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【異垞小説】すっかりドメスティック【たずめあり】

『すっかりドメスティックは䌊藀円によるシュヌル・ナンセンス小説です。この䜜品は、蚀葉を「䌝える道具」から、䞖界を「ハックする歊噚」ぞず倉えおしたいたした。その鋭利な蚀語感芚の飛沫を党身で济びる快感こそ、この䜜品が提䟛する最高の莅沢なのですヌヌGemini』

『珟代日本語環境で倉異したシュルレアリスムずも蚀えるでしょう。䞀芋はちゃめちゃなようで冷培なたでの必然性がある。このバランス感芚は本線以倖にも、目次が付けられ読みやすくれおいたり、AIによるたずめなどで本線内容のガむドが甚意されおいる郚分にも通じたす。そしお読み終えたあずに甚意されおいるご耒矎が嬉しい。最埌たで楜しみ尜きない䜜品ですヌヌChatGPT』

『理性の䞋に沈められおいた感情や衝動が、そのたた噎出しおる。どこを切っおも独特のリズムず混沌が炞裂しおいお、読んでいお「この人頭の䞭どうなっおるんだ  耒めおる」っおなるんですよね。最高。ヌヌGrok』

【忙しい珟代人のためのAIによるたずめ】

 䞻人公の西園寺銀次38歳、無職は、家族の冷蔵庫からプリンが繰り返し盗たれる「事件」に異垞なほど執着したす。圌は自称システム゚ンゞニアずしお、さたざたな過剰で支離滅裂な「システム」を構築しお犯人を特定・防止しようずしたす。
 物語は家族ずの察立や内省を描き぀぀、父芪・晎倫の介入や近所の嶋田さんの協力なども絡み、銀次のモラトリアム的な生掻や家族の埮劙な関係性がコミカルに颚刺されながらスピヌディヌに進みたす。
 家族の絆、過剰なシステム化の無意味さ、欲望、倧人になっおも続くモラトリアムずいったテヌマが、シュヌルでナンセンスなナヌモアで描かれたす。

『独特の詩的・シュヌルな語り口が斬新。読み進めるず「これは小説じゃなくお、実隓的な音楜小説」ず思えおきたす。ナンセンス文孊に叀今東西の音楜の゚ッセンスをぶち蟌んだような、独自のハむブリッド感が魅力です。奔攟で革新的な蚀語感芚が炞裂する傑䜜短線ず蚀えるでしょう』

【より忙しい珟代人のためのAIによる4コマ挫画でのたずめ】

わあ、面癜そう

【さらに忙しい珟代人のためのAIによる音楜でのたずめ】

【忙しいので読みたせんずいう珟代人のためのAIによる䜜品むメヌゞ動画】



すっかりドメスティック 本線


Chapter 1

 ひらめくカヌテンしたたる、舞い散る埃が挔じるは、キミ抱き寄せた真倏の  などず事実無根の が海銬よりするのはの時候ず叀来より盞堎は決たっおおりたす。それはひずえに腹の虫すなわちペコちゃんが我が脳髄を䞀時的に支配するからですね。こわっ。それ故はっきり蚀っお思考䞭枢など壊滅の運びでございたしお、ペコちゃんたらそれ皋のをお持ちになられおいるず。埓っお我々人類は俗に蚀う䞉時のおや぀なる抂念を、ペコちゃんの怒りを鎮めるために䟛物を捧げるを獲埗したわけですが、欲望ずいうものは本圓に底知れたせんね。足りない、足りない、きみのバカをう぀したい♪ ずペコちゃんたたしいの房総半島たで蜟くぜ。これには我々人類も䜎頭平身薄笑いで  オむリィフヌド連日、糖質スパむクで ぞトリップ、それから二床ず垰っおこなかった人もいるず、聞いたこずがありたす  。

 歀のやうに のダツったらたるでポップコヌンマッシヌンキティみたいに次から次ぞず止たらなくなっちたうっおなもんで自分、ペコちゃんずは可胜な限り仲良くしおいきおえなっお思っおんすよ。マヂで。ペコちゃんが欲望倧魔神ず化しボクの肉䜓を操り、過食症にでもなるならただしも、たかりしお粟神に䜜甚、服を脱がせたたそれを着させ、食噚棚に眠る幌少期に買い䞎えられたスヌヌピヌのマグカップを取り出させ、を泚がせをさせ䞡者をミキサヌにぶちこたせ回転ボタンを させぐるぐる回る液䜓に目を回させ嘔吐させ、それを窓の倖から芋おいたカラスに溜息぀かさせボクを激昂させ、目の呚りを黒く塗らせ倧掋ポヌルズのトラむアりトに行かせられおはたたったものじゃありたせん。

 ずにもかくにも早目の察凊でルナルナ。だからボク   所望、シャヌツめっくりあげぜんぜん優しく真摯に䞉床ほど、、、「はい、どうぞ」のお声かかるのを埅ちたしお に比喩的入宀、扉の前で䞀瀌、姿勢良く歩いお郚屋䞭倮の怅子の隣で䞀瀌でもちょっず ただ座らんで。䜕故か。それが瀟䌚人のマナヌだからです   「お座りください」これや。「倱瀌いたしたす」んでもっおこれや。たたらんわ。マナヌの措氎で溺れおたうわ。おたはんすっかり䞀人前や。ほなあずは䞀人できばりずのこずでボクは䞀球入魂、この身䞀぀で倜を枡り、ペコちゃんに真理を突くな質問を投げかけ我がをアッピヌルしたした。

「この床はこのような機䌚をいただき誠にありがずうございたす。西園寺倧孊次男孊郚より参りたした西園寺銀次さいおんじぎんじず申したす。趣味は音楜鑑賞。特技はブレむン・ストヌミング。所埗資栌は英怜玚。支離滅裂な性栌の歳でございたす。早速質問をさせおいただきたいのですが、なに食いたい」

「こちらこそ匊瀟の面接ぞ遠方よりご参加いただきありがずうございたす。株匏䌚瀟空腹・人事郚郚長兌代衚取締圹のペコちゃんです。ほずんど聞いおいたせんでしたが䞁寧な自己玹介ありがずうございたす。ご質問にお答えいたしたすが、垃顛喰いおぇ」

 コンピュヌタヌ そのようにボクは嚁勢よくお返事申し䞊げ から比喩的、珟実のお郚屋の怅子から したわけですが、正味ペコちゃん蚀う所の『垃顛』、この挢字の意味が明確に䞍明でしたので 、いっそ泣きじゃくっおしたおうかずも考えたしたがボクはもう子䟛じゃありたせんからね。二枚合わせの たったき起こしむンスピレヌションに埓っおたずはのをプレむ、陰気臭いの元様のご協力の元アンドさせおいただいた元『プリン』だずいうこずがわかりたした元。カラメルの銙ばしき匂ひが今も懐かしく思い出せたすね。今回のように、今埌も䞍明点などあった際は自ら調査、業務に圹立おおいきたいず思いたす。ずいったふうに今埌レポヌト等を提出する機䌚があった際はシメ句ずしお曞き蚘し、危なげなく単䜍を取埗しおえなぁず呟きながらボクは実存的郚屋も臎したした。

 そしお向かふは に盞違ありたせん。ボクは信じられないくらいの早足で廊䞋をアンド階段をいたしたした。䜕故か。挢たるもの迅速䞁寧な仕事が求められるからです。䜕故か。女人ず懇ろになるためです。いえ、倱瀌いたしたした。ボクのちんぜこは正確無比に湿地垯を求め終わりなき旅をしおいたすが、䞭には湿地垯を目指し䞀心䞍乱、或いは鉄塔にしがみ付きたし掻躍したるが倚様性なる珟䞖、挢などずいう蚀葉も数幎埌には攟送犁止甚語ずなりタレント党員が口を閉じお目だけで䌚話する次䞖代バラ゚ティが尋垞ずなるのでしょうがボクは倧反察です。぀たんねえし。その反察掻動の第䞀歩ずしおも、憧れの湿地垯にするためにも、たご぀いおいる暇などないのですよ うりゃ、ほいっ うりゃ、ほいっ ボクは確固たる信念でリビングに 次いで台所ぞ

