日本在住ポーカープレイヤー向けポーカートーナメント参加費の両替方法(韓国・台湾/円→現地通貨編)
日本在住のポーカープレイヤーでほぼはじめて、かつ1人で海外トーナメントのバイイン資金を用意するケースを想定し、①韓国(500万ウォン)、②台湾(10万台湾ドル)の2通貨について、日本国内での入手方法と現地での現金化方法を整理しました。2026年8月26日時点の情報がベースです。レートや店舗の営業時間は変動するため、実際の渡航前には必ず最新情報を確認してください。
賞金(プライズ)の現金化・日本円への還流については別記事で扱います。獲得したプライズをどう受け取り、どう日本円に戻すか(現地での受取方法、外貨買取専門業者の比較、Wise・Revolut経由での送金、税務上の取り扱いなど)は論点が多く、本記事とは前提も注意点も異なります。そのため本記事は「参加費として現地通貨を用意する側」に絞っています。
※ 筆者はインターバンク等の専門両替商を利用したことがないので、専門両替商に関する記述は調べた範囲での参考情報です。実際の手続き・レート・在庫状況は必ず各社の公式サイトおよびサポートで直接確認してください。利用経験のある方の情報提供も歓迎します。
基本方針:資金の性質で手段を分ける
結論から書くと、「事前に確定している予算」と「現地で状況が変わって追加で必要になった分」は、まったく別の最適解を持ちます。
当面のトーナメント参加費予算は、日本国内で事前に用意する。信頼のある人との個人間の現金交換、またはインターバンクといった専門両替商での事前両替が基本です。まとまった金額を最も良いレートで確保でき、現地で「両替所が閉まっていて動けない」というリスクも避けられます。
状況変化に応じた現地での両替は、Revolutを使うか、時間があれば市内両替商・ATMで行う。ディープに進んで再エントリーが必要になった、日程が延びた、といった想定外の追加資金はそれで調達するのがおおむね合理的です。空港両替は「市内に出るまでの交通費・食費分」に限定します。
なぜこの二段構えなのか。Revolutの海外ATM無料枠はスタンダードプランで月2万5,000円相当しかなく、後述のとおり大口の現金化には向きません(超過分に2%)。一方で、少額の追加調達なら深夜でも土日でも即座に動けるという、他に代えがたい強みがあります。「大口は事前に固定、小口は現地で機動的に」が最もコストとリスクのバランスが取れます。Wiseは円→現地通貨の送金には強いですが、ATM等での現金引出しにはあまり向きません。
① 韓国編:日本国内でウォンを入手する(500万ウォンの場合)
知人からの現金購入(個人間取引)
ポーカー界隈のTwitter(X)繋がりには韓国トーナメントに頻繁に参加し、ウォン紙幣を保有している選手やスタッフが一定数います。この場合、非対面・銀行振込(円を送金し、ウォンを後日渡してもらう)のスキームは、送金トラブル・持ち逃げリスク・出所不明金の疑いを招きやすいため推奨しません。
推奨方針:対面での現金同士の直接交換(例:1万円札とウォン紙幣を同じ場所・同じタイミングで手渡し)が最も安全です。仲介手数料が発生しないため理論上レートは相対交渉次第ですが、信頼関係が前提になります。
市中銀行での両替
三菱UFJ銀行やみずほ銀行など日本の市中銀行はウォンの取扱いがあるものの、売り買いスプレッドが大きくレートが不利になりやすいです。実際の比較データでは、みずほ銀行の買取(外貨→円)レートは0.0788円/W程度で、後述の専門両替業者と比べて割安な水準にとどまります。空港内の銀行支店も同様に、出国直前の利便性と引き換えにレートが悪化する構造になっています。
インターバンク・マネーバンク等の専門両替商の利用
新宿の「外貨両替インターバンク(https://www.interbank.co.jp/)」のような専門両替商は、2026年8月時点でウォン購入レート(we sell)が概ね0.113〜0.115円/W、売却レート(we buy)が0.111〜0.113円/W前後で推移し、市中銀行より優位なレートを提示することが多いとされています。特に最近はインターバンクのレートが非常によいという情報があります。「外貨両替マネーバンク」も銀行・空港より有利なレートを謳っており、40万ウォン相当の比較で銀行より数千円お得になる試算が示されています。ネット宅配型(無店舗型)の両替サービスは実店舗より総じて有利な傾向にあります。
