「うそー!!!」と叫ぶ朝
何年かぶりに、非常によく眠れた朝。
「さて、ゴミ捨て~」
ゴミを捨てに行き、外の涼しさに心地よさを感じた。
これなら、窓を開けたらきっと涼しいはず!
そう思い、窓を開ける。
網戸にしてみるが、これがなかなか閉まらない。
これだけ動きの悪い網戸なら、いくら猫でも開けられないだろう。
なにせ、我が家の猫はどこでも開けてしまう。
そのため、もう諦めて猫がどこにでも行けるように、ほんの少し開けてる。
しかし! この網戸なら大丈夫!
そう思ったのは、大きな間違いだった。
二階へ行き、上の猫さんたちの様子を見て、エサをあげヾ(・ω・*)なでなで。
よし、猫さんケアもしたし、次は自分の胃袋のケアだ!
と、階下に降りてきた。
すると、網戸が開いている!
う、うそー!!!!?
なんで開いてるのよ?!
室内を見回すと、犬はちゃんと2匹いる。
ということは、猫?!
外に向かって声を掛ける。
「ゆず~、ゆず~」(猫の名前)
「にゃ~」
やっぱり外か!
どうしよう。
このままだと逃げてしまう。
追いかけたらダメだし……そうだ、犬に迎えにいってもらおう!
ということで、チビ犬を放牧。
チビ「行っていいの?
わーい。いってきま~~~~す」
私「そっちじゃなーい!」
これはダメだ。
老犬・ろぃ君なら、いくらアホ犬でも何とかしてくれるはず!
そこは年の功! いけるはずだ!
ということで、ろぃを放牧。
私「ゆずを連れてきて!」
老犬「いってきま~す」
私「そっちじゃないってばー!」
結局役に立たない犬ではダメだと、おやつを手に庭に出る。
が! もはやお猫様の姿がない!
うそー!!!!
猫は生まれてから一度も外に出たことがない。
迷子になったらアウトだ。
焦り、サンダルを履き外に出る。
名前を呼ぶと返事が聞こえる。
どこに行った。どこにいる?
歩を進め、家の脇へと目を向けると、雑草の中に身を隠すようにいた!
私「ほら、オヤツ食べよう。おいで~」
決して怒ってはいけない。
優しい声で、穏やかな声で。
オヤツで釣るのだ!
猫は一歩、二歩と近づき、オヤツをクンクン。
私「おいで、オヤツ食べよう。
アンタは、お外に出たことないんだから、ダメだよ~」
声をかけ、よし、今なら捕まえることができるぞ!
手を伸ばし、優しく抱き上げる。
捕獲成功!
だが、猫は捕獲できたものの、今度は犬だ。
声を掛けただけじゃ戻ってくることはないだろう。
枯れた雑草など口にされたら大変だ。
ヤツラには除草剤という名の殺戮兵器がまかれているのだ!
どうしよう……。
チビ犬は捕獲できても、老犬は抱くことは無理。
デカすぎる。
ということで気が付いた。
私「おいで~、ガム食べよう~」
買っておいてよかった、肉巻きガム!
ガムをちらつかせると、最初に振り向いたのはチビ犬。
私「おいで、おいで、ガムだよ~」
チビ「わーい、ガム~。食べる~」
すっ飛んできたチビ犬。
チビとはいっても、6歳だ。
本来なら、頭の良いマルチーズだが、食い意地が張っているので捕獲成功。
最後は老犬・ろぃ。
だが、草に意識がむいている。
おい! 雑草なんて食うんじゃない!
しかし、優しく。イラつかず。
私「ろぃ~、ガムだよ~」
ふと、こっちを見た。
私「ほら、ほら、早く来ないとなくなっちゃうよ~」
おじいちゃんは、足をもつれさせながら近づいてきた。
その瞬間、私の手にしていたガムを室内にポイ!
脱兎のごとくとはいかないが、石段に躓きながら室内に駆け込む。
捕獲成功~。
はあ……朝の大捕り物終了~。
もう、網戸にするのはやめよう。
猫がいる限り、網戸生活なんてできるはずがない。
やたらと頭のいい猫さんには、本当に困る。
涼しいのに、電気代ばかりが掛かる現実に、悩ましい限りだが、雑草食べなくてよかった~。
という朝だった。
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