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日常のメモ|今日はいい子を少しだけサボる日

今日は、
いい子を少しだけサボる日にしました。

朝は、
ちゃんとしていました。

アラームが鳴る前に、
少しだけ目が覚めて、

そのままもう一度寝るか、
ちゃんと起きるか、
ほんの少しだけ考えて、

ちゃんと起きるほうを選びました。

こういう選択は、
朝のほうがうまくいきます。

顔も洗って、
冷たい水に少しだけびっくりして、

それでもちゃんと、
目を覚ましました。

コンビニでも、
いらないものは買わなくて、

レジ横のお菓子も、
見なかったことにして通り過ぎて、

横断歩道も、
ちゃんと青で渡りました。

ここまでは、
ほとんど問題ありません。

いい子は、
こういうところで動いています。

問題は、
帰ってきてからです。

カバンを置いて、
靴をそろえて、

ついでに、
コップも流しに置いて、

それだけで、
少しだけ満足しました。

そのあと、
ソファに少しだけ座りました。

ほんの少しだけ、
のつもりでした。

“少しだけ”は、
やさしい言葉です。

だいたい、
どこまででも行けます。

机の上には、
書きかけのままの文章があります。

途中で止まったままの感じが、
そのまま残っています。

少しだけ読み返して、
少しだけ閉じました。

こういう日は、
続きを考えるより、
そのままにしておくほうが楽です。

気づいたら、
やるはずだったことが、
少し遠くにありました。

見えなくはないけど、
手は伸ばさない距離です。

こういう距離感は、
わりと得意です。

とりあえず、
一回だけ深呼吸をして、

今日は、
言葉も少しだけ休ませることにしました。

何も始めないことにしました。

このあたりの判断は、
けっこう素早いです。

時計を見て、
見なかったことにして、

もう一度だけ、
同じ姿勢に戻りました。

こういうときの時間は、
少しだけ軽い気がします。

——さっき、
いい子を見つけました。

テーブルの上に、
小さな紙を置いていて、

「本日休業」って、
ちゃんと書いてありました。

角もそろっていて、
少しだけ丁寧な字でした。

字は、
わたしのものでした。

——今日は、
ちゃんとしている日のままです。

本日は、営業しておりません。

張り紙は、
わりと信用できます。

明日は、
未定です。

つむぎ
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