見出し画像

NotionのAIミーティングノートの精度を爆上げする方法

前回、Notionにたまっていた過去の議事録を最新のモデルChatGPT 6(Astra)に読み込ませて、用語・人名集をつくった話を書きました。

今日はその用語集を使ってNotionの議事録生成の精度を爆上げする方法をお伝えします。



①議事録を生成する前に、辞書を読ませる

NotionのAIミーティングノートは本当に便利です。

NotionAIが文字起こしをリアルタイムでしてくれる

簡単に立ち上がって、ボタンひとつでリアルタイム文字起こし。
会議が終わると作成された文字起こしをもとに、要約や議事録のたたき台をつくってくれる。
以前なら録音したデータを文字起こしして、ファイルの移動や別のAIで議事録生成などをしていた作業が必要なくなり、短縮されます。
そしてその文字起こしデータはNotionのデータベースに保存・整理されるので、探す手間も減りかなり便利です。

ただ、使っていると一つ困ることがありました。

それが、固有名詞や専門用語の誤変換です。

人の名前、法人名、事業所名、会議名、業界特有の言葉。
会話の流れを知っている人なら分かることでも、AIにとっては初めて出てくる言葉です。
文字起こしの時点で少し違う表記になり、そのまま議事録にも残ってしまうことがあります。

そこで、ミーティングノートのメモ欄に議事録を生成する前に「この用語・人名集を参照してください」とNotion AIに伝えるようにしました。
(スプレッドシートのURLを読み込ませる)

事前にメモ欄に入れているプロンプト

さらに、次のルールも入れています。

  • 確認済みの用語・人物名を優先する

  • 辞書にない言葉や判断できない表記は、推測で補わず「要確認」とする

  • 発言の趣旨、決定事項、担当者は変えない

ここで大事なのは、AIに賢く推測させることではありません。
分からないことを、分からないまま残してもらうことです。
それによって、もっともらしいけれど間違っている議事録を減らせます。


②スキルを使って更なるブラッシュアップ(議事録再生成)

辞書を読み込ませたうえで、Notionに登録した「文字起こし校正スキル」を起動します。

毎回長い指示文を貼り付けるのではなく、Notionのスキルを呼び出すだけです。

スキルは、文字起こしと辞書を参照しながら、議事録を再生成するためのAIへの指示文を作成し、メモ欄へ貼り付けられる形に整えてくれます。

  • 会議の背景と目的

  • 議題ごとの詳しい議論

  • 出された意見や懸念点

  • 決定事項と、その理由

  • 継続して考えること

  • 担当者と期限が分かるアクションアイテム

単に「何を話したか」を短くまとめるだけではありません。

辞書をもとに、議事録再生成するためのプロンプト

この指示文をメモ欄に貼り付け、もう一度議事録を生成します。
すると、辞書に登録された用語や人物名を参照しながら、議論の背景・決定事項・アクションアイテムまで整理された議事録になります。


さらに、

③新しく出てきた言葉は、次回のために候補化する

ここからが、この仕組みの面白いところです。

Notionのスキルには、「今回、辞書へ追加・修正したほうがよさそうな言葉を出してください」とお願いしてあるので、後半に以下のような文章が生成されています。

  • 新しく出てきた会議名や事業名

  • 人物名の表記揺れ

  • 略称と正式名称の関係

  • 何度も出てきた専門用語

  • 既存辞書にあっても、説明や読み方を補足したほうがよい言葉

候補は、スプレッドシートに貼り付けやすい形式で出してもらいます。

上記をスプレットシートにコピペ

AIの提案を、そのまま辞書には入れない

候補はGoogleスプレッドシートの「修正候補」シートに入れます。

スプレットシートの「修正候補」にコピペされた状態

ここで、人が確認します。

正式な名称なのか。既存の用語と重複していないか。
本当に次回以降も使う言葉なのか。表記や読み方は正しいか。

AIが候補を出すのは得意でも、それを組織の正式な辞書に登録してよいかを決めるのは人です。

だから、「確認済み」にした候補だけを、用語集・人物集に反映するようにしています。
整ったら拡張機能で GAS を実行するだけで追加されます(ここの説明は省略)

会議をするほど、議事録が育っていく

流れをまとめると、こうです。

議事録を生成する前に、確認済みの辞書を読ませる。
会議後、新しく出た言葉や誤変換の候補をAIに出してもらう。
人が確認する。
確認済みの言葉だけを辞書に追加する。
次の会議では、育った辞書をまた使う。

この循環を回しています。

最初から完璧な辞書をつくる必要はありません。

会議を重ねながら、その組織ならではの言葉、人の呼び方、会議の名称、仕事の文脈を少しずつ辞書に蓄積していけばいい。

議事録は、ただの記録ではありません。

次の議事録の精度を上げるためのデータにもなります。

AIを導入して終わりではなく、使うほど自分たちの仕事に合うように育てていく。

今は、そんな使い方ができるようになってきたと感じています。


次回、 用語・人名集のテンプレート、Notion でスキル化したプロンプト集、App scriptのGASコードなどの公開も考えようかな。

いいなと思ったら応援しよう!

今泉 俊昭|組織の人材不足を解決する事業を始めた人 記事を読んでいただきありがとうございます!あなたの「いいね!」が、私の幸福度をアップしてくれます。応援いただけると、とても励みになります!