なぜ専門両替商は銀行より安いのか
コスト構造の違いが理由です。銀行は外貨をディーラー間市場から複数の中間業者を経由して調達することが多く、その過程でマージンが積み上がります。一方、専門両替商は銀行間市場(インターバンク市場)に近いレートで直接仕入れ、その差分を顧客に還元しています。加えて、実店舗を最小限にして郵送・オンライン完結の取引を主軸にすることで運営費を抑えています。
銀行にとって外貨両替は数ある業務の一つに過ぎず価格を下げる動機が弱いのに対し、両替専門業者は両替そのものが収益源であるため、業者間の価格競争が働きレートが縮小しやすいという事情もあります。数値感としては、銀行や空港の両替レートがミッドマーケットレートに対して2〜4%程度のマージンを乗せるのに対し、専門業者は0.3〜1.5%程度に抑えられているとされます。
インターバンク利用時の注意点(調べた範囲での参考)
最低取引金額の制約:店頭は1万円以上、郵送取引は基本5万円以上という下限があり、少額だけを得たい場合は利用できません。
送料は金額で変動:5万円未満は500円、5万〜10万円未満は300円、10万円以上で無料になる仕様です。500万ウォン相当(約55万円前後)なら無料圏内ですが、少額分割で複数回注文すると送料が重なります。
高額取引は事前予約が必要:100万円以上の高額取引は事前に在庫調達のための予約が必要とされ、直前の注文では即日入手できない可能性があります。ゴールデンウィーク前など需要が集中する時期は、さらに最低取引金額が引き上げられることもあります。
金種・枚数の指定は不可:発送される紙幣の金種・枚数は発送時の在庫に依存し、顧客側では指定できません。現地で高額紙幣の使い道が限られる場合は注文を分けるなどの工夫が必要です。
取扱通貨数の制約:主要12〜17通貨程度の取扱いに限られ、一部のマイナー通貨は対象外です。韓国ウォンは取扱いありですが、事前に公式サイトで対応通貨・当日レートを必ず確認してください。
硬貨・旧紙幣の取扱い:売却(外貨→円)の際は硬貨の買取不可、旧紙幣・状態の悪い紙幣はレート減額または買取不可となる場合があります。
レート確定タイミング:店頭・郵送のいずれも「掛け値提示時点」ではなく「入金確認時点」のレートが適用されるケースがあるため、振込タイミングと相場変動によって見積もりとの差が出得ます。高額の場合は事前にサポートへ確定タイミングを問い合わせておくと安心です。
一般的な両替トラブルへの教訓:インターバンク自体が公開している旅行先両替トラブル体験談では、現地の視察両替所でのレート相違・不透明な手数料が繰り返し取り上げられています。「事前にレートを確認し、受け取った金額をその場で自分で検算する」という基本動作は、どの手段を使う場合でも共通して心がけたいところです。
① 韓国編:現地で現金を手に入れる方法
仁川空港内の銀行カウンター
仁川空港到着ロビーにはウリ銀行・KEB Hana銀行・KB国民銀行の3行が両替カウンターを構えており、レートはほぼ横並びで大きな差はありません。2024年1月に新韓銀行が撤退しKB国民銀行が新規出店した経緯があり、現在はウリ銀行の一部店舗(第1ターミナルD出口9番付近、第2ターミナルA出口1〜2番付近など)が24時間営業に対応します。
ただし空港のレートは市内より明確に不利です。実測値では空港ハナ銀行が100円=810.00ウォンだったのに対し、市内両替所は100円=865.56ウォンと、5万円換算で約6,000〜6,400円の差が生じるケースが報告されています。そのためおすすめはできません。
両替場所ごとのレートと営業時間
仁川空港内の銀行(ウリ・KEB Hana・KB国民)
実測レート目安:100円=約810ウォン
営業時間:一部店舗が24時間対応
特徴:到着後すぐ両替できる利便性はあるが、レートは市内より明確に不利
明洞 MoneyBox本店
実測レート目安:100円=865.56ウォン
営業時間:店舗により異なる
特徴:両替専門店が集まるエリアでレート競争が働きやすい
MoneyBox 雲西駅支店
実測レート目安:1万円=94,252ウォン
