これならば、余計なものは買わなくて済む!
ところが、その足はダイ〇ーのコーナーへ。
「あ、水入れ買わないと。
ああ、そうだ。これがあれば、冷蔵庫の中が片付くな」
娘がいれば意識は娘に向く。
しかし、ひとりだとついつい効率的に片付けることを考える。
手にしたものをカゴへ……。
ちがーう!
これではダメだ!
3日だ! 3日したら、買えるんだから!
こうして無事に、アイスだけを購入し店から出ることに成功した。
あ~、危なかったw
月末って、本当に嫌いだなぁ。
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