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小豆島で朝日と紅葉を眺めた話

小豆島しょうどしま。瀬戸内海に浮かぶ離島で、オリーブ発祥の地としても有名だ。私は以前この島にオリーブを収穫しに行ったことがあり、その時の記録を以下に記した。

なんと5年も前の記事である。十年をひと昔というならば、今から半昔もまえのことになる。時の流れは早い。

で、寄り道大好きな私はオリーブの収穫以外にもいろいろとスポットを訪れており、上の記事で触れていなかった脇道旅行をまとめたのが今回のお話というわけだ。

サンライズ瀬戸で高松へ

というわけでさっそくスタート。今回の旅のスタート地点は夜の東京駅。まずは寝台特急サンライズ瀬戸に乗り込んで高松を目指す。

利用したのは指定席券だけで乗車できるノビノビ座席

個室ではなく、いわばドミトリー的な感じの雑魚寝スタイル。かつてのムーンライトながらや夜行バスのような座席で寝るスタイルに比べたらだいぶ快適だが、床はけっこう硬いので注意。私はバックパッカーよろしく寝袋を持っていったので特に困らなかった。

また、課金すればシャワーも利用できる。今回は事前に入浴を済ませてから東京駅に来たので使わなかったが、シャワーを浴びたい人は早めにシャワーカードを購入しておくと良い。

そんなわけで横になり、ほどよい揺れと走行音をBGMにしているうちに、気がつけば眠りに落ちていた。

翌日

で、翌日。6時くらいにうとうとと目を覚まし、顔を洗ってラウンジでぼんやりと明るくなっていく景色を眺めていた。

しばらくすると列車は岡山に到着。ここでサンライズ出雲を切り離すため、停車時間は少しだけ長め……といっても正確には4分しかない。この間に私はキオスクに駆け込み、駅弁を確保した

もし同じことを考える利用者が複数いたら破綻する計画なので、そこのリスクは考慮しておこう。私は売店に最も近い5号車に待機していたため待たずに購入できたが、後ろにはけっこうな列ができていた

