良いカウンセリングが出来るポイントは、今ここにある。
こんにちは。
キャリアに関するご相談を受けていると、クライエントの方から「私はどうすればいいでしょうか?」「何かアドバイスをください」と求められることがよくあります。
迷いや不安の渦中にいるとき、誰かに正解を教えてほしくなる気持ちは痛いほどよくわかります。しかし、キャリアコンサルティングの本質は「アドバイスをすること」ではありません。
今回は、心理療法のひとつ
「ゲシュタルト療法」の考え方を交えながら、対人支援において本当に大切なことについてお話ししたいと思います。
過去でも未来でもなく、「今、ここ」に集中する
ゲシュタルト療法(フレデリック・パールズらが提唱)の最大の特徴は、
過去の原因を追究したり、未来の不安を分析したりするのではなく、
「今、ここ」での自分の体験に焦点を当てることです。
結局、上手なカウンセリングが出来る人は、ここの焦点をボカさない人なんです。
人は悩んでいるとき、「あの時ああしていれば(過去)」や「この先失敗したらどうしよう(未来)」と思考がタイムスリップしがちです。
しかし、私たちが直接触れられ、変えることができるのは「今、ここ」にある現実だけなのです。
私たちキャリアコンサルタントの役割は、クライエントを引っ張って答えを与えることではありません。クライエントが自分自身の本当の感情や、無意識に蓋をしていた本音に「気づく」ための鏡になることです。
ゲシュタルト療法では、「人は自分自身の状態に完全に気づくことができれば、自然と自分にとって必要な選択と行動ができる」と考えます。
外部からの借り物のアドバイスではなく、自身の内側から生まれた「気づき」こそが、納得感のあるキャリアを歩むための最強の原動力になるのです。
もし今、キャリアに迷っているなら
「今、自分は何を感じているのか」と、ご自身の内側にそっと意識を向けてみませんか。