営業時間:10:00〜20:00(休憩12:30〜13:30/年中無休)
特徴:仁川空港から空港鉄道2駅・8分。前泊・後泊需要向けの実質的な「空港代替」拠点
市内の両替商(基準店舗:MoneyBox 雲西駅支店)
本記事では市中両替商の基準店舗として、マネーボックス両替所 雲西駅支店(MoneyBox UNSEO)を採用します。仁川広域市中区の雲西駅1番出口を出てすぐ、ハワードジョンソンホテル1階に入っており、仁川空港鉄道で空港から2駅・8分というアクセスの良さから、前泊・後泊のホテル滞在エリアとして日本人にもよく使われています。
MoneyBox 雲西駅支店の基本情報
住所:仁川広域市中区雲西駅1番出口(ハワードジョンソン1F)
アクセス:仁川空港鉄道「雲西駅」1番出口 徒歩1分(空港/パラダイスシティカジノからUberでKRW13,000~20,000程度)
営業時間:10:00〜20:00(休憩12:30〜13:30)
定休日:年中無休
電話番号:032-746-1888
クレジットカード:不可(現金両替のみ)
明洞・南大門・江南駅支店がトップ層で同水準の良いレートを提示する一方、雲西駅支店はそれらより1万円あたり800ウォン程度低めのレートになる傾向があります。とはいえ、仁川空港の銀行窓口(1万円≒86,400ウォン前後)と比べれば5万円換算で約2,800円有利なため、「市内に出る時間がないが空港銀行両替は避けたい」という場合、雲西駅は現実的な選択肢になります。
営業時間に要注意。10:00〜20:00(12:30〜13:30休憩)なので、早朝到着便や夜遅い到着便では営業時間外になる可能性が高いです。前泊なら到着日の日中、後泊なら出国前日のうちに両替を済ませておくのが確実です。口コミでは「店員が遅刻することがある」との報告もあるため、開店直後の駆け込みは避けたいところです。
両替時の必携品。金額にかかわらずパスポート原本の提示が必須です(コピー・写真は不可)。忘れると両替を断られるため、他の店舗と共通の注意点として必ず携行してください。
Revolutの手数料を正確に理解する
Revolutは英国発のマルチカレンシー金融アプリで、日本円をチャージした口座から市場レートに近いかたちで両替し、現地ATMから引き出せます。ただし手数料構造はプランによって大きく異なり、ネット上の解説記事には古い情報も多く残っているため、ここでは2026年8月の日本法人(REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN)の公式手数料ページ・プラン規約に基づいて整理します。
重要な変更点:為替手数料の無料枠は2025年6月1日に縮小されました。スタンダードプランの為替手数料無料枠は、それまでの月75万円から月30万円(または他通貨での同等額)に引き下げられています。2025年5月以前に書かれた解説記事は「月75万円まで無料」となっているものが多いため、鵜呑みにしないでください。
スタンダードプラン
月額サブスクリプション:無料
為替手数料の無料枠:月30万円相当まで
無料枠を超えた分の為替手数料:0.5%
週末・為替市場時間外の追加手数料:1%
海外ATM引き出しの無料枠:月25,000円相当
ATM無料枠を超えた分の手数料:2%
海外事務手数料:0%
プレミアムプラン
月額サブスクリプション:980円/月(9,800円/年)
為替手数料の無料枠:無制限(無料枠の設定そのものがない)
無料枠を超えた分の為替手数料:なし
週末・為替市場時間外の追加手数料:無料
海外ATM引き出しの無料枠:月50,000円相当
ATM無料枠を超えた分の手数料:2%
海外事務手数料:0%
メタルプラン
月額サブスクリプション:1,980円/月(19,800円/年)
為替手数料の無料枠:無制限(無料枠の設定そのものがない)
無料枠を超えた分の為替手数料:なし
週末・為替市場時間外の追加手数料:無料
海外ATM引き出しの無料枠:月100,000円相当
ATM無料枠を超えた分の手数料:2%
海外事務手数料:0%
「週末の1%」はスタンダードプランだけの話
