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【食べ歩き】谷津で見つけた、台湾のやさしい甘さ。台湾茶屋モクテルストーリーで味わう豆花と鉄観音ミルクティー

■店舗名:台湾茶屋モクテルストーリー
■所在地:千葉県習志野市谷津1丁目11-4
■利用シーン:お散歩中の休憩

注文メニュー

  • 古早味豆花(小) 880円(税込)
    豆の香りを楽しむ本格台湾スイーツ ★★★★★

  • 鉄観音烏龍茶ミルクティー 560円(税込)
    茶葉の香ばしさが主役の爽やかミルクティー ★★★★☆


谷津の住宅街で出会う、小さな台湾旅行

今回訪れたのは、JR津田沼駅から徒歩圏内、谷津エリアにある「台湾茶屋モクテルストーリー」です。
駅前の賑わいから少し歩くと、住宅街の中に落ち着いた雰囲気のお店が現れます。店内は派手な装飾ではなく、台湾の日常を感じられるような穏やかな空間で、時間がゆっくり流れているような居心地の良さがあります。
近年は台湾スイーツや台湾茶を提供するお店が増えていますが、このお店は単に流行を取り入れたカフェというより、「台湾のお茶文化や食文化を丁寧に伝えたい」という思いが感じられる一軒でした。
モノづくりの仕事をしていると、海外の料理を日本向けにアレンジする難しさを考えることがあります。親しみやすさを優先すると本来の魅力が薄れ、本場らしさを重視すると食べ慣れない方には難しく感じられることもあります。
今回いただいた豆花と鉄観音ミルクティーは、日本でも楽しみやすい一方で、台湾らしい素材の個性をしっかり残した仕上がりになっていました。


甘くない豆腐だからこそ引き立つ、具材それぞれのおいしさ

今回のお目当ては「古早味豆花」です。
豆花は台湾を代表する伝統的なスイーツですが、実は今回が初めての実食でした。
運ばれてきた器には、豆花を中心にタピオカ、仙草ゼリー、小豆、緑豆、タロ芋団子、さつまいも団子が彩りよく盛り付けられています。
まず驚いたのは、豆花そのものがほとんど甘くないことです。
「豆腐のようなデザート」と聞いていたので、プリンのような甘さを想像していましたが、実際は非常になめらかな豆腐そのものという印象でした。
しかし、この控えめな味わいが大きな魅力でもあります。
甘いシロップと一緒に口へ運ぶことで、大豆の自然な香りがふわっと広がり、甘さとのコントラストを楽しめます。
特に印象的だったのが、仙草ゼリー、小豆、緑豆です。
それぞれ異なる甘さや食感を持っており、一口ごとに組み合わせを変える楽しさがあります。
仙草ゼリーはほのかな薬草のような香りが爽やかで、小豆は王道の安心感、緑豆はやさしい甘さが特徴的でした。
さらに、タロ芋団子やさつまいも団子のもちもち食感がアクセントになり、最後まで飽きることなく食べ進められます。
見た目は小ぶりに感じますが、実際にはかなり満足感があります。
豆花自体が軽やかなため、「しっかり食べたのに重くない」という不思議な満足感がありました。
派手な甘さではなく、素材ごとの個性を少しずつ楽しめる。
そんな台湾らしいデザートだからこそ、多くの人に長く愛されているのだと感じました。


茶葉が主役。鉄観音烏龍茶ミルクティーの奥深さ

豆花と一緒に注文したのは、鉄観音烏龍茶ミルクティーです。
今回は茶葉そのものの味を楽しみたかったため、トッピングは付けませんでした。
一口飲むと、まず感じるのは鉄観音ならではの香ばしい香りです。
一般的な紅茶のミルクティーとはまったく印象が異なります。
焙煎したような深い香りと烏龍茶特有の爽やかさが同時に広がり、そのあとをミルクのやさしいコクが追いかけてきます。
甘さも絶妙でした。
甘すぎず、茶葉の風味を消さない程度に調整されており、ごくごく飲める飲みやすさがあります。
暑い日にいただいたこともあり、この爽快感はとても心地よく感じました。
食品開発では、ミルク飲料は乳のコクを強調しすぎると後味が重たくなり、逆に茶葉を強くすると渋みが前面に出てしまいます。
このミルクティーは、そのバランスが非常に優秀でした。
「ミルクティーを飲んでいる」というより、「鉄観音をミルクと一緒に楽しんでいる」と感じられる一杯です。
タピオカを入れて楽しむのも良いと思いますが、まずはトッピングなしで茶葉本来のおいしさを味わってみるのもおすすめしたくなりました。
台湾茶専門店だからこそ表現できる、茶葉へのこだわりを感じる一杯でした。


総評

台湾茶屋モクテルストーリーは、「台湾らしさ」を無理なく体験できる素敵なお店でした。
古早味豆花は、豆腐のような素朴さを生かしながら、多彩な具材によって最後まで飽きずに楽しめる完成度の高いスイーツでした。
鉄観音烏龍茶ミルクティーも、茶葉の香りを大切にした仕上がりで、一般的なミルクティーとはひと味違う魅力があります。
どちらにも共通していたのは、素材本来の個性を大切にしていることです。
必要以上に甘さや香りを足すのではなく、素材の持ち味を丁寧に引き出す。
そんな作り手の姿勢が、一口ごとに自然と伝わってきました。
暑い日にひと息つきたい時はもちろん、台湾の食文化に少し触れてみたい時にも、ぜひ訪れてみたい一軒です。


○一言雑学 豆花は台湾の定番スイーツ。でもルーツは中国?

豆花(トウファ)は台湾の代表的なスイーツとして知られていますが、その起源は中国にあるとされています。
大豆から作られる豆乳を固めたもので、日本の豆腐よりも柔らかく、なめらかな口当たりが特徴です。台湾では温かい状態でも冷たい状態でも親しまれ、季節によって食べ方を変える家庭も少なくありません。
また、豆花そのものは甘くないことが一般的です。
今回いただいたように、甘いシロップや小豆、緑豆、タピオカ、仙草ゼリーなどを組み合わせることで、自分好みの味わいを楽しむ文化があります。
素材そのものは非常にシンプルですが、組み合わせ次第で何通りもの楽しみ方が生まれるのが豆花の魅力です。

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