「男になりたかった時期もありました」バイセクシャルパパ活女子・アキラの場合(前編)【シリーズ・極貧ライター及川浩人の終われない青春】
ガチ潜入がモットーの実話系アラフォーライターが取材裏話をこっそりお届けする好評シリーズ。今回はボーイッシュなパパ活女子・アキラに話を聞いて来た。
キャバクラ通いをモチベに
月200万円を荒稼ぎ
パパ活女子の定番コーデというものがある。膝丈の清楚なワンピース、フェミニンなブラウスなど露出は控えめで、それでいて女性らしさを前面に押し出したようなファッション。彼女たちは何も普段からその手の格好をしているわけでは決してなく、一種の〝戦闘服〟なのだと思う。……今回取材に協力してくれたアキラ(仮)19歳は、そのようなトレンドから一線を画す、ボーイッシュなパパ活女子だ。
「女の子だったことは人生で一度もないです。パパ活をしている子の中には私みたいなタイプの子が少ないので珍しい枠でやらせてもらっています」
アキラのファッションは中にオーバーサイズのシャツを着こんだニットセーターに、下はナイロンパンツにスニーカー。ボーイッシュは定義の広い言葉だ。髪型だけショートヘアーにしたなんちゃってボーイッシュ女子も多い。が、アキラがそのタイプではないことは、服装はもちろん歩き方などの所作でもすぐにわかった。体育系というわけでもなさそうだ。少年のようと言うべきか。デリケートな話だが、性自認についてまず聞いてみる。
「女性でやらせてもらっています。男性になりたかった時期もありましたけどね。……恋愛対象はどちらもです。はい、バイセクシャルです」
ジェンダーというものが複雑であることは承知している。「こういう活動をしていて自分を男性だなんて言えないじゃないですか」と彼女はふと漏らした。アキラの性自認についてこれ以上踏み込むのはやめよう。ただ、それに関連して彼女はひとつユニークな趣味を持っている。
「最近はキャバクラに行くのが楽しくて。本当はそろそろ卒業しようかなと思って、実際に3か月ぐらい活動中止していたんです。だけど今はキャバに行くのをモチベーションに頑張っています」
ホスト通いではなくキャバクラ通い。日本にパパ活女子は数多くいるが、そんな女性はアキラだけに違いない。
「とりあえず1000万を貯めるまで活動を続けようと思っています。今は200万。一度レクサスが買えるぐらい貯まったんですけど使っちゃって(笑)。実はこの取材の後にも1件アポが入っているんです。」
アキラは現在月200万円ほどパパ活で稼いでいる。元々は70~80万円だったと言うが、キャバクラ通いをはじめて約3倍に膨れ上がったそうだ。無論パパ活だけでそれだけの収入を得るには、一日に複数人に会う必要がある。当然、変わった男性と出会うことも多い。
「週5日から6日、一日3人に会うことをノルマにしています。2人だと私サボっているな~って。最近は泊まりのパパ活もやっています。印象に残っている〝パパ〟ですか? 変態だと『顔面にオシッコをかけてくれ』って言う人がいましたね。かけましたよ。かけられるのは嫌だけど。後は3時間ずっとベロチューだけする人とか。『足の裏の写真を送ってくれ』という人が今までで1番変な人だったかも知れない。そういう癖なのかと思ったら、足の裏で占いをやっている人で、『あなたはこういう性格です』みたいな返事が来ました」
パパ活女子のすべてがこの手のエピソードを持っているわけではない。アキラの活動歴はおよそ1年半。そういう意味で彼女は月々の稼ぎも含めて、ある種の〝エリート〟パパ活女子だと言えるかも知れない。……エリート。実はアキラは正真正銘のエリートでもる。彼女が一体何者なのか。そして何故パパ活をはじめたのか。次回、ボーイッシュなパパ活女子・アキラのパーソナルについてさらに迫る。(後編に続く)
著者プロフィール
及川浩人(おいかわ・ひろと)
1988年生まれ、北海道出身。文学と音楽を愛する極貧ライター。ペンネームの由来は甲本ヒロトから。『EXCITING MAX ! DELUXE』(文友舎)にて『君たちはどうイキているのか』連載中。執筆依頼、取材のご相談、激励のお便りはX@@oihiroto1988宛DMお送りくださいませ。
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