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12年間の手帳歴と、オリジナル手帳カバー制作のはなし

2024年秋、ついにオリジナルの手帳アイテムをつくりました。

せっかくの機会なので今回は、手帳にまつわる3つのはなしをまとめてみます。

・わたし自身の手帳歴
・オリジナルで手帳アイテムを作ろうと思った理由
・ここでこっそりと制作過程の裏話

オリジナル手帳に興味を持ってくださっている方はもちろん、ものづくりの裏側に興味がある方や、手帳のはなしが好きな方は、よかったらお付き合いくださいませ。


わたしの手帳歴:社会人になってから12年間の振り返り

社会人1年目〜2021年までの10年間|MARKSのEDiT手帳を愛用

社会人になってから2021年までの間は、ずっとMARKSのEDiT手帳を気に入って使っていました。

デザインもコンセプトも大好きで、毎年新しい手帳を買うのが楽しみで。

どんなふうに使っていたかは、過去に書いたこちらのブログでどうぞ。

当時のわたしは1日1ページがあるデイリーページタイプを使っていて、特に会社を辞めてフリーランスになってからは、日々のTODOを書き出したり、タイムスケジュールを記録したり。

MARKSのEDiT手帳、とても使いやすかったのですが、自分の働き方が変化していく中でデイリーページを段々と使わなくなり、「気づけばカレンダーページしか使ってない!」という状況に。


2022年〜2023年|合う手帳が見つからない迷走期

MARKSのEDiT手帳が合わなくなってしまってから、わたしの手帳選びは難航するようになりました。

手帳の使い方の変化において、特にライターやWebディレクターの仕事をやめて、じぶんジカンのブランド運営専業になったことが大きかったと思います。商品制作やSNS運営の進捗管理は、多岐にわたる業務のため手書きで管理するのが難しく……。

その結果、手帳ではなくスプレッドシートでガントチャートっぽいものを自作して管理するようになりました。

進捗管理表、こんな感じです
実はライター時代から使っていたのですが、ブランド運営専業になって、より詳細に管理するようになりました。

また、それまで手帳のデイリーページに書いていた毎日のTODOについては、PCのメモに書くようになりました。

前日に書き出しておいて、完了したら消していくスタイル。
そして1日の終わりに、また明日のTODOをリストアップしてます。

進捗管理と日々のTODOをPC上で整理するようになったので、手帳に記すのはカレンダーでの予定管理のみ

ちなみにカレンダーも一時期デジタル化しようとGoogleカレンダーなど使っていたのですが、「なんかやっぱり紙の手帳が好きだな!」と思って、紙に戻ってきた経緯があります。

とはいえカレンダータイプであれば何でも良いかというと、そうでもなく。やっぱり日々持ち歩くものだから、気に入ったデザインのものを持ちたいですよね。でもLOFTの手帳売り場に行っても、ネットで調べても、なかなか自分好みのシンプルな手帳は見つからない……。

そこで2023年に出逢ったのが、「北欧、暮らしの道具店」さんのクラシ手帳です。

写真に写ってるのは2023年のクラシ手帳

この手帳、「北欧、暮らしの道具店」さんで対象の期間に買い物すると、無料でついてくるのです。

シンプルで、持ち運びやすいサイズ感。素敵な色味と表紙デザイン。とても気に入って、2023年はこちらを使っていました。

ちなみに紙ものを扱うブランドを運営するわたしからすると、このクオリティを無料で配布されてしまうと、非常に困るな…!と思うほどの良い手帳です(笑)。2025年版はわかりませんが、2023年版は表紙が箔押しだったりもして、かなりお金と手間がかかっていることがわかりました。お買い物した方への特典とはいえ、このレベルを特典にしてしまうなんて、「北欧、暮らしの道具店さん、やっぱりすごい!」と感じます。

ただ、このクラシ手帳はカレンダーページと週間ページがあるのですが、やっぱりわたしはカレンダーページしか使わないので「なんか週間ページがもったいないな……」と感じていました。

自分が使うページだけを持ち歩きたい。

それならいよいよ、システム手帳デビューかな?と思ったのです。


2023年後半:システム手帳を探すも、気に入るものが見つからない…!

システム手帳を探し始めるも、なかなか気に入るものが見つからなず……。

また「これはいいかも」と思えたものは、だいたい2〜3万円ぐらいの値段で、初めてシステム手帳デビューするわたしにはハードルが高く……(もし合わなかったらどうしよう?と考えてしまう)。

これまでずっと、「気に入るものが見つからない時は自分でつくる」をやってきたので、いよいよこれは手帳をつくるタイミングがきたかも?ということで、2024年前半からオリジナルシステム手帳の制作に取り掛かりました。


オリジナルの手帳カバー制作奮闘記

ここからは、どのようにオリジナルの手帳カバーを制作したのか、裏話をお届けします。

まず前提として、わたしがオリジナル手帳カバーで実現したかったポイントはこちら。

【手帳に求めるもの】
・スッキリしていて持ち運びやすい大きさ
・シンプルだけれど味わいのあるデザイン
・好きなリフィルだけを持ち運べるシステム手帳タイプ
・わたしのような初心者でも手に取りやすい価格(1万円以下希望…!)

