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「またぎ」「釣り」「ぼかし」「婉曲」話法は法律で禁止せよ

私はテレビを見ないけど、テレビが「CMまたぎ」という凶悪な手法を使っているのは知っている。


久々に知人のプロデューサーと食事。テレビの衰退について「結局、Qカット(CMの前の〝この後〟というナレーションでの煽り)という小さな裏切りの積み重ねがテレビの信用を失墜させた」と真顔で話していて笑ってしまった。でもこれ芯食ってるかも
(長谷川良品 2026/4/5 14:26)


ニュース番組が「CMまたぎ」をやり始めた時が「報道」を捨てた瞬間だったと思っている。
(MMI髭と眼鏡とYNS  2026/4/5 21:34) 


私がテレビを見ないのに、こういう手法が流行っているのを知っているのは、テレビのモノマネであるYouTubeでも、同様の手法が流行っているからです。

視聴者が知りたいことを、なかなか教えず、じらしにじらして、延々と試聴時間を引っ張る。


YouTubeで最近見た例で、いちばん腹が立ったのは、以下の動画でした。


【4/29(祝)開催】大場一央講演会 /「昭和の黒幕」「歴代首相の指南役」と呼ばれた “一人の思想家” の正体に迫る…(大場ゼミ 2026/3/18)


見出しにある「「昭和の黒幕」「歴代首相の指南役」と呼ばれた “一人の思想家”」の名前をなかなか言わない。

安岡正篤のことなんだけど、その名前を出すまで、延々5分近く動画を引っ張るわけね。

そんなの、見出しに書いときゃ、1秒でわかるのに。俺の5分を返せ、と画面に怒鳴りたくなった。

大場一央のファンだったのに、この動画で嫌いになった。

こういうのは事実、時間泥棒でしょう。

ヒカキンの「謎配信で1週間引っ張ってセブンイレブンの麦茶の宣伝」も炎上してるけど。

犯罪であり、お尻ペンペン3回くらいの罰は科していい。


大場ゼミで東洋思想を学ぶ前に、まず文章、表現の心を学べ、と。

人様にものを言うときは、できる限り率直に、簡単に、わかりやすく言うべし。

もし率直に言えないのなら、言うな。黙ってろ、ということです。


ゲーテも言っている。「私にものを言う人は、簡明に述べよ。複雑なことは、私の中にもう十分あるから」

E・M・シオランも言っている。「婉曲話法は敵だ!」


こういう「婉曲」話法が野放しにされてると、その影響が怖いです。

私は、いまに新聞がそうなるんじゃないかと思う。

新聞記事ってのは、まず見出しで最小限の必要事項を伝え、記事の最初にリード(前文)という要約を置く。

リードのないベタ記事でも、最初の段落で、事件を要約する。忙しい人は、最初だけ読めば、概略がわかるようになっています。

読者の知りたいであろうことから書く、というのは、新聞に限らず、一般的な文章の原則なんです。


でも新聞も、ネットで記事を読ませようとすると、この「またぎ」的手法が増えてくると思う。

たとえば、川崎市麻生区の桜の木が、強風のため倒壊した、という事件があったとする。(数年前に実際にあった)

普通なら、


8日未明、川崎市麻生区麻生川沿いの桜の古木が倒壊した。けが人はなし。川崎市では前日から強風が吹いていた。


といった記事になるけど、それが、


川崎市麻生区の人に大切なお知らせ。8日未明、すごいことが起こった。麻生川沿いで鳴り響いた恐怖の音。住民を戦慄させた驚愕の事件とは。いま緊急で記事書いてます↓(以下、有料記事)


みたいな記事になると思う。

冗談でなく、最近のネット記事の見出しも、「釣り」的なものが増えているからね。


だから、いまのうちに、「ステマ」同様、法律で禁止令を出すべきです。詐欺みたいなもんだし。みたいなもんじゃなくて、詐欺だし。

それに、こういう手法が一般化すれば、検閲と同じ。率直な表現を妨げる文化は、自由への脅威なんです。




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