なお、切り離される側のサンライズ出雲であれば停車時間はさらに長く7分あるので、こちらは割と現実的かも。

瀬戸大橋を渡る

ラウンジに戻り景色を眺めながら駅弁を食べていると、まもなく列車は一番のハイライトである瀬戸大橋へと差し掛かる。

朝日そのものは雲に隠れて見えなかったものの、淡いグラデーションで染まった空と海は大変美しかった。

私のほかにラウンジで景色を眺めていた人が1人いたのだが、この光景を見た途端に思わず「すご……」と声を漏らしていたのが印象に残った。

ちなみに先ほどから「ラウンジ」と連呼しているが、これは大層なものではなく窓に向いた机とイスが並ぶフリースペースである。

ノビノビ座席では寝ている人も多いため、カーテンを全開放して景色を眺めるのはやや気が引ける。その点ラウンジは気兼ねなく景色を楽しめるのでおすすめである。

小豆島へ

そんなわけで高松駅に到着。ここからフェリーへと乗り継ぐ。

県を代表するターミナル駅ということもあって駅舎は大変立派。

フェリー乗り場は駅から歩いてすぐの場所に位置する。乗船するのは土庄とのしょう行きのフェリー。

青空の瀬戸内海を進んでいく。

デッキは風が容赦なく吹き付けてくるため長居はできなかったが、景色は大変良かった。

小豆島をぶらぶら

で、島に上陸後は中心部をぶらぶら散策。ふと気になる階段を見つけたので登ってみることに。

お……!これは良い景色。奥の方にはエンジェルロードも目撃できた。

坂の上には富丘八幡神社という神社がある。926 年に京都の石清水八幡宮から祭神が移されて建立されたとのことで、なんと 1000 年以上の大変長い歴史を持つとか。

石畳の階段を延々と登る必要はあるが、その分景色は素晴らしい。

その後は世界一狭い海峡としてギネスに認定されている、土渕海峡を見に行ったり……

迷路のまちと呼ばれる、細かい路地が入り組んだ裏路地好きにはたまらないエリアを散策したり……

お寺の大きな銀杏の木を眺めたり……

お寺の塔を見に行ったりした。この塔は少し高い場所に建てられており、町の随所から見えるランドマーク的存在である。

で、その後は屋内で作業をしているうちにいつの間にか日が傾いてしまっていた。

……といった感じでこの日は終了。

小豆島の朝日

で、翌朝。またしても朝日が昇る前に起床できたため、海岸まで歩いて行ってみた。

今度は快晴の秋空だ。

山の向こう側からゆっくりと顔を出す朝日を見ることができた。

海と空が澄み切った空気の中で温まっていく様子は、ただただ美しい。

オリーブ収穫

で、続いては小豆島オリーブ公園へ。

オリーブの収穫という一番の目的を済ませに来たわけだが、すでに以前の記事で触れているため今回は全カット

映画村へ

そんなわけで収穫を終えてそれぞれ自由行動を始めたところから。私は公園の対岸にある「二十四の瞳 映画村」へ行くことにした。

バスや車でアクセスする場合はぐるっと遠回りしなければならないが、公園付近から出ている渡し舟を使えば大幅なショートカットが可能である。

……と思ったら渡し舟、おらず

そんな場合は「指定の電話番号にかければ対岸からやってきてくれる」という運用になっている。……のだが、ちょうど遠目に輸送中の船が見えたため電話せずに済んだ。けっこうタイミング良かったかも。

そんなわけで乗船。ライフジャケットの着用が必須となっていた。

船体もそこまで大きくないため、波の揺れをダイレクトに感じながらどんぶらこと運ばれていく。このスケール感は大型フェリーでは味わえないもので、離島旅らしい風情がある。

で、対岸に到着。

こちらが二十四の瞳 映画村だ。

戦争前後の小豆島を舞台にした映画、二十四の瞳。そのロケセットを利用したテーマパークとなっており、昭和の田舎町の空気をそのまま閉じ込めたような雰囲気が漂っている。

ちなみに二十四の瞳は 1954 年と 1987 年の2度映画化されており、映画村のロケセットが使われたのは後者の作品になる。

一方、私が履修したのは 1954 年版のデジタルリマスターなので、正確にはこのセットが使われた映画は未履修となる。……といってもストーリーは全く同じ(はず)だし雰囲気を味わうには十分である。

なお、1954 年版のロケ地は実際の学校(の分校)となっており、映画村からは徒歩 10 分程度の場所に位置している。現在は廃校となり、資料館として活用されているようだ。

白黒写真や白黒映像でしか見てこなかった世界が、実際の彩りを伴って目の前に広がるというのはなんとも不思議な感覚だ。

コスモスが咲いていた。きれい。

路地。これは良い雰囲気!

壁に貼られている看板もレトロで味わい深い。

こちらは学校。

そして教室。黒板、机、窓際からの光、足元の木床など、どれもエモい雰囲気に溢れている。

こういう昭和レトロな学校って、現役のものはもう存在しないんだろうな……。

海が見える学校というのもポイントが高い。

……といった感じで映画村を楽しみ、そのまま渡し舟でオリーブ公園の方へ戻った。分校の方も行ってみたかったが、時間の都合で断念。いや、今思い返せば徒歩 10 分ならサクッと見学くらいはできたかもなあ……行き当たりばったりスケジュールの弊害が出てしまった。

寒霞渓へ

で、その後は山の方へ登っていき、寒霞渓かんかけいへ。

この時点でけっこうな標高だが……。

ここからロープウェイでさらに登っていく!

紅葉の時期ということもあり、これは期待できそうな予感。

というわけでさっそく出発。けっこうな速度を出すのでなかなかスリルがあり楽しかった。

こういう岩肌のすぐ横を通り抜けるのも面白い。

で、頂上に到着。これは絶景……!

そして展望台。小豆島の南側を一望できる。

瀬戸内海が眼下に広がり、奥には四国の陸地。見えているのは香川県と徳島県の県境付近だろうか……。

などと思いながらぐいーんと望遠してみると、あっ!大鳴門橋を発見!カメラの望遠性能と画素数が足りず大変ぼやっとした写真になってしまったが、ギリギリ視認はできる感じ。

ちなみに展望台からはあまり紅葉している様子は見られなかったが、ふと視線を上に向けると鮮やかに染まった葉が広がっていた

こうした視点を変えると景色が変わるという瞬間は旅の醍醐味でもある。

美しい……!

これぞ秋の景色という感じ。

ちなみに、この山頂には普通に道路が繋がっているため、実は山頂に来るだけならロープウェイに乗る必要はなかったりする。

とはいえ、ロープウェイに揺られて山肌を縫うように登っていく体験は唯一無二であり、時間が許すなら乗ってみる価値は十分あると思う。

こちらは先ほどとは別の展望台。ここの景色も非常に良い。

……といった感じで山頂からの景色を楽しんだのち、再びロープウェイで下山する。

西日に照らされる木々もまた美しかった。

おわりに

……といった感じで小豆島を巡った話だった。小豆島はオリーブに限らず美しく豊かな自然と趣のある景色を多く有しており、朝から夜まで楽しむことができた。もし興味があれば、ぜひ訪れてみてほしい。

といったところで今回はここまで。

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