それでは、いつ何をどのように考えて進めてきたのか、時系列でどうぞ。


2024年のはじめ|ちょうどいい大きさについて考え始める

システム手帳について調べてみると、サイズ展開がさまざまで。

ちょっとしたメモを書くようなほぼ名刺サイズの「マイクロ5(M5)」から、じぶんジカンのノートと同じA5サイズまで。

さて、ではじぶんジカンのオリジナル手帳カバーはどのサイズにしようか?と考えた時に、ポイントとなったのがこちらの2つ。

1)スッキリしていて持ち運びやすいものがいい
2023年に使ったクラシ手帳が、とても良いサイズ感だったんです。あの小さくも大きくもない、そしてほっそりした佇まいがお気に入りだったので、そういうサイズ感がいいな、と。

2)多様なリフィルが選べるようにしたい
システム手帳の醍醐味は、お気に入りのリフィルをチョイスできることですから、リフィルのラインナップが多いサイズ感がいいなと思いました。

上記2点が合致するのが「バイブルサイズ」という、システム手帳では最も一般的な大きさでした。

ただ、バイブルサイズの手帳カバーをいくつか購入してみたところ、バイブルサイズだったとしても収納力を極めようとするとゴツくなりがちということがわかりまして。わたしは収納力よりも「スッキリしていて持ち運びやすい」という点を重視したかったので、そこを踏まえてデザインイメージを膨らませていきました。


3月|革職人さんに相談してみる

製造してくれそうな会社さんを探してみたものの、最小ロット数や使える素材が限られていて、なかなかお願いできるところが見つからず……。

そんな状況下で、実は最初から「あの方ならお願いできるだろうか……?」と頭の中にあったのが、カルムレザーという革小物ブランドを運営する堀さんにお願いすることでした。過去にも、じぶんジカンの革小物アイテム(ブックカバー・カメラストラップ・ノートバンド等)をお願いしてきたブランドさんです。

最初からご相談しなかったのは、カルムレザーさんのSHOPでは手帳カバーは販売されてなかった点と、本革で制作してしまうと価格が高くなってしまうのではないかと懸念したから。

しかし、「とにかく一度相談してみよう!」ということで、とりあえず希望を全部伝えて相談したところ、「まずは試作だけでも作ってみましょう!」と言ってくださり、本格的に手帳カバーの制作が始動しました。いつもフットワークが軽くて一緒に真剣になってくれる堀さん、本当にありがとう。


4-5月|1回目の試作

1回目の試作品

打ち合わせでざっくりと概要を決め、いったん方向性を検討するためにカルムレザーさんが作ってくださったのが、こちらの1回目の試作品。

まだサイズやどの革を使うかなども決めていない段階ですが、「手帳カバーをつくるとこんな感じになります」という雰囲気を共有するために作ってくださいました。

1回目の試作品

この試作を踏まえて、革の種類や厚み、大きさ、何の金具を使うかなど、方向性をより具体的にして2回目の試作をお願いしました。


6月|2回目の試作

2回目の試作品

2回目の試作では、2パターンのデザインを作っていただきました。

この2パターン、使う革やサイズ感は同じですが、留め方が異なります。左側は一般的な手帳の留め方。右側は封筒型の留め方です。

2回目の試作品

正直どちらにするか、とっっっっても悩みました。左側もすっごく可愛かったのですが、このデザインは他のブランドでもよく見かけるタイプではあるので、今回は右側のデザインを採用することに。

また、このタイミングでロゴと文字の型も作っていただきました。

カルムレザーさん提供写真
刻印と箔押しどちらにするかの検討

ロゴは刻印に、文字は箔押しにしていただくことに決めました。

ロゴの刻印
文字の箔押し


7月|3回目の試作&デザイン完成

最終の試作品は、ロゴの位置や大きさの最終決定などの微調整を。

このボタンをつける位置をミリ単位で調整
ロゴの位置もちょっぴり修正してもらったり
全体のバランスも細かく相談

本当に細かな調整に何度もご対応いただき、カルムレザーの堀さんには感謝でいっぱいです。

(以前のコラボ制作でも「すごく細かいところに気を配って商品づくりをされてるんですね!すごい!」と言ってもらったのですが、たぶん「そんな細かいところも気にするの!?」と感じたのだろうと思います…笑 )

自信を持ってお届けできる、そして自分が末長く愛用したいと思える、すてきな手帳カバーが完成しました!


