比喩表現だと思い込んでいた「戒厳」
去年の12月、韓国で非常戒厳が布告されたすぐ後に書いた文章を転載します。また適時加筆もします。
民主化後40年近く経ち、選挙による政権交代が続いた21世紀の大韓民国で「戒厳」なんて出されるとは思わなかった。最初ネットでみたとき「戒厳令」を出すぐらいの気持ちで何かをやるという大統領の決意表明と思った。
ところが、集会・結社の禁止や令状なしの逮捕など独裁国家あるあるの内容が出てきて「本気でやりやがった!」と思いましたよ。しかしそこは民主化した韓国、国会が即座に非常戒厳無効の議決を行なった。抵抗するかと思った尹大統領、あっさり非常戒厳を撤回した。
すぐ撤回するだなんて何のための非常戒厳だったのか?ただ尹大統領の政治生命は事実上終わった。弾劾で首が飛ばされるか、自ら腹を切るかの2択だ。あ、後任が反日色強い人が大統領になりそうでちょっと引っかかりますね。
(追記)
戒厳を布告して3時間ほどで撤回に追い込まれて、もう尹錫悦大統領と与党『国民の力』はもう終わりだと思われた。しかしその後『国民の力』の支持率が野党第一党『共に民主党』の支持率と拮抗するところまで回復した。さらに尹大統領は一度逮捕されるものの釈放された。と思えば憲法裁判所において全会一致で弾劾可決され「前大統領」になってしまった。またさらに『共に民主党』の大統領候補で反日色が強いと言われている李在明氏が過去城南市長だった頃の汚職事件で地裁で有罪判決を受けていたが、今年3月に高裁で無罪判決とひっくり返った、と思ったら5月1日に最高裁で高裁差し戻しと実質有罪判決と目まぐるしい動きを見せている。
ただ与党系の候補が乱立しているようなのでそれでも李在明氏が当選する可能性は高いのではと思われる。最高裁判所の判決も「有罪」ではなく「高裁差し戻し」で判決が確定していないから出馬はできるという状態である。
韓国政治は複雑怪奇、っていうか変化しすぎだ。
