【寄稿】『オデュッセイア』を観る前に知っておきたい知識の全て
『オデュッセイア』を観る前に知っておきたい知識の全て、と題した記事がFan's Voice様にて掲載されました。リサーチにかなりの時間が掛かった大作ですので、『オデュッセイア』鑑賞の予定がある方は是非お楽しみください。
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9月11日(金)、クリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』が日本で公開される。米国公開から2カ月弱、この間に世界興収は15億ドルを超え、ノーラン作品の歴代最高記録をあっさり更新してしまった。おまけに英米ではホメロスの翻訳書の売上まで急増しているそうだ。3,000年前の詩人が2026年のベストセラー作家に返り咲いたというのは、なんとも愉快な話である。
さて、貴方は原作を読んだことがあるだろうか?
読んでから本作を観るのが良い。それはそうなのだが、原作「オデュッセイア」は岩波文庫で上下2巻、1万2,000行を超える韻文である。現代語訳されているとはいえ、3,000年前の口承詩の文体だ。慣れてしまえば癖になるのだが、慣れるまでに相応の体力が要るというのも事実だ。公開が目前に迫った今、忙しい現代の読者に通読を求めるのはなかなか根性が要る話だろう。
さて、そこで今回の記事の出番だ。原作のどこが要で、何を知っておくと映画が面白くなるのか、そして原作を読んで、あちこち寄り道しながら調べているうちに頭に残ったことを、コーヒー1杯分くらいの時間で貴方が追体験できるようにまとめておいた。そのため、あまりきれいに整理しすぎず、多少雑多なまま書いている。どこに引っかかるか、そこから何を掬い取るかは読む人次第だし、気になったところがあれば、そこからさらに調べてみるのもいいだろう。もちろん映画を観終えて原作そのものが気になったのなら、読んでみるのもまた一興だ。
3,000年前から語り継がれてきた物語の内容にネタバレも何もないような気はするが、原作の内容について語る以上、物語の展開を語ることになる。そのため、ネタバレを避けたい読者は鑑賞後に読むことをお勧めしたい。
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