つらいことを「辛い」と吐き出す
手話の日だった
手話で会話をしたり、学習会をやったりして過ごせて、私はとても満足だった
日に日に覚えてきて、話せることも増えてきて嬉しく思っていた
でも、次の瞬間から、目の前が真っ暗になった
「3月最後の手話サークルは、食事会にします。」
と言われた
前回みたいに、障害者に優しいレストランなら、まだよかったけれど、今回は、ファミレスになった
ファミレスなんて、摂食障害になってから、行ったことはない
持ち込みでお弁当なんて無理だし、食べられるものもない
私は、手話で「難しい」と答えた
手話サークルでは、摂食障害のことは伝えてあるから、
代表の方は、
「そうだよね、花さんは無理だよね、ごめんね。」
と言ってくれたけれど、私は、悲しくて仕方なかった
いつでも、どこでも食事がついてくる
何で?
悲しくて悔しくて、目の前の世界が灰色に見えた
手話サークルに来ている80代のおばあさんは、手話で、「食事会、とても嬉しい」と表現していた
ますます、私一人だけが、孤立しているかのようで、虚しくなってきた
家に着いて、旦那さんに話した
「手話どうだった?」と聞いてくれた旦那さん
私はまだ整理ができてなくて、「悲しかった」とか言えなかった
旦那さんは、ゆっくり話を聞いてくれて、私は、ポツポツと手話サークルでの出来事を話した
「食事会なんて、行けないよ。」
「手話を勉強したいのに、どうして食事会がついてくるの?」
悲しくて仕方ないこと、欠席にしたことを話した
「もう治らないのかな、私。辛い。」とポツリと言ったら、
旦那さんは、
「僕も治ってないよ。いつ発作が起きるかわからない。治るとか治らないより、花ちゃんは、できることも増えてるよ?」
と言った
パニック障害を持っている旦那さんは、
「僕だって今は、薬で治まっているだけで、3種類もの薬、毎日飲んでる。一生飲まないといけないのかもしれない。でも、仕事もできて家族もいて、できることしているだけ。一生治らないかもしれない。でも、そんなのは、関係ないよ。」
と言う
心の病は見えない
だから、悲しくて辛くなることが多い
でも、見えない心の病のことや、辛さ、悲しさを分かりあえる相手がいることは、大きな支えになっている
ありがたい
私、できること増えているのだろうか?
できないことばかりが見えてしまう
でも、考えてみたら、できることも増えてきている
前なら、つらいことがあれば、わーっとなって過食嘔吐していた
自分で処理できない感情を、過食嘔吐でないと発散できなかったのだ
今回は、ちゃんと話せた
つらいことを辛いと言えた
私にとっては、大きな一歩だ
溜め込まないで、感情を出してあげよう
そして、自分でも、自分の気持ちに、共感してあげよう
悲しかったね、
辛かったね、
よくやってるよ、って
そしたら、過食嘔吐で爆発しなくても済むかもしれない
まだまだ、試行錯誤
生きづらさ抱えていても、辛いと吐き出して、心のつらさを軽くしてあげたい
