僕が惚れた男たち② TAK
正義を標榜する割に姑息な嫌がらせを繰り返す人事に研修最終日、遂にキレた。
その夜、どういう経緯だったか忘れたが野洲工場長のTAKを交えて飲むことになった。
TAKはわたしの想いを一通り聞いたあと「お前とはもう友達になったから言っておいてやる」と口を開いた。「お前は自信と謙虚さのバランスが取れたら必ず成功する。しかし、そのバランスが崩れたらお前は必ず失敗する」「だが、その時は三回までは俺が叱ってやる」
JDIに至る道程は賛否別れるTAKだが、その夜の器の大きさには痺れた。
野洲の崩壊が誰の目にも明らかになった時、喫煙所で隣り合わせたTAKに「わたしはどうすればいいですか?」と問うた。TAKは「どんな仕事にもやりがいはある」と力なく答えた。
TAK、あなたと一緒に目指した液晶世界一は叶わなかったけれど、あなたが見せてくれた夢は今も忘れない。
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