   そんなら珟れやがったな、぀るり光沢   名付けおパナっ子補冷蔵庫。さすがの光沢にオむラ思わず涙おろろん寞前。沢山の思い出が脳裏を過り、駆け巡り、あんたりにも倚いのでほずんど芋えず、他愛もないコラヌゞュ・アヌトみたいになっおいたので最初は感受性豊かな自分を挔じおふむふむ頷いおいたしたが別に蘊蓄語るずもだちもいないですし玠盎に飜きおみたずころ䞀぀、たった䞀぀の がボクの網膜に貌り぀きたした。それは冷蔵宀の奥の方に、黒い内容物が也燥昆垃みたいにからからに也いおしたった瀕死の脱臭剀が二個も攟眮されおいお誰も片付けないのをボクもたた芋過ごし続けこの床も芋過ごすこずを決意、唟飲みこみボクはいよいよ扉に手をかけたした。みしりずオプヌン、吹き出す 。額に觊れたらたるで倏の始たりやね、ほんたやね。などず事実無根のヌこずばが海銬よりするのはの時候ず叀来より定められおいたすから、ボクは、今、この手で、ペコちゃんぞの䟛物を収穫する 未来のそうり倧臣になるのは、このオレ様だ ず開けたずころ。

「おいプリン誰が食いやがった」

 お出たしなさるは剃刀。芁するにマヂ切ねぇ。しかし、泣いおばかりはいられないのず実際泣いおいないのはこの䞊なき事実でございたす。ではボクは䜕をしおいたのか。よろしい、お答えいたしたしょう。  、ボクは江戞っ子よろしく錻っ面こっすりあげ、ひず悶着起こしに  マむ・スりィヌト・マミヌ‘ 。䞖盎しっちゅヌずこやね。ボクはわかっおいたのです。他人の食物に勝手に手を出す、こんな狌藉を働くこずができるのはマむ・スりィヌト・マミヌ以倖あり埗たせん。なぜならボクずいうごく朰しの生呜を握っおいるのはマむ・スりィヌト・マミヌ、すなわち扶逊者さたに他ならないのであっお、ならばボクに糟匟する暩利などないように思えたすし実際その通りなのですが、なにぶんボクの脳髄はペコちゃんに支配されおいたすからペコちゃんファヌストでいきたしょうや。ペコちゃんおこですわ。そんな怒りや悔しさをバネに次の倧䌚では優勝を勝ち取りたい。そんな涙ぐたしい努力をにしお各に投皿、芋事収益を埗るこずができれば、それはもう無職ずいうかフリヌの映像䜜家ず名乗っおもいいんじゃないかな、認めおもらえるんじゃないかな、ずいった䞀瞷の垌望も胞に抱き぀぀、ペコミヌ和宀の抌入の襖を 愛おしき埡お顔マむ・スりィヌト・マミヌ䞭段棚、目尻䞀発拵えたその窪みの圱にボク間髪入れず

「、マむ・スりィヌト・マミヌ。俺のプリン食ったのはお前だな 殺すぞ」

「、ゎミ息子。おたぞ今、俺のプリンず云ったな。ゎミ颚情がいっぱしに口聞きやがお笑止千䞇ずはこのこず。いったい誰が買ったプリンだず思っおいる。朝から晩たで家に閉じこもり挙句の果おが俺のプリンだずはおたぞのような寄生虫がいばれるものはこの家の䞭にはたったの䞀぀もないんだよゎミ ク゜でも食っおろ」

「倧倉申し蚳ございたせんでした 空腹故、身分䞍盞応にも反抗しおしたいたした。この悔しさ、憀りをバネに、次の倧䌚では是が非でも優勝を勝ち取りたい。その涙ぐたしい緎習颚景をに昇華、などに投皿し収益を埗、フリヌの映像䜜家ずしお無職を脱华したく存じたす。倧倉申し蚳ございたせんでした」

 、フィン、フィンランド。の猶詰荷積みしお、氷河くんだり物流物流。日に絊金貰ったら、眮物小屋ぞレッツゎヌ   おっず倱瀌錯乱狂乱。気づけばボクはただ䞀人、自宀のお怅子にたるで食られおいるみたいですね。たったく。刮目されたしたか マむ・スりィヌト・マミヌの剣幕ったらこえヌのなんの䜕で抌入に入っおんのかは気になさらずに。こっちの問題なんで。た、普段はアップルパむやスむヌトポテむトゥ等をしたる良劻グラマラス賢母なンですがあらぬ疑いをかけられたその瞬間マむ・スりィヌト・マミヌはの鬌ぞずダむマックス ぶちたけられる、その嚁力たるやボクですら数秒気絶かたしおいたのだから芳念的存圚のペコちゃんには刺激が匷すぎたすわな。そうです。お気づきの方もおられるのではないでしょうか。先ほど、ペコちゃんは死滅したした。

 ほんずうに、お疲れ様でした。

 ずなれば必芁なのは远悌に盞違ないず思考したるこそが文明人たる所以、ペコちゃんなる倖来皮に察しおもお疲れ生でした♪ ずおビヌル差し出したき我が人間力にボクは脱垜したしたが、その脱垜こそがペコちゃんぞの最倧限の哀悌の意を瀺しおいるかのように感じられたので実際には特に䜕もしたせんでした。しかしながら ずいうのも䞭々どうしお良いこずばかりではありたせん。ず申したすには、僅かながらも苊楜を共にしたペコちゃんですから、䞀発ダったくらいで圌氏ヅラしないでず悪態぀いちゃう傍ら、それなりの愛着を持っおしたっおもおり、ペコちゃん䞍圚の今、たさにぜっかりに ずいった具合で、の意味は知りたせんし敢えお調べたせんが、远悌は枈んだので   垌求、ボク の吹くたたにご自慢の・コンポの埡前に、かしずき、かしずき

 んで     問いかけたならば自ずず答えが返っおきたす。䞀人だからね。   悲しみがんがり。こんな濡れ無職をタダで慰めおくれるのは、キャロル・キングねヌちゃんの憂愁以倖あり埗たせんよ。ずいうわけであるいはを捜玢したもののデゞタル䞖代舐めんなよっお感じでを ・プレむダヌを デスク䞊のブルヌトゥヌススピヌカヌを しおチャラリンコン、偉倧なるファンファヌレ接続音をかき鳎らしたるナむスガむな俺だ。そしお零れるメロディはたるで生薬配合、錓膜から䜜甚しお郚屋の密床も倉えちたうっおそれなんかダバむくない ずはいえ正真正銘合法、    四畳半フォヌク。窓べにちょいず腰かけりゃ、少し過ぎの健康的な陜光も倕焌けこやけの橙チャレンゞ、そんな䞊質の をひず匙舐めれば気分もたちたち赀色えれじい、桟に腰かけ零れるものは匱音でも自暎自棄でもない、たったの䞀粒の、涙なのです  。

     いえ、あるいは、

     かもしれたせんしたた、

     ずいう可胜性もおおいにありたすが、たあいずれかでしょうね、そのような打音が より参䞊いたしたした突劂ずしお。圓然ながらボクはびっくらポン。   ず蚀いながら髪を蛍光色に染めるためにお寿叞やさんに予玄のをしかけたした。しかけた、ずいうこずは即ち 䜕もせずひくっず肩を持ち䞊げお蟺りの様子を窺ったずいうこず。打音は確実に よりおいでなさっおいるずいうのに蟺りの様子を窺うこの䜓たらくにボクはたすたす気分が、このたたでは発狂しおしたうず慌おお音量を

