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【読書感想文】変な地図

※ネタバレアリです


今回は雨穴さんの『変な地図』です
相変わらず「変シリーズ」は大変面白く、スラスラと読むことが出来ました


では、どんな風に面白かったのか?
あまりネタバレはしない方がいいのですが、ちょっとだけ

まずは冒頭
これがめちゃくちゃ引き込まれました

トンネルの中に一人の男

迫る電車と命を捨てたくない男
必死に走り、非常口を目指します

想像しただけで、手に汗握る
映画だったら、思わず拳を握って「逃げて―!」と言いたくなる

そんな男性がどうなったのかは言いませんけどねw

その場面は置いといて、今回の主人公は青年
就活中の大学生です
そして、話し方がやたらと堅い
もう、堅いを通り越して変人

ところが、この変人ぶりが私的には非常に気に入った
誰も寄せ付けないようなしゃべりに
これじゃ、就活がうまくいかないのも納得できると思ってしまう

そして彼は、何か知りたいと思ったら徹底的に調べるタイプらしく
祖母が自殺したその理由を知りたいと思ってしまった
そのため、ラストチャンスと思われる就活面接もそっちのけで
疑問を晴らすべく電車に飛び乗るわけです

そして行きつくのが、先ほどのトンネル

よく映画でありますよね
最初にストーリーの核心的なシーンを出して
その後いちから追いかける構成の奴
まさにそんな感じです

しかもベッドでゴロゴロしているのに
読んでいると、見事にトンネルの中に吸い込まれて行く感覚
まるで自分まで本の世界にいるような

進むストーリーを追いかけて行くと
そこに出てくるのは、どう見ても善人な旅館の亭主
そして、閉鎖的な土地柄

ここまで閉鎖的な土地なんて、現代にないっしょw
と思うほど
では、トンネルに戻って
そこで何が起こったのか?
さらに、旅館で殺人?!

次々起こるじゃありませんか

女将さんが殺された?!
と、思いきや……

いや、もう種明かしも完璧!
たった一つ矛盾だよなぁ、これ。
というのを見つけちゃったのが残念だったけど。
もしかして矛盾じゃなかったのか?

しかし、ここまで読んで頭を現実に引き戻しては勿体ない
ということで、小さな矛盾なんてなんのそのでよみつづけました

そうしてやってきたラスト!
堅くて変人な主人公が面接に行くところで終わるわけですが
今回の事件で、彼は多少なりとも成長したらしく
光が見えるような終わり方でした

ということで、あとがきを読んでみると
これがびっくり
これ、実話?!
え、マジで実話?!
実話だよねぇ?!
だって、伝記ってあるんだから……

さてさて、実話なのかそうじゃないのか?
それはぜひ本書を手にして、考えてみてくださいw

とにかく、雨穴ワールド
すごいなぁ、という感じでした


タイトル:変な地図
著者:雨穴
出版元:双葉社


※短編小説も書いています




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