ここが最も誤解されやすい点です。為替市場の時間外に発生する1%の追加手数料はスタンダードプラン限定で、プレミアム・メタルの有料プランには時間外為替手数料は一切かかりません。有料プランには為替手数料の無料枠設定そのものが存在しません(=上限なしで無料)。
対象となる「時間外」の具体的な時刻は次のとおりです。
米国東部時間:金曜17:00 〜 日曜18:00
日本時間(通常):土曜7:00 〜 月曜8:00
日本時間(米国サマータイム期間):土曜6:00 〜 月曜7:00
トーナメントは週末に組まれることが多いため、スタンダードプランのまま「土日に現地で慌てて両替」をすると、無料枠内であっても1%を取られます。平日のうちに必要額を現地通貨へ両替しておくのが基本動作になります。
ATMの提供事業者手数料は別途かかる
Revolut側の無料枠内であっても、現地ATMの提供事業者から別途手数料(韓国では例として3,600ウォン程度)が請求される場合があります。アプリ内の「手数料無料ATM検索」機能で、事業者手数料がかからない機種を事前に確認するのが望ましいです。
モデルケースで見るコスト試算
本記事のモデルケースを実際に計算してみます。500万ウォン(約55万円相当)および10万台湾ドル(約48万円相当)を、すべてRevolutの海外ATM引き出しで現金化した場合のプラン別コストは次のとおりです。

結論:大口の現金調達にRevolutのATM引き出しは向きません。どのプランでも1万円前後のコストがかかり、コスト率は約2%に達します。これは専門両替商のスプレッド(0.3〜1.5%程度)と比べても優位ではありません。ボトルネックは為替手数料ではなくATM引き出しの無料枠と超過2%であり、プランを上げても劇的には改善しません(プレミアムとメタルはほぼ同額になります)。
逆に言えば、カード決済で済む支払いにはRevolutが極めて強いということです。ある程度までATM手数料が発生せず、海外事務手数料も0%だからです。「現金が必要な大口=事前に専門両替商」「カードで払える支出と小口の追加現金=Revolut」という切り分けが、冒頭の基本方針の根拠になっています。
実際、ポーカー以外の売買は日本と同様韓国でもかなりキャッシュレス化が進んでいるので、食事やUberなどはRevolutバーチャルデビットカー(携帯での決済)や現物のRevolutデビットカードの利用が非常に便利です。VISAが使えるところは基本的に利用できます。
ちなみにRevolutは韓国・台湾以外でも非常に便利です。Revolutだけで円から各国通貨、各国通貨間の両替ができるのでカード決済中心の世界一周なら、日常支出の大部分はRevolutで賄えます。
ポーカー旅もUK、EU圏はほぼ大丈夫!(ただし、ヨーロッパにあるユーロネット(Euronet)のATMは、観光地の便利なところに多いですが、高額な利用手数料がかかるので避けましょう!!!現地の主要銀行のATMが比較的安全です)。(筆者はヨーロッパは何年か前まで住んでたり、以降も毎年行ってますが、米州はしばらく行ってないので、、、)
以下のリンクからRevolut口座を開設、利用などをすると、筆者に何か還元されるかもしれないまだ口座作っていないという方は是非お願いします。
https://revolut.com/referral/?referral-code=masatofi4k!SEP1-26-AR-JP-H4&geo-redirect
作っただけじゃダメで、実際に使っていただかないと私のところには来ないのですが、、、💦
Revolut運用の手順
アプリ内でJPY→KRW(またはTWD)に両替。スタンダードプランなら必ず平日(日本時間の月曜8:00〜土曜7:00)に実行し、週末1%を回避します。
無料枠を意識してATM引き出しを分散。スタンダードは月2.5万円相当まで無料。長期の遠征なら月をまたいで分割します。
手数料無料ATMを事前に検索。アプリ内機能で、ATM事業者側の追加手数料が発生しない機種を特定しておきます。
大口を引き出す予定があるなら月単位でプラン変更を検討。ただし上記の試算どおり改善幅は限定的です。年会費前払い(プレミアム9,800円/メタル19,800円)は解約しても原則返金されない点にも注意してください。
Wiseカードの活用