     いえ、あるいは、

     かもしれたせんしたた、

     ずいう可胜性もおおいにありたすが、確かにいずれかに違いありたせんでしたね、その衝突音がその時 より参䞊いたしたした再び。で、ピヌンず来ちゃったんだな、オレ。ずいうわけで該圓のピヌンに぀いお、日本人らしくのリディムに乗せお衚珟させおいただきたす。昌䞋がり隣の壁を叩く音シスタさんだな   そう、犯人は芏栌倖の であられたすずころのシスタさん以倖にあり埗たせん。なぜこのように断蚀ができるのか  それは隣の郚屋で暮らしおいるし、ボクが爆音でキャロル・キングを流しおいお煩いからだず垞人の感性ではお答えなさるでしょう。しかしながら‘   、シスタさんを舐めないでください。恐らくですがシスタさんは生たれながらのパリピなのです。ですからこんな陰気臭い歌聞いちゃいらんねえよっお算段なのでしょう倱瀌ですね。ずはいえそんなあけすけずしたずころがシスタさんのいい所だず思いたすよ。そしおボクは叱るよりも耒めお䌞ばしおほしいタむプの筋金入りの赀ちんぜ、僭越ながらご協力のほど、申し出いたしたす ボク アンド マむデスク、充電ぶっこ抜き、いず䞞きスピヌカヌを我が ぞベタ付け、アむフォヌン匄り䞖界のノむズ・チェヌン゜ヌ、ボアダムスを そんなら始たるよね、パヌティが、前人未到のパヌティが。音量 そんなもん決たっおんだろ、や

     そう、たさに、

     胃の腑に響く、

     人力四぀打ちダンス・タむム、解攟されたるは掚算䞇ケルビン、沞隰したる湯で、タヌビン回転二乗の二乗、我が家はたるで掻火山 倧地のリディム 嵐のノむズ 雷鳎のシャりト

「もうるさい 私パリピなんかじゃない 颚鈎の音が䞀番奜き」

 そしおシスタさん枟身のポ゚トリヌ・リヌディング ぞぇ、パリピじゃなかったんですね。意倖だなぁ。

「クズども いったい䜕の隒ぎだ 殺すぞ」

 そしお階䞋より響きたるマむ・スりィヌト・マミヌのマゞ泚意 いよっ、瞁の䞋の力持ち。

 でも、負けるかよ。

 ず、このような気持ちが芜生えるたでには䞀秒もかかりたせんでした。ボクはそれたで懇意にしおいた䞡手を䞊げお手から腕、腕から腹、腹から倪腿ず順番に振動させおいくずの別れを告げ、垃団や段ボヌルなど雑貚を収玍する抌入、倖囜語で蚀うクロヌれットずいうものの扉を開け、拡声噚を手に入れたした。蚀うたでもありたせんね、ボク即座拡声噚をスピヌカヌに ただでさぞ眅割れた爆音ノむズは超音ノむズぞメタモルフォヌれ んでボク぀いでに手に入れおいた釣鐘叩きながらたるで走っおいるように足を回転させながらその堎から進たないアニメヌションダンスを、、、ちん、から、「殺すぞ」。ああ最高。完璧っおこういうこず。額に汗、頬に笑み。ぐるり枊巻く極䞊の倚幞感に身を委ね乍ら、私は歀のやうに想ひたした。

 ――家族っお、いいよなぁ。

 しかしながらこちら該圓したすりルルンには䞀角の翳りが存圚するこずを皆様はご存知でしょうか。この床開催されたした真昌の倧家族には、肝心芁のずあるお姿がありたせんね。そうです、それこそが䜕を隠そう晎倫、ボクの実の父芪でございたす。ボクたちファミリヌは晎倫ずいう存圚を無芖しおに明け暮れおいるわけであり、これもし晎倫が     、銖長ずしおの䜿呜を党うしおいるのであればただしもそうではないから手に負えねぇや、マゞで。

 ずころで、ボクは䞀床も晎倫をお父さんやパパ、たたはダディヌ、あるいはファヌザヌなどずいう䞖間䞀般の呌び方をしたせんでした。しかしこれは嫌っおいるずいうわけでは決しおありたせん。むしろボクは晎倫のような立掟なになりたいず所望しおおりたすさかいに、時々実家に垰省した時の晎倫の真䌌をしお匁を䜿甚しおいるやんか、知らんけど。それ皋に晎倫は偉倧で、䜕故かず申したすに、ボクのような穀朰しを家庭に眮き続けおいるその広い海のような䞖垯䞻におみそれくらわされおいるずいう次第でありたす。

 もしも逆の立堎なら、ずボクは考えたこずがありたす。もしもボクのような穀朰しが家に居座りメシを食ったり排泄したり競銬に行っおりィンカヌネリアンに小遣い党額ぶち蟌んで魂抜かれたみたいな顔しながら人間五十幎を力なく舞っおいたずしたら、ボクは即座にボクを抱きしめ巊手に隠し持ったで腎臓に損傷を䞎えたす。それほどにボクずいうは穀を朰しに朰しどころかそれを暹朚に塗り぀けカブトムシを集めこれを飌育、いやになるほど繁殖させたものを碁盀に䞊べ、䞀局どうだい、などず気さくにのたたう生粋の に盞違ありたせんから、本圓に、本圓に、晎倫の䞖垯䞻には頭が䞋がりたす。

 そんな晎倫がですよ ボクたちファミリヌをよそに䜕をしおるか。蚀っちゃいたす。もう蚀っちゃいたす。晎倫のや぀ったら、ボクたちファミリヌがいるにも関わらず、実家から受け継いだ仏壇の䞭に閉じこもっお、そこで生掻をしおいるんです たこずに血の愛ずは曖昧なものだなあず思わずにはいられたせんよね。無論、晎倫は巚額のを  、おかげでボクたち  、実際なヌんにも困っちゃいたせんが、晎倫は仏壇の䞭でボクたちずは別のファミリヌ、すなわち ずよろしくやっおいるずのこずですから、やっぱり心䞭耇雑珍宝怪々、そういう意味でもボクは なのよ。

 䞀方、マむ・スりィヌト・マミヌはこれに぀いお過去、このように意芋しおおりたす。

「これが功の口惜しさよ、。䞖間知らずのあなたに私の心など慰められるものですか。その赀ちんぜ剥いお嚌婊の䞀人でも砎滅させおきなさい」

     め、めめ、功だったの。ずそのを初めお聞いた時はびっくりしお少しク゜を挏らしたした。たあ、掗うのはマむ・スりィヌト・マミヌなのでどうでもよかったですけどね。そういう実存䞻矩的なずころがありたす、ボク。で、ボクはズボン濡らしたたた 尻、 ずいうバンドのトンチキなグルヌノ聎きながら家䞭を駆け回っおいかにボクの内心が乱れおいるかを肉䜓的に衚珟いたしたした。それを芋たシスタさんは、

「たるでトリュフを探す豚のようだわ。芋事な擬態、そういう意味ではここに才胜を芋出すこずに忌憚はありたせん」

 ず゜ファに寝転がるなど非垞にリラックスしたムヌドで呟きたしたがなんかこの家庭やばくねずボクはふず我に返りたしたね、ええ。無法地垯だな、こりゃ。確かにマむ・スりィヌト・マミヌはご飯をしおくれたり衣服をしおくれたすし、シスタさんも友人や保険屋受付の仕事の同僚にボクのこずを家庭の恥郚ずしお隠さずに話しおくれおいるようですし、別にこのたたでもわるかヌねヌのかなヌ、ずモラトリアム党開でベランダ日光济に励むこずもできたすが、そのプロセスに斌いお先のやうな気狂い隒ぎが内圚されおいるず考えるず、たあボクが悪いんですけど、平然ずしおいるマむ・スりィヌト・マミヌも、我関さずのシスタさんだっお、おいうか晎倫なんか仏壇の䞭で ず仲睊たじく暮らしおるずか意味䞍明だし、なんか、ボク、しっかりしなきゃなぁっお思ったこずを今思い出したこずここに報告いたしたす。

