メイちゃんの顔
人には色んな顔があります。
私も、家族に見せる顔、職場の人に見せる顔、友人に見せる顔があります。
noteで見せる顔は名前すら異なります。
ふと、気付きました。
母は、彼女の姉である伯母の前ではメイちゃんの顔になると。
トトロに出てくるメイちゃんです。
私は一人っ子で兄弟がいないため、兄弟がいる感覚が分かりません。
だけど、伯母の前では母は明らかに甘ったれなのです。
母にも色んな顔があるはずです。
私の父に対する妻としての顔、娘である私に対しての母の顔。
家庭を持つ人間として相応しい顔です。
ですが、伯母がいる場では妹としての顔が率先して出てくることに気付きました。
人は色々な顔をTPOに合わせて使い分け、その場に一番相応しい顔が出てくるはずなのですが、伯母がいるという条件の下では妻も母もどこかに行ってしまいます。
伯母はしっかりしていて、賢く、私から見るとかなり五月ちゃんのようです。
伯母の家に遊びに行き、伯母が「何飲みたい?」と聞くと、「お茶!」(入れての意味)と答えます。
おかわりも勝手に人の家の冷蔵庫を開けて注ぎ足します。
それが非常識な行為であることは母も重々承知していますし、よそのお家では絶対にしないのですが、伯母の前ではメイちゃんなので、伯母にだけはそれをするのです。
普段なら自分でできることも、伯母がいる時は何もしません。
祖母が入院した時の手続きなども、伯母と私がし、周りからは伯母と私が親子だと間違われました。
母はただぼーっと立っています。
他の親族の入院手続きは母がしていたので、好き好んで引き受ける役回りではないにしても、母ができるのは知っています。
伯母のいる前では、母は何もしなくていい、甘えられるだけ甘えちゃおうとなっていることに、最近気づきました。
下の子気質が出ているのですね。
ブラピの爪を許さなかった女、GACKTにさん付けをしだした女ですので、普段からその気質はにじみ出ているような気もします。
それだけ、母は伯母に対して信頼を寄せているということでもあります。
……でも、私は知っています。
祖母のお裁縫の物差しの裏に、「〇〇(伯母の名前)、馬鹿、あほ、まぬけ」と刻んであり、それを書いたのは母であるという事を。
祖母曰く、母が小学生くらいの時にやったということですので、ケンカか何かをしてむしゃくしゃしてやったんでしょうね。
こんな後世にまで残るとは、母も思っていなかったでしょう。
先日、人類は刻むことで世界に痕跡を残すという記事を書いたことをふと思い出しました。
人への悪口もこうやって、残るんですよ。怖いですね。
