西洋薬に助けてもらった話
西洋薬に助けてもらった話
ある朝、声が全く出なくなりました。
熱はほとんどありません。
でも、一言も声が出ません。
数日前から続いていたのは、
実は喉ではなくお腹の不調でした。
「まあそのうち治るだろう」くらいに思っていました。
それが、まさか声にまで影響するとは
思ってもいませんでした。
お腹の弱りが、風邪を呼び込んだのかもしれない
腸が弱ると、風邪をひきやすくなる。
私は時々そう感じることがあります。
腸には身体を守る免疫細胞の多くが集まっているため、腸内環境と免疫には関係があるとされています。
腸が弱っていると、
外からの菌やウイルスに対する
防御力も落ちてしまうんだそうです。
振り返ってみると、
あの時期は夏バテも重なっていました。
お腹の調子が悪い、暑さで消耗している、
そこに夏風邪が追い打ちをかける。
ひとつの不調が、
次の不調を呼び込んでいたのかもしれません。
今回は対症療法を選択
漢方の考え方は、
基本的に「根本から整える」ことを大切にします。
不調の原因になっている
巡りの滞りや冷えなどにアプローチして、
身体そのものの力を底上げしていく。
私自身、普段はこの考え方が好きで、
実践もしています。
でも、今回ばかりは違いました。
声が全く出なくなったのです。
出ないまま日常生活を送るのはさすがに厳しく、
また、何かの感染症だとしたら
周囲にも迷惑をかけてしまいます。
今回は症状を抑える対症療法と、
感染症の検査が必要だと判断して、
病院へ行くことに。
漢方は根本から身体を整える考え方。
一方、西洋薬は今ある症状を
素早く抑えることが得意です。
今回の私に必要だったのは、後者でした。
抗生剤で、お腹を壊さなかった
結果的に喉はひどく腫れているということでしたが、
コロナでもインフルエンザでもありませんでした。
咳が出るようになっていましたが、
熱は微熱程度で、その他の症状も少し鼻水が出るくらい。
仕事をするのはきついけど、
寝込むほどではありませんでした。
そこで処方されたのは咳止めと炎症を抑える薬、
そして抗生剤でした。
実は私、昔から抗生剤を飲むと
決まってお腹を壊すタイプです。
だから処方されると身構えてしまいます。
ただ、今回は大丈夫だったのです!
理由を考えてみると、心当たりが二つありました。
一つは、抗生剤で腸内細菌の
バランスが変わることもあると聞いていたので、
ヨーグルトを意識して食べていたこと。
もう一つは、普段の生活改善により、
以前より便秘しづらくなっているなど、
自分の腸が少しずつ
健康になっていた実感があったこと。
西洋薬にしっかり頼った出来事ではあったけれど、
それを受け止められたのは、
このところコツコツ続けていた
養生の土台があったからかもしれません。
漢方薬か西洋薬か、分けなくていい
今回のことで、
「漢方薬派」とか「西洋薬派」とか、
そんな線引きはいらないんだと改めて思いました。
私も普段、養生を取り入れてはいます。
栄養のバランスに気をつけるようにしたり、
季節に合わせた食事をしたり、
冷たいものを取らないようにしたり。
とはいえ食品だけでは十分に摂りづらい栄養素は
サプリメントなどの健康食品に頼ることもあります。
今回、お腹を壊さなかったのは、
その養生の成果かもしれませんし、
サプリメントの効果かもしれませんし、
そもそも抗生剤の種類によるものかもしれません。
普段は根本から整える養生を大切にしながら、
いざというときは対症療法にも頼る。
どちらも、自分の身体を大事にするための選択肢です。
今の自分に必要な方を、その都度選べばいい。
極端にならずに、自分にとって
ちょうどいいバランスが選べるといいですよね。
「どちらが正しいか」ではなく、
「今の自分に必要なのはどちらか」。
そんな視点を持てると、
不調との付き合い方も少し楽になるかもしれません。
判断に迷う時は、
かかりつけ医や薬剤師さんに相談してみてくださいね。