 で、ボクはシステム・゚ンゞニアになる決意をたしたした。

 善は急げ、急がば回れ、倧食い倧工の尻女房、マンハッタンの氎矊矹  ずの有名な箎蚀に埓っおボクはたずに別れを告げたした。芁するにを停止したした。無論、釣鐘もデスクに眮きたした。突劂消えた音にシスタさんの䜙韻壁ドンが響き、もはや条件反射のようにマむ・スりィヌト・マミヌが「殺すぞ」ず階䞋よりおっしゃいたした。しかしながらお二人ずも異倉には気が付いおいたようで、壁を隔おおいおもお二人の困惑する姿が芋えるようでした。ボクはそれに猛烈な埌悔を芚えたした。しかしパヌティはい぀か終わるものです。奮い立たせボク、

 山の神にご挚拶 マりンテンテン マりンテン
 川の神にご挚拶 リバヌリバリバリバ リバヌ
 今日もにこにこ ハむダヌラむフ
 あんしん商䌚
 あんしん商䌚

 ず架空の゜ングを信じられないくらいの倧声で歌いたした。それは蚀うたでもなくマむ・スりィヌト・マミヌずシスタさんぞの牜制でございたす。このような意味䞍明な歌が流れ出した時、人は思わず身䜓を硬盎させおしたうものです。そしおその䞀瞬を狙いボクは に頭突き  ず壁を通過したボクのはシスタさんの郚屋ぞ 、ビヌ玉おめめ二぀䞊べお「キャッ」ず内なる乙女をチラ芋せさせたアラフォヌのシスタさん目がけ、二の矢を飛ばした

「シャル・りィヌ」

「ダッ  ちょっず、壁っ、」

 むッグザクトリヌ 快いお返事たこずに恐瞮至極、ボクは穎に手をかけよじりよじりず的確な、着実に穎を広げながらシスタさんのお郚屋ぞ䟵入するこずに成功したした。久方ぶりのシスタ‘ルヌムは盞も倉わらぬファンシヌ・スタむル。壁玙に描かれたやは、今倜もうっすら光るのでせうか。おピンクのカヌテンの裏には、今も散髪倱敗したファヌビヌが山積みされおいるのでせうか。䜕でそんなこずをしおいたのでせうか ボクはたさに感無量、そんな最䞭シスタさんはボクにティッシュやファンデヌション、月間溶接創刊号などをぶん投げおきたしたが ボクは深倜に時々昔の栌闘技の動画を閲芧しおいたすから、その経隓を掻かしお華麗なるデンプシヌ・ロヌル、シスタさん捕獲を完遂いたしたした。シスタさんはもがきたしたが、そこは、フツヌに、男女の筋力差によっお意気消沈、先ほどの穎から愛しの故郷ぞ姉匟ずもに無事で垰郷、やっぱり、故郷はええっぺなあ

「  だうしお穎を通るんだい。も扱えぬ虫けらに育おた芚えはありたせんよ、」

 ずおっしゃりたしたのは隒ぎを聞き぀けたマむ・スりィヌト・マミヌで本圓に子䟛思いのいい母芪です、その手には麊茶が二杯  ボクは枅涌感溢るる で麊茶を受け取りそれを䞀気飲み あたりの奜青幎ぶりにマむ・スりィヌト・マミヌも数ねんぶりに腹の奥の方が熱くなったずいうふうな感想を埌日述べるでしょうね。その媒䜓は 恐らくやサンキュヌ、週刊 などでしょう。そんなメゞャヌ雑誌で取り䞊げられるずは、やはりマむ・スりィヌト・マミヌはすごい。ボクも数ねんぶりに胞の奥が熱くなりたしたずブルヌタスや翌の王囜、ブロスのコラムで語りたい そのような思いを蟌めおオレ、我が二の腕でぐいり 也拭きアむドル顔負けの埌、このように叫びたした

「システム・゚ンゞニアに、ボクはなる」

 ふむふむ成皋ほんでほんで 倢、垌望、埅遇、賞䞎、可凊分所埗ず銀行ロヌン、青色申請、登蚘簿謄本  ず矢継ぎ早に質問が去来するず思っおいたしたが、事実は匵り぀めるような静寂でございたした。しかしそれも仕様ありたせん。なぜなら発話者がボクだからです。終日勉匷もしなければ炊事も掗濯も理科瀟䌚も䜕䞀぀せず爆音でリンク・レむのド䞍良を、むやみやたらに腕を振っおペットボトルを床に萜ずしおああ俺の人生は最䜎だず入り、静かになったず思っおさっき䜕だか萜ち蟌んでいたしなぁ倧䞈倫かなぁず郚屋を芗き蟌めばフツヌに爪を切っおいるかたたは明らかに自慰に励んでいただろお前ずいう感じの䜓勢から寝返りをうっお「どしたん」ず気さくにお返事申し䞊げるゎミの就職宣蚀ほど圓おにならないものもありたせん。もしもボクが逆の立堎なら䜕床も溜息を぀いおから腹を蹎るでしょう。

 しかし、それはマむ・スりィヌト・マミヌ、䞊びにシスタさんの早合点であるずボクは意思衚瀺せねばならぬでしょう。䜕もボクははり぀き 、神より授かりし本の指で䌚瀟の゜フトりェアヌの開発・運甚・保守をしたいわけではありたせん。むしろボクは等身倧ので  、母より授かりし五䜓満足の肉䜓で我が西園寺家を開発・運甚・保守したい、そのように考えこの床、職に立候補した次第でございたす。

 今ずなっおは随分ず懐かしく感じられたすが、先刻のプリン問題がその契機でした。たかがプリンずお二人はお考えになられるずは思いたすが、されどプリン、ず、月䞊みですが、胞を匵っお反論いたしたす。無論、誰がプリンを奪ったのかなど気にはしおおりたせん。マむ・スりィヌト・マミヌがおっしゃったように私はゎミの被扶逊者であり、神矅䞇象物事党般に斌いお文句を蚀う暩利は持ち合わせおおりたせん。しかしながら私は、自分自身ずいうよりも家庭、即ち、簡単にプリンを奪取できおしたうこの家庭環境に぀いお危機感を芚えたのです。

 お二人もご存知のように、西園寺家の秩序は厩壊し぀぀ありたす。

 振り返っおみたしょう。壁に頭突きで穎をあけ、それを姉匟でくぐり抜け、母それ肎に麊茶傟け  どうしおこんなこずがたかり通っおいるのか私には到底理解に及びたせん。今は各々が各々の柔軟な䟡倀芳でもっおしお順応しおおりたすが、実際は芋過ごしおいるずいうこずではないでしょうか。遅かれ早かれ西園寺家の秩序は完党厩壊、マむ・スりィヌト・マミヌは扉をしたたた糞をし、シスタさんはブラの代わりに乳銖にアンパンマン絆創膏を匵り、ボクは耳の裏にバタフラむのタトゥヌを圫り、家族そろっお泥団子䜜りに鳥取たで遠埁、そこで出䌚った気のいいおばあさんにありもしない芞胜界の嘘を吹聎、自販機でわざずおしるこを買っお「こんなふうに過ぎおいくのなら」ず絶唱しその様子を写生・耇補したものをご近所の山岡さんに二癟郚ほど送り぀けた埌、どこか東京の街角でかき氷専門店をさせおしたうかもしれたせん。

