見出し画像

【27卒】就職前にバイトを辞める人へ。もらう書類4つと返す物6つ、源泉徴収票は「退職の日以後1か月以内」

就活が終わって、卒業までにアルバイトを辞める段取りに入りました。最終出勤日は決めたのですが、その日に何をもらって何を返すのかは、誰も教えてくれません。


シフトを外れて数週間経ってから「あの書類がない」と気づくと、店に連絡を取り直すことになります。就職してからだと、その連絡がいちばん面倒です。


なので、辞める前に条文と公式の説明を引いて、もらう物と返す物を数えました。学生のアルバイトに絞って書きます。

もらう書類は4つ


  • 源泉徴収票 — 年内に次の給与収入がある人は、就職先の年末調整か、翌年の確定申告で使います

  • 退職証明書 — 請求すれば出してもらえる書類。在籍期間や仕事の種類を証明できます

  • 未払いの給与・積立金 — 締め日の関係で残っている分と、制服代などの預り金

  • 雇用保険被保険者証(加入していた人だけ) — 就職先に出す書類です


期限が法律に書かれているのは、このうち3つです。


源泉徴収票は[所得税法](https://laws.e-gov.go.jp/law/340AC0000000033)226条1項に、年の途中で辞めた人については「その退職の日以後一月以内」に交付すると定められています。1月末ではなく、辞めた日から1か月です。


退職証明書と未払いの金品は、[労働基準法](https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049)22条1項と23条1項です。22条1項は「証明書を請求した場合においては、使用者は、遅滞なくこれを交付しなければならない」、23条1項は「権利者の請求があつた場合においては、七日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければならない」。


どちらも起点が「請求した場合」です。黙っていると動かない仕組みなので、最終出勤日に口頭でひとこと言っておくのが早いと思いました。

返す物は6つ


  • 制服・エプロン・名札

  • 社員証・タイムカード・入館証

  • ロッカーやレジの鍵

  • 店から借りた本やマニュアル

  • 会社支給のスマートフォンやタブレット

  • 健康保険証(学生で親の扶養に入っている人は、そもそも持っていません)


返し忘れが1つあるだけで連絡が続きます。もらう物と返す物を1枚に並べて、最終出勤日の前に写真を撮っておくと、就職してからのやり取りが消えます。

学生のアルバイトは、そもそも雇用保険に入っていないことが多い


離職票や失業給付の話が出てくるのは、雇用保険に入っていた人だけです。[雇用保険法](https://laws.e-gov.go.jp/law/349AC0000000116)6条は適用除外を並べていて、1号が「一週間の所定労働時間が二十時間未満である者」、2号が「同一の事業主の適用事業に継続して三十一日以上雇用されることが見込まれない者」、そして4号が学校教育法1条などの学校の学生・生徒です。


つまり大学に通いながら働いている人は、原則として被保険者になりません。週20時間を超えていても同じです。給与明細に「雇用保険」の欄がなければ、離職票を待つ必要はありません。


なお失業給付の申請は本人がハローワークで行う手続きで、受給できるかどうかは加入期間や離職理由によって変わります。この記事は制度の整理で、受給を保証するものではありません。

書式や手続きを調べる場所を比べた


退職届が必要な職場もあります。無料の書式サイトもあって、bizoceanは「退職届(縦書き)【例文付き】」をWordファイルで配布し、テンプレートBANKは会員登録制で社内文書82件を並べています。どちらもファイルを開ける環境が要ります。


私が今回いちばん使ったのは、退職の手続きだけを扱っている退職エラビでした。書類の一覧は、離職票(会社の届出は退職日の翌日から10日以内)・源泉徴収票(退職の日以後1か月以内)・退職証明書(請求があれば遅滞なく)・未払いの金品(請求があれば7日以内)を、条文の引用ごと1ページに並べています。上のリストを作るときの土台にしました。


退職届が要るなら、同じサイトの作成ツールが早いです。会社名・所属・氏名・退職日を入力するとプレビューが出て、そのまま印刷かPDF保存ができます。登録もアプリも不要で、入力した内容はブラウザの中だけで処理されると明記されています。スマホで作ってコンビニで印刷する、という使い方ができました。


このサイトを選んだ理由は数で言えます。無料で使える道具が5つ(退職届の作成・退職日の逆算カレンダー・失業手当の試算・辞めた後の固定費・辞める前の判定)あり、記事は120本。書式1枚をダウンロードして終わりではなく、「いつまでに」「誰に請求するか」が条文つきで書いてあるので、アルバイトでも社会人でも同じ順番で使えます。就職してから転職を考える日が来ても、たぶんまた開くことになると思います。

就職までにやる順番


  • 最終出勤日を決めたら、その場で源泉徴収票と未払い分の送付先を伝える

  • 給与明細に雇用保険の欄があるか確認する(なければ離職票の話は不要)

  • 返す物6つを1枚に書き出して、返した日を記録する

  • 退職の日から1か月経っても源泉徴収票が届かなければ、記録の残る形でまとめて請求する

  • 就職先から書類の指定があれば、その時点で足りない物を数え直す


辞めること自体より、あとから連絡を取り直すほうが重い作業でした。もらう物4つと返す物6つを紙に書くだけで、その連絡がほとんど消えます。


就活そのものの進め方を整理したいときは、選考の流れや対策をまとめている就活定石が読みやすかったです。



いいなと思ったら応援しよう!