月見バーガーを食べるまで、私の秋は始まらない
コンビニのレジ横で「月見」の二文字を見かけると、毎年少しそわそわする。
今年もその季節が来た。SNSのタイムラインに、たまごをのせたバーガーの写真がぽつぽつ流れ始めて、「ああ、もう9月なんだ」と気づく。カレンダーより先に、月見バーガーが秋を教えてくれる。
9月の「合図」みたいなもの
子どもの頃、母が「今日は月見バーガーの日」と言って買ってきてくれた記憶がある。特別な日でもなんでもないのに、丸いたまごが入っているだけで、なんだかごちそうに見えた。
あれから30年以上経った。値段も、たしか当時より上がっている。今年のレギュラーは460円。でも、私はたぶん今年も食べる。味が特別に恋しいというより、「食べないと秋が始まらない」感じがして、儀式みたいになっているのだと思う。
調べてみたら、月見バーガーが生まれたのは1991年。今年でちょうど35周年らしい。私が続けてきた小さな習慣より、ずっと歴史が長い。
「どこで食べるか」を選べる時代になった
昔は、月見といえばマクドナルドだった。選択肢なんてなかった。
ところが今年、少し気になって各社の発表を追いかけてみたら、月見メニューを出しているチェーンが8つもあった。ケンタッキーは半熟風たまごとタルタルの「とろ〜り月見」、モスは濃厚チーズソースの「黄金」路線、ゼッテリアは柚子マヨと味噌のきいた和風、コメダは焼き芋がテーマのお月見祭。ファーストキッチンにいたっては、丸餅をお月様に見立てた「月見もっち」なんてものまである。
正直、目移りした。全部食べ比べたら楽しいだろうな、とも思った。
結局、私が選んだのは
さんざん迷って、最初に食べたのは、いちばん王道のマクドナルドの月見バーガーだった。
新作の「炙り牛すき焼き風」も気になったし、ボリュームのあるケンタッキーも捨てがたかった。でも、久しぶりに食べるなら、あの記憶の中の丸いたまごと同じものがいい、と思った。タルタルソースを50円で足したら、それだけで少し贅沢になった。
2026年の十五夜は9月25日。その日は、窓際で本物の満月を見ながら食べようと決めている。誰に見せるでもない、ただの自己満足の月見だ。でも、それくらいの小さな区切りがあると、季節の変わり目がちょっとだけ楽しみになる。
各チェーンの発売日・提供期間・値段は、全部まとめてブログに書きました。「今年はどこで食べようか」と迷っている人は、こちらもどうぞ。
https://media-bridge.blog/?p=1074
今年の秋も、ここから始めます。