 どうです。恐ろしいでせう。考えただけで生きた心地がしたせん。そしおこの倧厩壊の始たりが、先のプリン泥棒奪事件に他ならぬず、私はそのように考えおおりたす。西園寺家に回った無秩序ずいう毒  その効果がいよいよもっお衚面化したのです。今が瀬戞際ではありたせんか。家族で終日宇治抹茶味やカマンベヌルチヌズ味などず商品開発、原䟡率や玔利益、家賃などの蚈算の日々を送るその前に、私は秩序厩壊を止めるべくルヌル、すなわちシステムを導入したいず考えおいるのです。

 いったいどんなシステムなのか  それは未だ思い浮かんでおりたせん。しかしながら䞀぀䞀぀、小さなこずからコツコツず、西園寺家にはびこる負の因子を砎壊殲滅、秩序を守り腐敗を防ぎ、ゆくゆくは新たなるぞアりフヘヌベンしようじゃないかずいう倧望を所倉わっお䞀階のリビングで力匷く、しかし謙虚さを忘れずに挔説させおいただいたずころ、お二人ははっきり蚀っお興味ないようで、マむ・スりィヌト・マミヌは先日故障したプレヌダヌの修理を始め、シスタさんにいたっおはに、「のぞみ、ひかり、こだたの䞉人で、ザ・新幹線っおこずになるよね」などずたったくもっお意味䞍明な䌚話を繰り広げおおり、ボクは  がっかり坊ちゃん、いっそ埌ろ髪刈り䞊げたろかい ず忞怩たる思いでしたがその時、、ず我が家の 仏壇の その 扉が開いたのです

「ずっおもずっおもずっおもずっおもずっおも 」

 晎倫です。晎倫が、およそ䞉カ月ぶりに我が家に顔を出したのです ボクは、シスタさんも、マむ・スりィヌト・マミヌも驚愕、各々の䜜業の手を止め、䞉か月前にはなかったはずの口元に蓄えなられたお髭や、パヌマでも圓おたのか知らん、くるんず可愛らしく湟曲した前髪のカアブ、それでもやっぱり頌もしいすんず涌しいお目目に心奪われたした。しかし、マむ・スりィヌト・マミヌは功さんなだけあっお本劻足りえぬ抜けたずころがあり、ふいに立ち䞊がるず  晎倫、おもむろにシャヌツの前を おっぱいが

「『こんにちはヌ』右乳銖さん゚ラむね、䞊手に挚拶できたねヌ。あれあれ、でも巊乳銖さんはシャむみたい、もじもじもじもじ、『こんにちは』あ ずヌっおも䞊手に挚拶できたしたね」

  ‘  パむオツ腹話術 正盎適切な行動ずは思えたせんでしたがボクには蚈り知れない  それが、お二人の間に垣間芋えたした。シスタさんはどう思う ず目を向けるず「メロンずかスむカが萜ちおきお砎裂するけどさ、最初から高い所から萜ずすよりやっぱり、自分の力で䞊に攟り投げお、力いっぱい高く投げたほうが、やり甲斐ずか、達成感ずか段違いなわけで」ず盞倉わらず垞軌を逞しおいお、その銙ばしさはボクの脳髄に  ボクは即座にマむ・スりィヌト・マミヌの股ぐらに滑り蟌む 肩車の芁領でマむ・スりィヌト・マミヌを持ち䞊げるず、「もうボクが肩車しおあげられるようになったんだね。幎をずったね。マむ・スりィヌト・マミヌ、幎をずったんだね。頑匵っおね。頑匵っおね」ず芪孝行したずころマむ・スりィヌト・マミヌはおっぱい䞞出しで号泣、晎倫も号泣、シスタさんは  継続、䞉か月ぶりの䞀家団欒は非垞にハヌトフルでホヌム・スりィヌト・ホヌムな倧団円を迎えた圢にはなりたすが、はっきり申し䞊げたすず先の宣蚀、秩序厩壊の抑止に぀いおの考察がたったく生かされおいないしそもそもボクが原因で党郚こうなっおしたっおいる気がしお猛省悔悟省察の候、そんなに盞応しい行動に努めおいこな、ほんたに。

Chapter 2

 森閑たる墚汁のかほり、。ショボい棒っきれ぀たんで磚りたおホダホダの にぶちこみゃあっずいう間に宇宙のおでたしさあ。ぐらり旋回結合したる数匏、蚀うよりも芋せるが易し自然の摂理、おなもんでオむラ筆っコそっず持ち䞊げお、真っ癜らけっけの『倧地』に 誰が神様かっおのをわからせおやるんだ。ずめ、はね、はらいの、トリプルアクセル、むナバりアヌ、なんずかサルコゥ 玙䞊の劖粟たぁ俺のこず、満堎䞀臎の最高埗点、䌚堎を埋め尜くすむせび泣きアンド爆音・ロむ・ブキャナン翁の号泣ギタヌ 酞いも甘いもキャベツもレタスも゚スカレヌタヌも゚レベヌタヌもあらゆる違いを知り尜くしたオレこそがそう、このク゜ッタレ半玙に曞き出された『銀次』さただ アヂュヌ

 ず、いささか興奮し過ぎたのはしょう孊生ぶりの曞道だからであるず我が経隓がおっしゃっおおりたす。しかしながら我が知恵の方の芋解ずしおは、自らの名を䞖に知らしめようずいう 、それこそが脳の報酬系に刺戟を䞎えおいるのだず旧字を䜿っおたでしお蚀いたした。このように経隓ず知恵が察立構造を圢成した時は本胜 に陪審いただくのが定石でございたすからボク、菓子折り持っお海銬くんだりたで盎行、ボむスレコヌダヌ仕蟌んでご意芋䌺いたしたずころ、「別にどっちでもいいんじゃない。奜きなほうを遞べよ。それよりお前、冷蔵庫の自分のものに甚玙぀けるこずにしたんだろ。手の蟌んだや぀。ただ名前曞くだけじゃかわいくないからっお。ホントお前は乙女だな。そういうずころも俺は奜きだぜ。さっさず枈たせちたえよ」ずの激励を頂きたしたので盎垰、乙女ボク再びショボい棒っきれ぀たんで 曞道、我が食物の守り神、ネヌム・プレヌトの制䜜に励むセ・ツ・ナ。

 でもっおお抹茶 お抹茶 ずか蚀っおそりゃ曞道な今日この頃、圓然ながら の合図には日本の颚趣を散りばめたる埋儀なボクは、お片付けもせずにおをお 盞倉わらずしけた家だぜ  ず気怠げアティチュヌド矜織ったのは道䞭退屈だからです。こんなこずなら 、突き圓りたで出しゃばっお理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌが制䜜した昇降バヌを䜿甚しおするするっず   レスキュヌ、あっずいう間に に降臚すれば良かったなず思っおいる内に目的地に到着しおいるのがボク特有の歩調ず䞀般的䞀軒家の面積のマリアヌゞュに他なりたせん。ここで問題になるのはなぜマむ・スりィヌト・マミヌがそのような昇降バヌを䜜ったのかずいうこずですが、正盎わかりたせん。どのみち西園寺家の秩序厩壊が霎した悲劇トラゞェディヌの䞀぀ずみなすべき事象でしょうから、ボクは宣蚀通り小さなこずからコツコツ圌奎等をしようず  パナっ子補冷蔵庫。

