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何もしたくない日は、心があなたを守っている〜心・脳・体・魂があなたに伝えようとしていること

「何もしたくない。」
そんな日があります。
仕事もしたくない。
家事もしたくない。
誰とも話したくない。
好きだったことさえ、やる気が出ない。
そんな自分を見て、「怠けている」「気合いが足りない」と責めてしまう人も少なくありません。
しかし、本当にそうなのでしょう。
私は、「何もしたくない」という感情は、心や体が壊れているサインではなく、自分を守ろうとしている大切なメッセージだと思っています。
現代は、私たちが思っている以上に「入力過多」の時代です。
目から入る情報。
耳から聞こえる音。
人との会話。
スマートフォンの通知。
街の広告。
ニュース。
SNS。
人の感情や空気。
私たちは毎日、膨大な情報を受け取り続けています。
もしかすると、「何もしたくない」のではなく、「もうこれ以上は受け取れない」という状態なのかもしれません。

⚫︎脳は、想像以上に働き続けている
脳科学では、人は一日に数え切れないほどの判断をしていることが分かっています。
何を着るか。
何を食べるか。
誰に返信するか。
どんな表情で話すか。
その一つひとつが、脳にとっては仕事です。
さらに現代では、SNSやニュース、動画などによって、脳は休む暇なく情報を処理しています。
この状態が続くと、「意思決定疲れ(Decision Fatigue)」と呼ばれる状態になり、考えることそのものが負担になります。
その結果、「何もしたくない」と感じることがあります。
それは意欲がなくなったのではなく、脳が「少し休ませてほしい」と教えてくれているのです。

⚫︎心にも「容量」がある
心理学では、大きな出来事だけではなく、小さなストレスの積み重ねが心に影響を与えることが知られています。
満員電車。
仕事のプレッシャー。
人間関係。
暑さや寒さ。
将来への不安。
家庭での役割。
一つひとつは小さくても、それらが積み重なると、心のコップは少しずつ満たされていきます。
そして最後の一滴が落ちた時、「何もしたくない」という状態になることがあります。
最後の出来事だけが原因ではありません。
そこに至るまで、ずっと頑張り続けてきた証でもあるのです。

⚫︎五感も疲れている
私たちは「疲れ」というと、体や心だけを思い浮かべます。
しかし、実は五感も毎日働き続けています。
目は景色や文字を見ています。
耳は人の声や車の音を聞いています。
鼻は匂いを感じています。
肌は温度や風を感じています。
脳は、それらすべてを処理しています。
つまり、家で何もしていないように見えても、スマートフォンを見続けているだけで脳は休めていないことがあります。
だから本当に疲れた時には、「入力を減らす」ことが大切です。
静かな場所へ行く。
スマートフォンを置く。
空を眺める。
植物に触れる。
それだけでも、心は少しずつ静けさを取り戻していきます。

⚫︎エネルギーという視点
私は、人は情報だけではなく、人の雰囲気や空気感も受け取っていると思っています。
元気な人のそばにいると元気になる。
怒っている人の近くでは緊張する。
人混みに行くと疲れるのに、自然の中へ行くと落ち着く。
そんな経験はないでしょうか。
私たちは、言葉にならないものまで感じながら生きています。
感受性が高い人ほど、人の表情や感情を敏感に受け取りやすく、その分、疲れやすい傾向があります。
それは弱さではありません。
周りを感じ取る力が豊かな証でもあります。
だからこそ、一人になって心を整える時間も必要なのです。

⚫︎心は、止まることで整う
自然を見ていると、ずっと動き続けているものはありません。
木は冬になると葉を落とします。
花も一年中咲き続けるわけではありません。
海にも満ち潮と引き潮があります。
一見止まっているように見える時間にも、根は伸び、土の中では次の春への準備が進んでいます。
人も同じではないでしょうか。
何もしたくない日は、人生が止まっている日ではありません。
次に進むための準備をしている時間なのかもしれません。

⚫︎私たちは、つながりの中で生きている
現代科学は、私たちが環境や周囲との関係の中で生きていることを明らかにしています。
誰かの言葉に励まされる日もあれば、何気ない一言に傷つく日もあります。
私たちは、周りから影響を受けながら生きています。
だから、自分を整えることは、決して自分だけのためではありません。
心が整えば、家族への言葉も変わります。
職場での表情も変わります。
その穏やかさは、また誰かへと伝わっていきます。
自分を休ませることは、周りへの優しさにもつながっているのです。

⚫︎おわりに
「何もしたくない。」
そんな日は、自分を責めなくて大丈夫です。
それは弱さではありません。
ここまで一生懸命生きてきたからこそ、心と体が「少し休もう」と教えてくれているのかもしれません。
頑張ることは大切です。
でも、休むことも同じくらい大切です。
吸う息だけでは生きられないように、人は吐く息があるから呼吸ができます。
前へ進む日があるからこそ、立ち止まる日にも意味があります。
もし今日、「何もしたくない」と感じたなら、無理に頑張ろうとしなくても大丈夫です。
まずは深呼吸を一つ。
そして、自分にこう声をかけてあげてください。
「ここまで、よく頑張ってきたね。」
その優しい一言が、明日もう一度歩き出す力になってくれるはずです。

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