8-9月|リフィル制作

手帳カバー制作のあいだも、実は少しずつリフィルの企画も進めておりました。

手帳カバーのデザインが確定して、カルムレザーさんが制作してくださっている夏の間は、わたしもリフィルのデザインを完成させる作業に。

これまでノートはたくさん作ってきましたが、手帳リフィルを作るのは初めて。文字の大きさや、内容の詰め込み具合など、何度も印刷して実際に試しながら進めていきました。

デザイン完成後、一度印刷会社さんに少しだけ刷ってもらったのですが、紙の厚みが思っていたのと違ったりといったハプニングも……! ボツになったものは自分たちで使うことにして、仕様を変更して再印刷してもらい、ようやくリフィルも完成しました。

今回は全部で6種類のリフィルを発売します。

その中で、ワークシートタイプは2種類。これはじぶんジカンのノートと同じように、質問が掲載されているタイプのリフィルです。

その他、汎用的なLISTや記録帳リフィルと、「気分グラフ」というグラフツールと、古性のちさんと一緒につくった「毎月テーマ帳」リフィルも。詳細はSHOPにてご覧くださいね。


10月|そして、いよいよ発売です!

ということで、こんな感じでコツコツと制作してきた手帳アイテムたち。

10月14日(月祝)21:00に発売となります。

たっぷりと心を込めて、じっくりつくってきたアイテム達なので、やっとみなさんにお披露目できて嬉しいです。


初回販売分のみの、ちょっと嬉しい特典あります

こちらの手帳カバー、できれば継続的に販売したいなと思いつつ、どうしても革の仕入れや保管の問題があるので大量に在庫を持っておけないため、いったん初回販売分として25個制作しました。

実は最初に用意した数が15個だったのですが、事前に「販売開始通知」を登録してくださった方の数が大きく超えてしまい(とても嬉しい)、急遽カルムレザーさんにご相談して、10個追加で納品していただきました。

まさかこんなにたくさんの方に興味を持っていただけるとは思わず、とてもとても嬉しいです。みなさんありがとうございます。

現在ご用意している初回販売分は、写真のような形でレザーのロゴタグ付きの梱包でお届けします。

タグはキーホルダーや栞などにアレンジしてお使いいただけます(わたし達はお店の鍵につけてます)。贈り物としても、開けるのが楽しみな梱包になっているんじゃないかな。

このタグ、実はカルムレザーさんから初回販売のご購入者様へのプレゼントです。「何かちょっとでも喜んでもらえたらと思って!」とのこと。最後までユーザーさんが喜んでくれる姿をイメージして制作してくださって、本当にありがたい。


裏話中の裏話をこっそりと…:価格について

事前に商品ページを公開したところ、「こんなに素敵な手帳カバーをこの価格で手に入れられるの嬉しいです」というお声を何回かいただきました。

価格はわたしのこだわりだったので(前段の通り1万円以下にしたかった)、わかっていただけたのがとても嬉しい。ただ、あまり外で価格の話をすると「安いから買おうかな」とか「安さをウリにしてるな」と思われてしまうのも悲しいので、SNSなどでは気軽に書けず……。ここまで読んでくださった方ならば、わかってくれるだろうと思って、こっそり書きます。

なぜ今回、8,800円という価格でこの品質を実現できたかというと、2つ理由があります。

1つは、最初から「型」をつくる等して、品質を高めつつ手作業の時間をなるべく減らしたこと。型制作の初期投資はかかりますが、革職人さんが手を動かす時間が減れば、その分たくさんつくっていただけるという利点もあります。

手帳カバーは型で革をくり抜いて制作しています
(写真:カルムレザーさん提供)
あと、中のバインダー設置はわたし達が作業しています。
これは輸送中に革を傷つけないためでもありますが、自分たちの作業部分を増やすことで価格を抑えられるという意味も。
※バインダーは誰でもつけられるものなので、使っているうちにネジが緩んだら、ご自身で閉め直していただけます。

2つめは、率直に言えば、わたし達はそんなに大きな利益が必要じゃないということ(これはたぶんあまり表で言わない方がいいのですが…笑)。おそらく一般的なブランドだったら、この手帳カバーは少なくとも1万円以上で販売されると思います。けれどわたし達はちいさなブランドですし、そんなに大きな利益がなくても運営していけるので、「自分が実現したかった価格」を優先できました。あ、でももちろん利益が出ないというわけではなく、健やかな価格設定になっていますので、じぶんジカンを応援してくださっている方も安心してくださいませ!

ということで、こんな理由からこの価格が実現できています。

安かろう悪かろうなんてことはまったくなく、むしろ質の良いレザーを使っていて、カルムレザーさんが1つずつ丁寧に制作してくださっているので、安心して長くお使いいただけます。


オリジナル手帳カバー、末長く愛していただけますように

手帳カバーに込めた想いを綴っただけで、こんなに長いnoteとなってしまいました。最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。

じぶんジカンのオリジナル手帳カバーと、リフィルたち。10月14日(月祝)21:00発売です。

よかったら商品ページものぞいてみてくださいね。



[ おまけ ]

今回はカレンダーリフィルは制作しなかったため、他のメーカーさんのリフィルをぜひご活用ください。ちなみにわたしは、こちらの日付なしタイプを使ってます。でもこれがおすすめ!っていう感じではないので、他に良いものがあったら知りたいな。

カレンダーリフィルは、既存リフィルで良いものが見つけられなかった場合、今後ひょっとしたらじぶんジカンでも作るかも。

あとは、リフィルのインデックスも使ってます。

手帳リフィル、いろいろ試して楽しみたいと思います!



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