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ジャカルタ出産小話

ジャカルタで妊娠・出産を経験していると、日本では絶対に遭遇しないような出来事に出くわすことがあります。ちょっと笑えて、ちょっと不思議な、私たちが体験したジャカルタ出産ならではの小話を4つ。


ニダム:よだれだらだら伝説

インドネシアには「ニダム」という風習があります。妊娠中にママの欲しい/行きたい/食べたいを叶えてあげないと、生まれてくる赤ちゃんがよだれだらだらの子になってしまう、という言い伝えです。

旦那の職場でもそれは健在で、夜中にバンドン(ジャカルタから約3時間)までドライブしに行ったパパや、深夜にドリアンを買いに行ったパパがいたとか。なぜかたいてい夜中。

私はというと、スタバをおねだりしまくりました。検診のたびにほぼ毎回。

ですが、わが子のよだれは今日も絶賛止まりません。あれ?

分娩室の時計が2つともズレていた

陣痛が始まり、いよいよというタイミングで分娩室に移動しました。もういつ生まれてきてもおかしくないという段階で、旦那がおもむろに言いました。

「この部屋、時計2つあるけど、どっちも俺のスマホとズレてるんだけど」

ふと見てみると(そんな余裕はまったくなかったのですが)、たしかに5分くらいズレています。1〜2分ではなく、5分。

ちょうど日付が変わる時間帯だったので、「もし2つの時計で日付がまたいでいたら、どっちを採用するの?」と頭の片隅で考えながら、助産師さんに「旦那さんの時計で行きましょう」とあっさり言われました。さすがインドネシア、ゆるい。

無事に旦那のスマホの時刻で出産時刻は記録されました。

胎盤、持ち帰りますか?

妊娠後期のある検診で、突然こんな質問を受けました。

「胎盤は持ち帰りますか?」

想定外すぎてフリーズしました。胎盤を持ち帰る??

通訳さんに聞いてみると、インドネシア(特にジャワの伝統)では、胎盤を「ari-ari(アリアリ)」と呼び、赤ちゃんの「見えないきょうだい」として大切に扱う文化があるそうです。胎盤を丁寧に洗って素焼きの壺に入れ、自宅の庭や植木鉢に埋めることで、赤ちゃんの守り神になるという言い伝えがあります。翌日、旦那の同僚に聞いてみると、みんな当たり前のように持ち帰っていたとのこと。

私たちはアパート暮らしなので埋める場所もなく(一瞬アパートの中庭も頭をよぎりましたが)、帰国時のことを考えてもさすがに難しく、持ち帰りは断念しました。

ちなみに退院までの間は病室の冷蔵庫で保管されるそうで、「そこに飲み物とか入れるのは嫌だな」と思ったことは内緒です。

経腟分娩はBrave?

ジャカルタの外国人向け病院では、帝王切開が当たり前の雰囲気があります。肌感としては8割くらいが帝王切開なのではと感じるほどで、私が「経腟分娩で産みたい」と言うと、「Brave(勇敢)だね」といろんなインドネシア人から言われました。褒め言葉なのか、心配されているのか、微妙なニュアンスでした。

現地で耳にした話では、ドクターは手術をするとフィーが上がるため、帝王切開を勧めやすいそう。実際、あるドクターのところでは患者の75%が帝王切開だという話も聞きました。あとは渋滞問題もあるので事前に入院日を決めた計画出産をする人が多いことも理由にあるのかもしれません。

私は先生と相談をして、自然な陣痛を待つことにしました。
何はともあれ無事に赤ちゃんが生まれて来てくれることが1番なのですが、事前にドクターと相談して、はっきり意思を伝えておくことが大事だと感じました!


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