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AIで爆速でサービスを作ったのに、誰も来ない静かな画面の前で考えたこと

AIのおかげで、アイデアを形にするスピードは次元が変わった。

私が個人開発しているバス釣り初心者向けの用語辞典「BassTerms」も、生成AIの力を借りることで、一昔前なら数ヶ月かかっていたであろうサイト構築やコンテンツの整理を、ほんの数日で形にすることができた。

画面が組み上がった瞬間は「うわ、できた!」と最高にテンションが上がる。
……でも、本当の勝負はそこからだった。

開発速度は100倍になったのに、人の認知スピードは1ミリも上がっていない

何が辛いって、開発のスピード感が狂ったせいで「待つ時間」が余計に長く感じることだ。

昔なら「半年かけて作ったんだから、広まるのにも半年かかるよね」と納得できたかもしれない。でも今は、数日でサービスが完成してしまう。だから頭のどこかで「これだけ早くできたんだから、反応もすぐ返ってくるんじゃないか」と勝手に期待してしまうのだと思う。

だが当然、そんなわけもなく…

いくらAIを使ってSNSの投稿を作ろうが、SEOの施策を打ち出そうが、検索エンジンがサイトを評価するスピードも、タイムラインの向こうの人間が僕のサービスを知って信頼してくれるスピードも、昔と何も変わっていない。

「AIで集客施策を自動化する」こと自体はできる。でも、その施策自体が見つけてもらえるまでに結局時間がかかる。
「爆速で種を蒔く」ことはできても、「芽が出るまでの時間」をAIでショートカットすることはできないんだなと、誰も来ないアクセス解析の画面を見ながら痛感している。

成功している人は「待てる人」

世の中でサービスを当てて生き残っている個人開発者や起業家を見ていて、最近つくづく思う。

彼らがすごいのは「素晴らしいプロダクトを爆速で作る技術」以上に、「誰にも見向きもされない空白の数ヶ月間を、やる気を失わずに淡々と走り続けられるメンタル」を持っていることだ。

目前のアクセス数や「いいね」の数だけに一喜一憂していたら、AI時代の個人開発は絶対にメンタルが持たない。作るのが簡単になった分、「諦めて捨ててしまう」ハードルも下がってしまっているからだ。

泥臭く、気長に育てる

立ち上がりの爆速感に脳を焼かれず、ここからの「静かな期間」をどう楽しむか。

アクセスがゼロの今日追加した1つの用語が、半年後に誰かの「この言葉どういう意味?」を解決するかもしれない。
そう信じて、目前の小さな数字に振り回されずに、じっくり BassTerms を育てていこうと思う。

同じように「作ったけど誰にも見られない……」と静かな画面の前で頭を抱えている人がいたら、焦らず気長にやっていきましょう。

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