我が家 ―カルガモの親子に会いました―
カルガモの親子に会いました
週末の夕方
庭で家庭菜園をしていると
脇を流れる安東川の方から
「ピヨピヨ、ぴよぴよ」と
なんだか騒々しくも愛らしい
歌声が聞こえてきました
そっと覗いてみると
川を泳ぐカルガモの親子が

庭から子どもたちと一緒に
その姿を眺められる
そんな時間に
なんともいえない
穏やかな気持ちになりました
少し、我が家のことを
安東川に寄り添うように建つ家
2019年の4月
大学進学以来続いていた
東京での生活に終止符を打ち
静岡の実家を建て替えて
生活と仕事の拠点を静岡に移しました
東京で設計事務所をしていたころも
2年に1軒くらいのペースで
静岡でも住宅を設計していました
外から静岡を見ることで
静岡では当たり前に感じていたことが
実は静岡らしさで大切であることを感じていました
実家の建て替えを考え
この地と向き合い始めたのは
その7年前の2012年頃のこと
その間に結婚し
子供が生まれ
自分の生活が
めまぐるしく変化していきました
その時々で
視点や思考が変化していったことを
よく覚えています
そしてその中で
ぶれない大切なものが
見えてきたような気がします
西から北に広がる里山
そこに暮らす野鳥たちの声
北東に望む富士山
シラサギやカモが訪れる安東川など
この場所は
豊かな自然に囲まれています
その恵まれた環境を活かし
十代の頃から住み慣れた場所への想いをベースに
自分たちの生活を織り込んでいく
そうして
安東川に寄り添う
今の家の形になっていったと思います

今の季節は窓を通して
里山の青々とした木々
雪の残った富士山が見えます
安東川からは
ひんやりと涼しい風が吹き
川のせせらぎや
鳥や虫の鳴き声を
感じることができます
そして週末のカルガモの親子
子どもの頃には当たり前だった
この土地の豊かさを
今、あらためて
しみじみと感じています