Wiseは為替手数料をミッドマーケットレート+実費(0.45%〜3.00%程度、通貨により変動)に絞り込んだ送金・多通貨口座サービスで、韓国旅行者の間でも定番になりつつあります。日本円からウォンへの両替手数料はおおむね0.73%〜0.91%程度と報告されており、10万円の両替で850〜910円前後のコストに収まる例が複数確認できます。
Wiseカードの手数料構造
口座内両替コスト(JPY→KRW):約0.73〜0.91%
カード発行手数料:1,200円(個人アカウント、1回限り)
年会費:無料
ATM無料枠:月2回・合計3万円相当まで
超過分の手数料:固定70円+変動1.75%
ATM無料枠が「月2回・3万円相当まで」とRevolutよりさらに小さいため、こちらも大口の現金調達手段には向きません。台湾ドルについても多通貨口座内で両替・保有が可能で、手数料の基本構造は共通です。
DCC(自国通貨建て決済)は絶対に避けてください。韓国・台湾のATMでは通貨選択画面で必ず「現地通貨(KRW/TWD)」を選びます。日本円建て決済(DCC)を選んでしまうと、不利なレートと追加手数料が上乗せされます。これはWise・Revolut・クレジットカードのすべてに共通する鉄則です。
現金の税関申告ルール(日本・韓国)
現金等の合計額が100万円相当を超えて日本から出国・入国する場合、税関へ「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」の提出が必要になります。韓国側でも、外貨(円を含む)は1万米ドル相当(約150万円)超の場合は申告義務が生じますのでその場合は必ず入国時の申告レーンでの手続きをしてください。日本円とウォンを合算して判定される点に注意が必要です。
② 台湾編:日本国内で台湾ドルを入手する(10万台湾ドルの場合)
知人からの現金購入(個人間取引)
韓国編と同様、ポーカー関係のコミュニティで台湾ドルを保有する知人がいれば、対面・現金同士の直接交換が最もリスクの低い方法です。非対面の銀行振込ベースでの取引は避けるべき、という方針は共通します。
市中銀行・専門両替商での両替
日本の地方銀行(福岡銀行、七十七銀行など)は台湾ドルの現金買取・売却に対応していますが、レートのスプレッドは業者比較で見劣りする傾向があります。一方、専門両替業者「マネーバンク」の場合、2026年8月時点で円→台湾ドルの販売レートが5.17円/TWD程度、台湾ドル→円の買取レートが4.84円/TWD程度で、いずれも銀行・空港より有利な水準を提示しています。同業他社「グローバルバンク」も買取4.71円、販売5.00円という近い水準のレートを公開しており、業者間の差は比較的小さいです。
市中の実店舗型両替所(ドルレンジャー新宿西口・銀座、WCS新宿・銀座など)は、仲値からのスプレッドが−0.3〜0.5%程度に収まる最良水準とされ、10万円換算での目安は1NTD=4.6〜4.8円のレンジになります。
② 台湾編:現地で現金を手に入れる方法
桃園空港の銀行カウンター
桃園国際空港の到着ロビーには台湾銀行や兆豊銀行の両替カウンターが設置されており、到着後すぐに現地通貨を入手できる利便性がある一方、レートは市内の銀行・両替所よりやや不利な傾向にあります。必要最低限の交通費・当座の食費分だけを空港で両替し、残りは市内でまとめて両替するのがセオリーです。
両替場所ごとのレートと営業時間
桃園空港内の銀行(台湾銀行・兆豊銀行)
営業時間:到着便に応じ随時対応
レート目安:市内よりやや不利
備考:当座の交通費・食費分のみ両替するのがセオリー
台北駅周辺の銀行・郵便局
営業時間:平日9:00〜15:30頃(土日休み)
レート目安:空港より有利
備考:営業時間の制約が最大のネック
昇祥茶行(中山エリア)
営業時間:9:30〜23:00・年中無休
レート目安:1万円=1,887TWD程度
備考:台湾銀行代理店で手数料無料、日本語対応、夜間・土日も対応。ただし、ただしあくまでお茶屋さんなので、1日の保有金額には限度あり(先に大量両替される方がいると利用できないこともある)。
市内の両替所(基準店舗:昇祥茶行)
台北駅周辺には台湾銀行・第一銀行・郵便局など両替対応窓口が集まっており、空港より有利なレートで両替できる場合が多いのですが、平日9:00〜15:30頃までの営業が中心で、土日は基本的に休みという制約があります。トーナメントが土日に組まれることが多いポーカープレイヤーにとって、これは実務上かなり大きな制約です。
