エックハルト・トールを読んで、クロノ・トリガーを始めた話
オッサンは単身赴任をしている。
帰省中の飛行機は暇なので、だいたい本を読んでいる。
昔は、巷で話題になっている潜在意識やスピリチュアル系の本を買って読んでいた。何か人生を変える答えがあるような気がしていたのだ。
最近は、そこまで執着もなくなった。
だからKindleで無料になっている本を見つけては、「無料なら読んでみるか」くらいの軽い気持ちで読んでいる。
そんな時、エックハルト・トールという人の本が無料になっていた。
名前は聞いたことがある。
とりあえず、出だしだけ読んでみた。
そこには、タフティでいう「気づきの中心点」にいることの大切さが書かれていた。
エゴが騒いだ時に、
「あっ、今エゴが騒いでいるな」
と、一歩引いて気づくこと。
そして、
「今を生きる」
「今に集中する」
ことの大切さを説いていた。
正直、よくある話だと思った。
でも、ふと気づいた。
以前の私は、もう少し気づきの中心点にいられた。エゴが騒いでも、それを俯瞰して観察できていた。
ところが最近は、少しエゴに囚われていた。
そのことにすら気づいていなかった。
ここに気づけただけでも、読んでみてよかったと思った。
とはいえ、
「今を生きる」
というのは難しい。
まだ起きてもいない未来への不安。
もう終わった過去の記憶。
頭の中は、すぐに騒がしくなる。
でもトールさんは、無理に静かにしなくてもいいと言う。
「あっ、今また騒いでいるな」
と気づくだけでいいと言っている。
そんな時だった。
夜に食べたお刺身のせいか、突然、💩の神様がお腹の中で暴走し始めた。
急いでトイレへ駆け込む。
出そうで出ない。
冷や汗が出る。
力む。
深呼吸する。
そんなことをしている時だった。
ポトン。
会心のものが出た。
その瞬間、思った。
「そういうことか」
……
どういうことだ。笑
でも、この時の私は、
「あっ、思考が騒いでいるな」
と気づく余裕すらなかった。
未来も過去もなかった。
ただただ、無事に出すことだけに集中していた。
完全に、今を生きていた。
108さんの言葉を借りるなら、確かにそこには「別の領域」があった。
場所はトイレだったけど。
ありがとう、💩の神様。
完
……と、ここで終わろうとした。
しかし、これではただの💩実況である。
他に、完全に「今」を生きている時はないか考えてみた。
オッサンは、サウナで整っている時にそんな状態になることがある。
ただし、確率はいいところ5割だ。
やはり思考が邪魔をする。
さらに考えてみた。
ゲームをしている時はそうだった。
子供の頃ロールプレイングゲームに夢中になっている時、私は完全に没入していた。
ということで、この年になって『クロノ・トリガー』をスマホにインストールした。
ドンピシャ世代なのに、なぜかリアルタイムでは手を出していなかったのだ。
今を生きるために、過去へ行くことにした。
完