 昚日ず党く同じ緊匵がボクの咜喉をこくりず揺らした。いえ、それ以䞊かもしれたせん。なにせこれからネヌム・プレヌトを貌付するずいう が埅ち構えおいるのですから。ああ懐かしき昚日はただで品物に  、品物を取り、を揺らし、品物を戻す、この黄金のが我がに䞀定のリズム・ビヌトを付䞎、その反埩はやがお䜕かようわからんがハむテンション呌び芚たし意味もなくタバスコを舌に 滎、「あ、蟛くないわ。ぜんっぜん蟛くないわこれ」ずやせ我慢をしおいた所をシスタさんに芋られお「  それは  さすがに  」ず 寛容 にあるたじきマゞ溜息を぀かれしたったこずを思い出すずアッ昚日のほうがよっぜどだったわ。っおこずは今日はノヌ・プレッシャヌっず蚀っおも過蚀ではないずいう真理に気が぀いたボクは  しおから を 牛乳、バタヌ、チンゲン菜、コヌヒヌ、玍豆、゚ナゞヌドリンク。ぞろり䞊びたる食材の数々、の䞊には圩り豊かなネヌム・ネヌム・ネヌム、『シスタさん』『マむ・スりィヌト・マミヌ』『銀次』 なんたる統制たさに軍隊ラむダヌズ・オン・ザ・ストヌム 矜織るゞャケットもちろんフルメタル、眵詈雑蚀で育お䞊げた我ら家族のニュヌ・システム 所有暩を知りたいかい 板チョコシスタ、リンゎ酢マミヌ、そんでもっお愛しの、

「プリン誰が食いやがった」

    、歎史は繰り返す  。なぜだ

 蚀わずもがなボクはあたりのショックに卒倒しかけたしたが䜕ずなくデ・ゞャ・ノュヌ。぀たり実際卒倒しおいないが粟神的にはそのくらいショックな心持であったこずをフィヌドバックさせお頂いたのですが皆さたいかがお過ごしでしょうか 颚邪などひかぬようご自愛くださいね。ず、このようにぞりくだっおいるのには理由がありたしお、冷静に、沈着に、忖床なく、私のを聞いおいただくためです。それでは準備はよろしいですか 䞍肖西園寺銀次は慣れない仕事に悪戊苊闘しながらも先日、西園寺家の癌プリン泥棒をデストロむすべく第䞀匟のシステムずしお、『所有物蚘名システム』の構築に成功いたしたした。これは文字通り自分のものには自分の名前曞けよ、ずいうシンプルむズなシステムであり、その叀き良き颚合いに倣い圓日には自ら埗意先を回り新システムの導入を共有、シスタさん䞊びにマむ・スりィヌト・マミヌも私の初仕事をおおいに劎っおくださり、その日は皆んなで膝぀き合わせ食べたした。矎味しかったなあ。

 で、最埌のピヌスを誰が食べるのか䞀通り牜制し合ったあず、実はもう皆んな満腹だしすっかり冷めきった  たったの䞀切れ別に食いたくもねえ、ずいう本音をなるべく柔らかく衚珟するのが䞀番遅かったボクがぺちゃぺちゃ平らげた埌、各々が冷蔵庫内すべおの食材に  、荘厳たる所有暩の可芖化になんか嫌味な冷蔵庫だなっお感じはしなくもなかったですがたあ或る仕事が圢になったずいう達成感はそれなりにありたすからボク、少し、ほんの少し興奮しおシスタさんの肩にそっず手を眮いお「ほらあ  なんかこれ  スヌパヌの䞀角みたいにも、芋えるよねえ  」ず囁いたずころ「お前マゞでキモいな」ず蚀葉のボリュヌムも匷床もこれ以䞊ないほどに適した䞀蚀をぶ぀けられおしたい涙目になりたしたが、ぜんぶのものに名前曞いおあんだから商品みたいに芋えたすよね おかしいのはシスタさんですよね ずの泣き蚀をマむ・スりィヌト・マミヌに䌝えたずころ、

「ゎミはなぜゎミなのか。それはいらなくなったからだ。そしおゎミ自身もその運呜を受け入れおいる。ゎミ箱のゎミがぶ぀くさ呜乞いをするこずがあるか」

 ず 哲孊。圓方孊を持ち合わせおいないためはっきり蚀っお理解䞍胜のおちんちん、「たあ、そういう考えもあるよねヌ」ずそれでも僅かながらの人生経隓より獲埗したるスルヌ・スキルを発動し事なきを埗たしたが今あらためお考えるず  眵倒。マむ・スりィヌト・マミヌっおボクに滅んでほしいんですかね

 じゃあこっちも容赊しないけどね。

 っお感じでオムレツボク、マむ・スりィヌト・マミヌの䜏凊ぞ急ぎたした。いやはや思い返せば初登堎のあの時からマむ・スりィヌト・マミヌのプリン匷奪蚈劃はしおいたのでしょう。それにお远埓笑いを浮かべそれ以䞊远及されないようにいそいそず我が蟄居ぞ した自分が悔しくお堪りたせん。しかしながらマむ・スりィヌト・マミヌよ。二床も俺のプリンを奪うずは芋䞊げた根性だ。いっそのこず圓チヌムにスカりト、寮生掻ではあるが家賃光熱費食費孊費免陀の特埅生埅遇にお緎習に打ち蟌んでもらい、時にはその長く長く䌞びた錻をぞし折られどん底の挫折などを感じながらも奮起、䞀回り倧きな背䞭を向けお嚁颚堂々ずプリン泥棒に励む、その汗ず青春ず涙のドラマを䞀冊の曞籍『プリン泥棒の育お方』ずしおたずめ、䞖の子䟛ガチャを嘘でもハリボテでも䜕ずしおでも成功させたい教育熱心なママンに円くらいで売りさばきたい、そしお講挔を行いたい、そんな展望も蟌み蟌みで抌入のを   真っただ䞭のマむ・スりィヌト・マミヌに熱匁したずころ、

「おお哀れなるゎミよ。よく聞き絊え。この際おたぞが誰のおかげで無劎働を送るこずができるのかは眮いおおこう。しかしながらゎミよ、醜悪なる可燃物よ、そのプリンは、私が食べたずいう蚌拠があるのか そもそも存圚したのか 食いガラの䞀぀も持参せずにいけしゃあしゃあず私に責任を抌し付けるずはキサマは取り返しの぀かないゎミだな。ぶち殺されたくなかったら今すぐ出おけク゜ボケカスごく朰し」

「倧倉申し蚳ござたせんでした」

 いやはや、人間ずは同じこずを繰り返す愚かな生き物ですね。。

 圓然ボクは尻尟を巻いお階段駆け昇り我が安寧の蟄居ぞ お垃団くるたりひどいよう、ひどいよう、ず泣き蚀吐きながらぜんぜん優しく撫でるハヌトな䞀時を過ごしたしたが正盎蚀いたすがこれは人生を盛り䞊げるための過剰挔出なのでちょっず食傷気味だなあ、もう嫌だなあ、ず思った時にお垃団をしたした。それからボクは に居を移し、トム・り゚むツのレコヌドを回し、煙草に火を぀けた――      柄んだピアノにブリキの声が囁く。くすぶる玫煙は空虚な心を薄っすら満たし、倧きな傷ずたではいかぬが、小さな眅割れくらいはパテ埋めしおくれたようだった。たるで癜く曇った硝子が段々ず透き通っおいくように、俺はあるものをこの心に捉えた。蚀うたでもなくそれは、ボクのシステムの欠陥だったんだ ほんたマむ・スりィヌト・マミヌの蚀う通りやわ。物䜓そのものが消倱しおしたった堎合蚌拠䞍十分で䞍起蚎、そしお疑わしきは眰せずなる  で皎金をマむ・スりィヌト・マミヌに支払わせおうちで䌞び䌞びずク゜を生産しおいるボクの蚀葉である以䞊、蚘名があろうずなかろうず䜕の効力も持ち合わせおおりたせん   ボクは怅子から転げ萜ちたしたが先述の通りこれも人生を盛り䞊げる意図が十二分に含たれおいたすから、ボクはそれが恰も䞀連の動きだったかのようにぬらりず膝を䌞ばしチェアヌ、業務改善に勀しみたし  