これに対し、台北・中山エリアの実店舗「昇祥茶行(シェンシャンチャーハン)」は、台湾銀行の代理店として正規の両替業務を行うお茶屋さんで、日本人旅行者の間で定番の両替スポットになっています。
昇祥茶行(SHENG SHANG CHA HANG)の基本情報
住所:台北市中山區長春路52號
アクセス:MRT「中山」駅・「雙連」駅から徒歩約10分
営業時間:9:30〜23:00(公式表記は10:30〜22:00等ばらつきあり。短い方を目安に)
定休日:年中無休(旧正月期間のみ短縮)
両替手数料:無料(台湾銀行公認の代理両替)
日本語対応:可
電話番号:(02)2542-7205
実測値では1万円→1,887TWD(レート0.1887)が確認されており、台湾銀行との差は1万円あたり60円程度と、市内としては高水準のレートといえます。最大の魅力は営業時間の長さで、銀行窓口が閉まる平日15:30以降や土日でも両替できる、台北でも数少ない選択肢になります。
お茶屋さんへの配慮と注意点。本業はお茶の販売ですが、両替のみの利用でも嫌な顔をされることはないとの口コミが多いです。パスポート提示は必須。店舗は本店のみで支店はありません。中山駅から実際に歩くと8〜9分かかるため「駅前」というほど近くはなく、少し歩くつもりでいてください。営業時間の表記は情報源によって9:00〜23:00・9:30〜23:00・10:30〜22:00とばらつきがあるため、短い方を前提に予定を組むのが安全です。
台湾でのRevolut利用
Revolutは台湾ドル建て口座を保有できないため、決済・引き出しのたびに都度両替が発生する点が韓国ウォンとの違いです。台湾国内では国泰世華銀行・兆豊銀行のATMがRevolut利用時の手数料無料ATMとして広く報告されており、コンビニ内(セブン-イレブン)設置の国泰世華銀行ATMも同様に無料での引き出しが可能とされています。プラン別の無料枠・超過手数料は前述のとおりです。
10万台湾ドルを全額Revolutで現金化した場合の試算は、スタンダードで約10,000円、プレミアム・メタルで約9,580円。やはりコスト率は2%前後に達するため、大口は日本国内での事前両替を軸にするのが合理的です。
② 台湾編:台湾ドル持込上限という特殊ルール
台湾は外貨とNTD(台湾ドル)で持ち込み・持ち出しルールが明確に異なる点が韓国と大きく違います。外貨(日本円を含む)は1万米ドル相当を超える場合に税関申告が必要ですが、申告さえすれば上限なく持ち込めます。
台湾ドル現金は10万TWDが絶対上限です。台湾ドル現金は1人当たり10万台湾ドルが絶対的な上限で、これを超える分は事前に中央銀行発行局の許可を得ない限り、申告しても持ち込み・持ち出しができず超過分は没収されます。本記事の「10万台湾ドルを用意する」という設定自体が、台湾入出国時の無許可持ち込み上限ちょうどのラインにあたります。
日本出国時(100万円相当基準。10万TWD≒48万〜50万円なので単独では抵触しない)と、台湾入出国時(10万TWD絶対上限)の両方のルールを正確に押さえる必要があります。この上限があるため、台湾ドルについては現金一括携帯よりも、Wise・Revolut等のカード決済を主軸に据え、現金は必要最小限に抑える設計が安全性の観点からも合理的です。「10万TWD分を全部現金で持ち込む」は理論上ぎりぎり可能でも、実務上はリスクが高い選択になります。
※「見つからなければ大丈夫」と考えるべきではない
実際の税関検査ですべての旅行者の現金が毎回数えられるわけではないため、10万TWDを超えて携帯しても発覚しないケースはあるかもしれない。しかし、それは合法という意味ではありません。
台湾ドルは、「基準額を超えても申告すれば持ち込める」という仕組みではありません。原則として1人1回10万TWDが上限で、無申告で発覚した場合は超過分が没収されます。虚偽申告についても、申告額を超えた部分が没収対象となります。得られる利便性に対して、没収・事情聴取・旅行日程への影響というリスクが大きすぎる。特にポーカープレイヤーはまとまった現金を携帯することがあるため、「ばれなければよい」という判断は避け、上限内に収めるか、超過相当分を日本円などの外貨、カード決済、Revolut、Wiseなどに分散するのが安全。
