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経営者の読書は、知識を増やすためではなく「視点を入れ替えるため」にあります

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「最近、何の本を読んでいますか」
経営者と話していると、こんな会話によくなります。

そして、ほとんどの方が「経営の本」「ビジネス書」を挙げます。
真面目で、勉強熱心な姿勢の表れです。

ただ、経営者にとっての読書の本当の価値は、知識を増やすことではないと、私は感じています。
視点を一時的に入れ替えることです。

経営本ばかり読むと、視点が固まります

経営に役立つ知識は、経営本に多く書かれています。
だから経営者は、つい経営本を中心に読みます。

ただ、ここに落とし穴があります。
経営本ばかり読んでいると、視点が経営の文脈に固まっていきます。
同じ単語、同じ枠組み、同じ事例。
読むほどに、自分の視点は強化されますが、新しい角度は生まれにくいのです。

経営者にとって本当に必要なのは、新しい知識ではなく、新しい視点であることが多いです。
そして、新しい視点は、経営の外側からしか入ってきません。

ジャンルを意図的に混ぜると、頭が動きます

私が経営者にお勧めしているのは、月に読む本の中に、必ず異質なジャンルを混ぜることです。

たとえば、こういう組み合わせです。

・歴史(数百年単位の時間軸を借りて、今の判断を見直す)
・伝記(他人の人生から、自分のいまの段階を相対化する)
・小説(感情の動きを言葉にする力を鍛える)
・サイエンス(自然界のロジックを経営に重ねてみる)
・哲学(前提を疑う訓練になる)
・別業界の本(自分の業界の常識を客観視する)

これらは、直接の知識にならないかもしれません。
ただ、読んでいる時間そのものが、自分の視野を一度動かす作業になります。
読み終わったあとに、経営の現場に戻ってきたとき、見える景色が少し変わっていることがあります。
これが、経営者の読書の本当の効果です。

筋トレと同じで、同じ刺激では伸びません

ここで一つ、分かりやすい例えを挙げます。
筋トレ(store.belegend.jp)で身体を伸ばすとき、同じ種目だけを続けていると、ある時点から伸びが止まります。
身体が刺激に慣れてしまうからです。

伸ばし続けるためには、種目を変える、重量を変える、フォームを変えるなど、新しい刺激を意図的に加える必要があります。

頭の使い方もまったく同じです。
同じジャンルの本ばかり読んでいると、思考は刺激に慣れて、伸びが止まります。
意図的に、自分が普段読まない領域に踏み込むことが、視点の幅を作ります。

これは書籍だけでなく、映画や演劇、コンサートやフェスなどでも良いでしょう。

「覚えること」は捨てていい

最後にお伝えしたいのは、経営者の読書では、内容を覚える必要はあまりない、ということです。

ビジネス書を読むときは「学び」を持って帰ろうとします。
それは大事です。
ただ、視点を入れ替えるための読書では、内容が頭に残らなくても構いません。
読んでいる最中に、頭が一度違う角度に動けば、目的は達成されています。

「読み終わった瞬間に、何が書いてあったか忘れた」でもいいのです。
大事なのは、読んだ後の自分の視点が、少しだけ違う場所に立っているかどうかです。

まとめ

・経営者の読書の価値は、知識を増やすことではなく、視点を入れ替えることです
・経営本ばかり読むと、視点が同じ文脈に固まっていきます
・歴史・伝記・小説・哲学など、異質なジャンルを意図的に混ぜます
・筋肉と同じで、同じ刺激だけでは思考も伸びません
・内容を覚える必要はありません。視点が一度動けば、その読書は十分に成功です

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鍵谷健/ビーレジェンド社長/経営自動化コンサルタント あなたの応援が励みになります!ご購読ありがとうございます。

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