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道具考 2 260212

こちらはさて、どういった道具でしょうか。
とにかく両刃の刃物を古物で買い求め、片方は丸に直して革削ぎ用としております。直刃の方は、これは穴あけとして、よく用います寸法を一揃い用意してございます。
穴あけの方は押し切るものでありますから、よく刃を研ぎ上げておく必要がございます。
これらの道具は、他の道具でも十分に代用できるのでありますが、さりとてこういったものがありますと、神経を使わずに工程を進めることができるのであります。
こういった刃物は需めがございませんゆえに、市井に売られる数が乏しくなり、良いものを選んで買い求めることが難しくなりました。
替刃のものが数多ございますし、これがよく切れるようでありますが、成丈手出しせぬようにしております。一度そちらに手を出すと、結局自身が制作しておる弽なども、もはや手で一針ひとはり縫い進めることの意味が無駄なことのようになるのが恐ろしい気が致します。
刃物を自身で研ぎ扱うことによって、素材への感触に敏感となるような気が致します。もっとも、替刃の方が研ぎも切れも一定と考えれば、その方が切る相手の素材感は精細に感じることができるのかもしれませぬが。

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