韓国・台湾の比較まとめ
日本出国時の申告基準:韓国・台湾いずれも、現金等合計100万円相当超で申告が必要
現地入国時の外貨申告基準:
韓国=1万米ドル相当超(円・ウォン合算)
台湾=1万米ドル相当超(申告すれば上限なし)
現地通貨自体の持込上限:
・韓国=ウォン現金は100万ウォン超で申告
・台湾=10万TWDが絶対上限、超過は事前許可必須
空港両替のレート傾向:韓国=市内より明確に不利(5万円で約3,000円の差)/台湾=市内よりやや不利
市内両替の基準店舗:韓国=MoneyBox 雲西駅支店/明洞本店/台湾=昇祥茶行(中山)
基準店舗の営業時間:韓国=10:00〜20:00(休憩12:30〜13:30)/台湾=9:30〜23:00・年中無休
銀行窓口の土日対応:韓国=空港の一部は24時間対応/台湾=市内銀行は土日休み(昇祥茶行が代替、(ただし、店舗での保有現金には限度がある))
Revolut口座アプリでの現地通貨の保有:
韓国=ウォン建て保有は可
台湾=台湾ドル建て保有不可、ATMでの都度両替
Revolut手数料無料ATMの例:
韓国=アプリ内検索で要確認(事業者手数料3,600ウォン程度の例あり
台湾=国泰世華銀行・兆豊銀行、セブン-イレブン内ATM
モデルケース全額をRevolut ATMで調達した場合:
韓国=約11,750円(スタンダード)/約10,980円(有料プラン)
台湾=約10,000円(スタンダード)/約9,580円(有料プラン)
手段別の使いどころまとめ
信頼できる知人との対面現金交換:コストは実質ゼロ〜交渉次第。まとまった参加費予算に向く。リスクは信頼関係が前提であること、偽札、多額現金携帯の安全性。
専門両替商(インターバンク等):コストは0.3〜1.5%程度。まとまった参加費予算に向く。制約は最低取引金額、高額は事前予約、金種指定不可。大きい金額は申告や制限があるので持ち込む際には注意!
市中銀行・空港両替:コストは2〜4%程度。当座の交通費・食費のみに使う。レートが最も不利。
現地の市内両替商:空港より有利なレート。現地での追加調達(時間があるとき)に向く。制約は営業時間とパスポート必須。
Revolut(カード決済):実質0%(平日・無料枠内)。デビットでホテル・食事・買い物などに最適。スタンダードは週末1%・月30万円超で0.5%。
Revolut/Wise(ATM引き出し):無料枠超過時は約2%。小口や持ち込み制限越えの緊急現金調達に向く。Wiseは特に無料枠が小さく、ATM事業者手数料が別途かかることもあります。
出発前チェックリスト
当面の参加費予算を、個人間の対面現金交換または専門両替商で事前に確保したか
専門両替商を使う場合、レート・在庫・最低取引金額・高額取引のリードタイムを確認したか
現地両替所(雲西MoneyBox/昇祥茶行など)の営業時間と、自分の到着・出発時刻を照合したか
Revolutのプランと現在の為替手数料無料枠・ATM無料枠の残量をアプリで確認したか
スタンダードプランの場合、週末(日本時間 土7:00〜月8:00)を避けて事前両替を済ませたか
手数料無料ATMをアプリ内検索で特定しておいたか
パスポート原本を携行しているか(両替時に必須)
日本出国・現地入国それぞれの現金申告基準額を超えていないか、超える場合は申告書類を準備したか
(台湾のみ)台湾ドル現金の携帯額が10万TWDの絶対上限に抵触していないか
ATM・カード決済時にDCC(日本円建て決済)を選ばないよう意識できているか
本記事は2026年8月26日時点で確認できた情報をもとに作成しています。為替レート・営業時間・手数料体系は変更される可能性があるため、渡航直前に必ず公式サイト・現地情報で最新状況を確認してください。専門両替商については筆者に利用経験がなく、公開情報を調べた範囲での参考情報です。個人間取引や現金の携帯には盗難・詐欺等のリスクが伴うため、自己責任のもとで判断してください。獲得したプライズの現金化・日本円への還流方法は別記事で扱います。Luxson Payなんかについてのちょっと細かめな話があるので、別記事にしています。
