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【会社員が最強】専門性×調整力がエグい

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フリーランスになって改めて感じることは、会社員時代に得た経験・スキルが、通用するという事実だ。

会社員という働き方は「歯車みたい」「自由がない」と言われることが多いし、実際に私も感じていた。

だが、今ならわかる。
会社員は、フリーランスや経営者にも通用する最強のスキルセットを身につけられる環境だということ。

特に今日のテーマである「専門性×調整力」。

この2つを掛け合わせると、組織でも個人でもある種の「無双状態」になる。
これは20年以上、会社員として実務を経験した中で確信したことだ。

専門性だけでは足りない理由

私はNTTで、ITの導入提案から受注後のプロジェクトマネジメントを一貫して担当していた。

技術者ではなく、営業サイドのポジションだったため、広く浅くではあるが、専門知識を持っていることは前提条件であり、それ自体が武器になる場面も多い。

しかし現場でより求められたのは、以下の関係者を「つなぐ力」だった。

  • 社内の営業部門

  • 社内の技術部門

  • 社外のお客様

  • 社外のパートナー企業

営業担当が持ち帰った要件を技術部門が理解しやすい形に変換する。

技術に精通していても、それを相手の立場に合わせて説明できなければ意味がない。

技術的な制約やリスクをお客様や協業している社外パートナーが理解・納得できる言葉に置き換える。

この「橋渡し」ができる人材は、組織の中で圧倒的に信頼される。
いや、信頼されるレベルでは済まない。
そもそも組織の中にほとんどいないレベルの人材だから。

いわゆる「専門バカ」では務まらない領域である。

関係者間の円滑なコミュニケーションと情報共有があってこそ、その専門性が活きることを私は身をもって体験した。

営業と技術をつなぐことで提案が通る

会社員時代、数億円規模のITサービス導入提案を担当したことがある。

営業担当は高単価製品を販売したい。
一方、技術部門は「現場で本当に運用できるのか」という懸念を持っていた。

そこで私は、導入後の操作デモや運用イメージ図を作成し、提案資料に組み込んだ。

これにより営業担当としては「提案の説得力が増す」と感じ、技術部門は「現場の負担が見える化された」「大きな不安は払拭された」と安心した。

そして、自社だけで対応できなかったコア技術を、パートナー会社に委託し、提案の中に盛り込むことが実現したのである。

結果としてお客様も含めた全員が合意し、契約が成立することになった。

この経験で痛感したのは、4者の言語を理解し、翻訳できる人間がいると意思決定が加速するという事実。

案件を推進していく上で、基本的には関係者全員が自身が主張したいことを述べる。

だが、ゴールは「お客様の目的を達成すること」。

ここを押さえ続けることで、提案およびサービス導入は「軸」を持ち続けることができる。

これは意思決定後も忘れてはならない重要な観点だ。

調整=雑用ではなく未来をつくる技術

多くの会社員が誤解しているが「調整」は雑用ではない。
むしろプロジェクトを成功に導くための戦略的なタスクである。

過去に炎上しかけた案件で、私は「誰に、どこまで、いつ伝えるか」を迅速かつ慎重に設計した。

そして、上司と連携し、合意形成をはかり、急ぎ火消しに走った。

情報共有のタイミングを誤ると現場は混乱し、士気が下がり、さらに延焼する。
逆に、適切な順序と粒度で共有すれば、チームは前向きに動き出す。

プロジェクトマネジメントの中でも、利害関係者マネジメントが案件成功の鍵だと、会社員時代に学んだ。

「調整力」は人間理解・交渉力・先読み力の総合格闘技であり、最も「個の価値」が出る領域である。

専門性×調整力は独立後も通用する

私は現在、企業や行政のみなさんと組んで、観光マーケティングや地方創生の地域プロジェクトをフリーランスとして手がけている。

多くの場面で、会社員時代に培った「専門性×調整力」がそのまま役立っていることに最初は驚いた。

冷静に考えてみると、専門性と調整力が生かされることは、当然のことだ。
会社員時代に担当していたお客様は、企業であり、自治体であり、中央省庁だった。

立場は会社員からフリーランスになっただけで、お客様と1つのプロジェクトを成功に導くことに何ら変わりはない。

フリーランスの現場でも、会社員時代と同様に、お客様やパートナーが複数関わる案件も多い。
立場や背景の異なる人たちをまとめるスキルは、仕事の進行に直結する。

フリーランスに必要なスキルの中で個人的に挙げたいのは「調整力」だ。
独立後、お客様の要望と現場の実情をすり合わせ、全員が納得する形に落とし込める人間は少ない。

だからこそ差別化できる。

まとめ:会社員こそ武器を持っている

専門性と調整力の掛け算は、どの組織でも通用する最強のスキルセットであることが、ご理解いただけたはずだ。

専門知識だけでは届かない領域に、調整力が効いてくる。
調整力だけでは実効性が薄いが、専門性がそれを裏打ちする。

この2つが揃ったとき、成果は最大化される。

会社員は、この2つを鍛える絶好の場である。
自分には何もないと思っている人でも、日常業務を振り返れば必ず「強みの種」が見つかるはずである。

だからこそ、今の環境で培ったスキルを軽視せず、いつでも外で戦える準備をしていただきたい。

それがキャリアの自由度を最大化し、人生の選択肢を広げる鍵となる。

そう考えると「会社員だから起業できない」のではない。

むしろ会社員だからこそ、起業や独立に必要な武器をすでに持っている場合が多いことを今は理解できているが、会社員時代の私は認識していなかった。

繰り返しになるが、日々の業務で自然に身についている段取り力、調整力、専門性は、ビジネスの世界で普遍的に通用するスキルである。

会社員の方は、さらにスキルを磨き、ぜひ次のステップに進んでいただきたい。

私もさらに会社員スキルを使い、お客様に価値を提供し続ける所存である。


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