「男系男子にこだわる人たちへ」

  日本古代史が専門の義江明子帝京大名誉教授によると、「男系男子による皇位継承」は伝統ではなく、近代に定められた制度で、過去10代8人いた女性天皇を「中継ぎ」とする解釈も近代以降になってからに過ぎないという。明治の旧皇室典範制定過程では、女性の皇位継承を認めるか否かが議論され、男系男子による継承は自明ではなかった。古来、男系女系を交えた双系的な継承が為されてきたからだ。8世紀前半に編纂された古事記では、天皇の子について、男女ともに「○△王」とするが、日本書紀では、「皇子」「皇女」と明確に分けた。これは、同時期に中国から持ち込まれた律令と言う法体系の影響だという。
 つまり、日本では古来より、明確に男系、女系とは分けない洗濯であったが、中国の影響で、区物するようになったのだ。
今、盛んに男系男子を宗教のごとく押す勢力は中国を毛嫌いしているのに、中国の影響を受けて、日本古来の流れも変化していることを許容するのだろうか?
 また、国会でできあがった皇室典範を観てみると、本当に右翼連中がこれをよく承認したな、と思う内容だった。
今の皇族の愛子さまや佳子さまが結婚後皇室に残ることができても、結婚相手や生まれてきた子は一般国民であり、皇族としての血筋は、そこで途切れるのだ。
   また、悠仁さまが結婚され、子どもができても全て女子なら、そこで皇族としての血筋が途切れるのだ。
一方、養子にした男子が結婚すると、その相手も皇族になり、子どもも同様に皇族になる。その子どもが男子なら、皇位継承権を持つと言うことだ。
 つまり、今上天皇を頂点とする現在の天皇一族の血統が、38親等というほとんど血筋を辿ることのできない血族に変遷しうるのだ。
先月、天皇ご夫妻がオランダ、ベルギーを訪問されて、旧交を温められた。皇室のこのような交流も養子側に系統が移ると通り一遍の交流にしかならないだろう。
 これを国民が納得するはずがない。アンケート調査でも多くの反対意見が出されている。
   ヨーロッパの王室が変化したように、長子相続を実現し、女性の宮家創出を実現すれば、今後も問題なく、日本の象徴としての天皇制が継続できるのではないだろうか。明治以降、近代日本の歩みに一つの道筋を築いた今上天皇を頂点とする血統が今回の改訂で、途切れる可能性があるのだ。
   あまりにも早計にコトを進めるのは何か意図があるのではないかと勘ぐってしまう。


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