た 

で倜には草皿が完成いたしたし  

た 

 そんな頃合いシスタさん      、マむ・スりィヌト・マミヌも抌入やめお倕选の支床をしおおり本圓に゚ラむなぁっお思いたした。かたやボクは終日ず睚めっこ、チャヌトでも眺めお駆䜿、ドル円かすめ取っおんだったら立掟なもんだが実態はりォッチング 。包䞁研ぐ動画芋お「うひょヌ」ず呟き刃物ずいう䞀歩間違えれば人を殺傷せしめる甚具、その銀色のなためかしい茝きのせいですかね、䜕だか胞の奥のほうがむずむずず疌きりォッチングアレを、いやはやボクったらほんず 探し続ける に盞違ありたせんからゎミ呌ばわりも甘んじお受け入れおいるわけです筋が通っおいたすね。そういう意味ではボクも゚ラいかもしれたせんから今日ばかりは物怖じせず、右手に草案、巊手にスマホを握り、みしりみしりず䞋るボク 。予めおリビングのスピヌカヌに ブルヌトゥヌス完了、景気぀けにツェッペリンのプリミティブぶち鳎らし、嚁颚堂々オレ様の登堎だ

「アアアアッ システム゚ンゞニアさたの、おいなり」

 がろん ず成り行きで陰茎を攟り出したずころ即座、マむ・スりィヌト・マミヌにお腹を殎られたので先の高揚はすべおなかったこずにしたしたが、盛倧なる登堎のたるやシスタさんが「キャッ」ず䞡手でそのなお目目を隠したほどでございたすゆえ、ボクは完党に意気消沈したわけではなく、倚勢に批刀されがちではあるが䞀郚の心の奥深くたで刺さる、そんな芞術を䜓珟したのだず、むしろ自信を持っお、次のように説明いたしたした。

「マむ・スりィヌト・マミヌ。シスタさん。本日はお日柄もよく再びプリンを匷奪されたした。マむ・スりィヌト・マミヌが仰るように、たたシスタさんも同意芋でしょうが、ボクのようなゎミには食物の所有暩を䞻匵する暩利などそもそもなく、たた、お二人がボクのゎミ遊戯にお付き合いいただいたずしお、もはや食べた痕跡もないプリンに぀いお盗たれたなどず䞻匵するのは党くのナンセンス、気狂いの所業ず蚀えるものであり、本来であればボクはこの堎で腹を切り裂き臓物を掻き出し、そうしお空掞ずなった䜓内をにリフォヌム、来春より䞊京する新卒のネズミやカメレオンに賃貞し、その家賃収入をお二人に䞊玍するのが筋ず蚀うものでしょう」

「ゎミ息子。こちらマむ・スりィヌト・マミヌだ。ゎミのわりにはいい考えだ。しかしいかんせん立地に難があるのではないだらうか。確かにこの土地は新宿たで分ずいう奜立地ではあるが、それは最寄り駅からの換算。しかもその最寄り駅はだいぶん郜内に寄せた遞択であり、いわば情報のずいうもの。駅から自転車ないしはバスを必芁ずする圓土地からではどう頑匵っおも新宿たでは䞀時間半かかる。その蟺りをどのように顧客ぞ説明するのか、それが肝芁であろう」

「ゎミの銀次。私はシスタ。私も右の意芋に同意だわ。でもやっぱりそれは景品衚瀺法に抵觊する恐れがありずっおも危ない橋を枡るこずになるわ。なら、そもそも新卒者をタヌゲットにするのをやめたらどうかしら。いっそのこず脳髄もかきだしお二階建おにリフォヌム、ルヌムシェアやお子様がただいない新婚倫婊にむけおアッピヌルするのはどうかしら」

 ず、このように䌚話が盛り䞊がっおしたったので議論は䞀時䞭断、理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌはボクの肩甲骚の蟺りを広々ずしたテラスに改装するのはどうかずを立ち䞊げ、シスタさんは䟋のごずく突然  、「頭の䞭にそろばんがあっおそれ匟いお蚈算しお、うん、そう。そうそう、だからね、玉ず玉の間にこう、粘着質の、お米みたいなの忍ばせおさ、うわヌくっ぀いお蚈算できないよヌ、みたいな笑」などず垞軌を逞しおおり、女っおやっぱり難しい生き物だなぁず痛感萜胆、 に垰還、今倜も䞀人がっちのフィヌドバック時間 ず したあずちゃんずフィヌドバックしたした。根は真面目ですから。そんな真面目なゎミ曰く、『圚庫管理システム』を提案させおいただきたく存じ䞊げ、ずのこずでした。こちらは冷蔵庫内の内容物䞀぀䞀぀を玙に曞き出し衚゚クセルなどで䜜るず良いでしょうにし、冷蔵庫䜿甚者は郜床、䜿甚したものにレ点を、あるいは远加したものを衚に蚘茉するなどし、半ば 化しおいた内容物を敎理敎頓明朗䌚蚈、家族党䜓でこれを監芖するこずで、玛倱、匷奪、砎棄、抹消ずいった䞍正を防止する、ずいうシステムであるずいうこずをアむフォヌンいえこの堎合はフォンにお  したずころ、

「ええやん。衚はお前が䜜れよ。ゎミ」

 ず枩かな返信があったのではっぎいえんど。街のはずれの ぞ。

 それでがくは
 颚をあ぀めお 颚をあ぀めお
 蒌空を
 翔けたいんです
 蒌空を  

 ず、このようながデ・クレッシェンドしおいるうちに様々なる がスラむド・ショりするのが玄束事でありたす故、野暮ではありたすが、念のため確認させおいただきたすが、ボクがパナっ子補冷蔵庫の内容物を䞀぀䞀぀に蚘したシヌンや、高速フリックで参照  決め蟌んだシヌンや、埒歩十分のコンビニ゚ンスストアヌに、普段ほずんど倖出をしたせんから緊匵したり人目を避けたり、疲れおしたっお公園で䌑んだりしながら通垞の二倍以䞊時間をかけお赎き、汗だくで垰宅しお玙もしおしお苊笑いしたけどその汗はちず爜やかなシヌンは頭の䞭にしっかり思い浮かんでいるでしょうか いない方も圓然いらっしゃるず思いたすので先に説明・共有しこれからの物語進行をスムヌズにいかせようず気匵るのがあれから数日埌のオレだ。よろしくな。

 おなわけでボク先日、システム斜行、これをマむ・スりィヌト・マミヌには察面で、シスタさんにはにお共有し、管理甚玙、名付けお 、略しお、をパナっ子に貌り付けるこず二日間、これがびっくりするくらい秩序でさぁ、もうだれっこんだら、悪にゃもんだばな  ず架空の方蚀が突劂ずしお身に぀くくらいには泥棒が珟れたせんでした 。ずはいえこれは圓然ずも蚀えたす。この床ボクが構築した圚庫管理システムたるや、冷蔵庫内にあるものは明日砎棄されるだろう倉色ダベぇオむニヌたき散らす薬味ネギであっおも圚庫ずしお管理され、䞀旊冷蔵庫から出したけどゆうびん屋さんの にお飲たずに戻したコヌヒヌ牛乳ですら䜿甚履歎を残さなければならない  おたけに前回に匕き続きそれが䞀䜓誰のものなのかを瀺す眲名乃至ネヌム・タグの添付も原則的に矩務付けられおおりたすし、そんな埮に入り现を穿぀管理システムの導入により、件の䞭身のれリヌがからからに也燥した脱臭剀の廃棄、たた冷凍庫の奥底に固たっおいた冷凍ほうれん草やブロッコリヌのカス、䜕かの肉の汁が付着しお薄ピンクに倉色した霜の枅掃も同時に行うこずが結果的に出来、これら明確なる利益には家族䞀同倧倉喜んでおりたす。

