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50代、シングルマザー。役割を降りたあと、わたしはどこへ行くんやろ。


50代、シングルマザー。

子育てに必死だったあの頃、
仕事は、生活するためのものやった。

家賃も、学費も、食費もかかる。

「仕事、やめられたらなぁ……」

そんなことを思った日もある。

でも今なら、少し分かる。

わたしは、
働きたくなかったんじゃない。

ただ、
自分をすり減らす働き方から、
少し降りたかったんやと思う。




子育てして、
仕事して、
家のことして。

気がついたら、
いろんな役割を背負っていた。

母として。
職員として。
上司として。

その時々で、
ちゃんとやってきたつもりやった。

でも最近、
ふと思うことがある。

「で、私は?」


って。




誰かのために動くことが、
嫌だったわけじゃない。

人の役に立てることは、
むしろ好きやと思う。

でも、
ずっと役割の中で生きていると、


自分が本当は何をしたいのか。
どこに居たいのか。
どんなふうに働きたいのか。


分からなくなる時がある。



疲れているだけなら、
休めばいい。

でもこれは、
たぶん疲れだけじゃない。

わたしは今、
自分の声を取り戻そうとしているんやと思う。



最近、この先を考えるようになった。

このまま働き続けるのか。
働き方を変えるのか。
まったく違う道を選ぶのか。

正直、分からない。

でもその奥に、
消えない気持ちがある。



わたしは、
まだ人と関わって生きたい。

誰かの話を聞いたり、
言葉にしたり、

少しだけ視界が変わる瞬間に、
一緒にいたい。

「そっか、そう考えたらええんか」

って、
人の表情が少しゆるむ瞬間が
好きなんやと思う。

正解を教えたいわけじゃない。

ただ、
しんどい時に、
ひとりでは見えなくなっているものを、

一緒に少しほどいていく。

そんな関わり方が、
わたしは好きなんやと思う。



自信があるわけちゃう。

うまく言葉にはできへんけど、
ここまで生きてきた中で
確かに、積み重ねたものがある。

まだ形にもなっていない
何も見えていない

それでも、

「やってみたい」

という気持ちだけが、
ずっと消えない。

消えないなら、
たぶんそれは、
わたしの中で大事な声なんやと思う。




50代。

まだ遅くない、なんて
簡単には言われへん。

この先、
ほんまに形になるんかも分からん。

でも、
まだ終わってへんことだけは、
自分の中で分かってる。


わたしは今、
誰かの役割を少し降りて、
もう一度、
自分の人生に戻ろうとしている


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