イスラエルと米国はなぜイランを敵視するのか? 〜メディアは解説してくれない中東の地政学〜(特選記事)
前回の「ゆな先生中東脱出劇・全編」は読んでくれただろうか。
アラブ首相国連邦(UAE)で自爆ドローンや迎撃ミサイルの爆音を間近で聞きながら、様々な障壁を乗り越えながら最終的に180万円使って早期脱出を成功させた物語である。
「いま同じ記事を書け」と言われてもおそらく書けない。
脱出時のアドレナリンが残るうちに記事を書いて、あれから数日は毎日12時間くらい寝ていた。
過去最高の評価をもらい、読者がなんと1000名も増えた。
10万円などという高額なチップをくれた人も含め、1万円ものチップをくれた人も多くいた。
返事がまだ出来ていない。必ず返事をするから待っていてほしい。
日本の圧倒的な平和を噛み締めている私だが、あの体験以来、中東情勢について多くのフォロワーから質問が寄せられるようになった。
「ゆな先生、なぜアメリカとイスラエルは、あそこまでイランを敵視しているのですか」
「なぜ彼らは絶対に分かり合うことができず、ミサイルを撃ち合うような事態にまで発展しているのですか」
日本のテレビやネットのニュースを見ていると、専門家と称する大学教授やコメンテーターたちがもっともらしい顔をして解説をしている。
イスラム教のシーア派とスンニ派の歴史的な宗派対立だの、ユダヤ教とイスラム教の何千年にもわたる宗教的な因縁だのといった、薄っぺらい解説が並ぶ。
平和ボケした日本では、中東のドンパチはすべて宗教のせいにしておけば何となく説明がついた気になってしまうのだろう。
出演している専門家も、本当はもっと詳しく本音で解説をしたいだろうに、単純化した薄っぺらい解説をしなければならず可哀想だ。
ご存知の通り私のnoteでは以前イスラエル訪問記を公開したこともあるが、読者のためになるなら中東に関してもっと詳しい解説をすべきだと思って、今回の記事を公開することにした。
また20000文字を超える大作になってしまったが、中身は濃い。
断言するが、国家間の苛烈な対立の根本が宗教だけなどということは現代ではありえない。
国家を動かしているのは、いつの時代も冷徹冷徹な地政学と国益、生存本能だけである。
戦争には莫大な金がかかる。
ミサイル1発撃つにも数億円、数十億円という天文学的な国家予算が吹き飛んでいくのだ。現代では、宗教だけが理由で戦争はしない。
なぜ米国とイスラエルは、イランをあれほどまでに諸悪の根源のように敵視し、決して許そうとしないのか。
なぜイランは、苛烈な経済制裁で国がボロボロになっても反米と反イスラエルの旗を下ろさないのか。
今日は歴史の針を巻き戻して、資本と権力の論理から解説していこうと思う。
複雑な中東のパワーバランスの源流を理解すれば、これからの国際情勢や原油価格の動き、我々の投資戦略が変わるべきか考えやすくなる。
なぜ彼らがこれほどまでに憎み合っているのか、その答えは…
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