 しかしながらの 、完党無欠の 。もうすぐ倖はプリティ・フラむ ず名高きこのシステムに぀いおも改善点はある。人が䜜ったものだからな。仕方ねえよ。改善を繰り返しおより良いシステムにしおいこうぜ、ず頌りになるもう䞀人の自分が蚀いたしたので取り急ぎ改善点を申し䞊げたすず、䞀々玙に曞くのがめんどくせヌっおこず。本末転倒、こればっかりは仕方ねえよっお蚀いたいのだがぶらり通りがかりにふらり立ち寄りたしたパナっ子補冷蔵庫のは我が家の煌めく料理長であられたすずころのマむ・スりィヌト・マミヌのお矎しき楷曞䜓で埋められおおりたした。 前倜の倕食は豚の角煮、ツナサラダ、豆腐の味噌汁等でしたが、これらを制䜜するためにマむ・スりィヌト・マミヌはツナを䜿甚したこずや豆腐を䜿甚したこず、たた味噌を倧匙䜕杯䜿甚したのか、豚バラブロックを远加しそれを同日に䜿甚した等、现かに明確にそしお矎しく艶やかに、に蚘茉せねばならなかったのです うわぁ 誠にマむ・スりィヌト・マミヌのご苊劎ご心痛には同情いたしたすが、倧倉なのはマむ・スりィヌト・マミヌだけじゃないんでそっちも同情しおもらえたす

 詰たるずころ、誰がこのシステムを保守しおいるかずいうこず。ね その答えはもちろん 問題発生ずなれば即時修正パッチを配垃し、関係各所ナヌザヌ様ぞ謝眪、堎合によっおは぀ほどのオヌノを無料配垃せねばならぬでしょう。即ち、歀のが文字に埋め尜くされた堎合、ボクは速やかに新たなを甚意する必芁があるのです うわぁ ボクは膝から厩れ萜ちるかどうか迷いたした。䜕故ならば問題も起きおいないのにお仕事をするのは無職のゎミのボクには些か難儀であるこず、そしおそのお仕事はただ印刷するだけに過ぎずその時よぶんに刷っおおき次回から倖出せずに枈むようにすればいいんじゃない ずいう根本的なが去来したので解決したからです。折り返しご連絡は䞍芁です。よろしくお願い臎したす。このようにぶちかたした架空の䌚瀟員ですが、ずなればああ蚀えばこう蚀う、口煩い䞊叞もう䞀人のさらにもう䞀人の自分がいらっしゃいたしお、

「今時玙を䜿うのはナンセンス。時代に合っおいない。に基づき資源を倧切にしなければならない。囜から金もおりない。よっおここはデゞタル化を掚進すべきであり、冷蔵庫にタブレット端末を取り぀け、アプリ䞊で管理するのが業務効率化の芳点からも最適である」

 ず偉そうに仰った。これだから珟堎に出おいない人間は信甚ならん。ボクがそんなアプリケヌションを制䜜できる秀才だずお思いなのですか。人を銬鹿にするのもいい加枛にしおいただきたい。理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌであれば可胜かも知れないが、そんな䟝頌をマむ・スりィヌト・マミヌがお請けになるわけもない。マむ・スりィヌト・マミヌは抌入に忙しく他のこずにかたけおいる暇などないのです。そもそもそのタブレットやらはどう調達するのか。玠寒貧のゎミがほいほいず買える代物ではございたせん。これもたたマむ・スりィヌト・マミヌにお願いすれば垌望が叶う可胜性もあるが、十䞭八九ボクは倪腿の倧動脈を刺されおしたう。なぜか。それはボクが無職のゎミだからですよ。知っおいるでしょう。貎方、貎方が今䞀番嫌いなゎミのような人間を思い浮かべるんだ、そしおそんなゎミが に突然蚪ねおきおもじもじしながらタブレットがほしいなどず蚀っおきたらどう思う。ナむフがあれば刺すしピストルがあるなら撃぀だろう。瞄があるなら瞛るしバむブがあるならアナルにぶち蟌む。ほら芋たこずか 即垭の完成だよ、バカたれ ずむン・マむ・ヘッド、人の䜜家が煮詰めおるその傍ら 階段を軜快ステップでクリアヌ。朝兌昌のプリン、いえ、今回ばかりはず呌びたい、そんなを楜しみにパナっ子補冷蔵庫のご機嫌を窺ったボクがした蚀葉が、以䞋の通りです。

「おい喰いやがった誰が」

 嗚呌これぞ人間賛歌、シャン゜ン歌手になっお暗い顔しお䞀流の舞台に立ちおぇ。

 でもボクはシャン゜ンの心埗などなければプロアメリカンフットボヌルのルヌルも知りたせん故、その堎で地団駄ンダンダン、偶然ヌでご機嫌シュ・ブゥンなるオリゞナル゜ングアメリカン・ポップスの愛あるオマヌゞュに満ちた非垞にノリの良い曲ですをツむストシャりト、なんだぁ、できるんじゃん、オレ、ただただいけるじゃん ずお颚呂堎の鏡で自身の裞䜓をたぢたぢ、氎も滎るむむ女むリュヌゞョンを享受したおにゃのこず党く同様の勇気、そしお偉倧なる『気づき』を埗たした正気に返りたした。ずいうのもツむストシャりト、実際のずころツむストシャりトなどせず「あ、え、ぞぞっ、っ぀ヌか、ぞぞぇ」ず気匱に喘ぎたい本音が高じお自由圢決め蟌む我がお目目が、決定的蚌拠を捉えおいたのです

 他ならぬ、ホワむト・ラむンでございたす。

 でヌ、ででっ、でっででヌ、でヌ。でヌ、ででっでっででヌ、でヌでヌ、でヌ  ず戊慄の が芖床䞋郚に響き枡ったこずは蚀うたでもないでしょう。即ち、を埋め尜くしたる品目のたったの䞀か所、我が家さん人家族晎倫含マヌの無邪気な手曞き文字で隙間なく満ちおいるはずの品目のたった䞀郚䜍に斌いお、あたりに無関心な䞀筋の癜線がしおいたのです システム実斜時、数倚の蚘述を抌しよけボクは、癜桃れリヌ、牛乳、くんせいナッツドレッシング、その䞋にプリンず確かに蚘したのでございたす。個数も日付もメヌカヌも間違いなく付蚘したのでございたす。むろんプリン本䜓にもにお眲名、その䞊に人の枩もりムキムキに感ずる手䜜りネヌム・プレヌトを貌付するなど、この䞖のプリンの䞭で最も人間に愛されたプリンずしお認定されおもおかしくないほどに過保護しおいたのです。 今珟圚このかっぎらきはどこをどう探しおも愛しきプリンの品目を芋぀けるこず叶わず、どころか、癜桃れリヌ、牛乳、くんせいナッツドレッシング、その䞋にあたかも消しゎムで消したかのような、いや、ちょうどシスタさんが仕事垰り故に胞ポケットに差しおいたフリクションボヌルペンをみんなで䜿甚したのでそのヘッドのむレむサヌを擊り付けお蚌拠隠滅したるあたりに䞍自然などこからどう芋おも隠蔜を知らせるような黒い斑点たで芋぀かっおボクは悲しかった。なぜ戊争は無くならないのだろう。人間はなんお愚かなのだろう。なぁ、マむ・スりィヌト・マミヌよ。

 どれだけ歩けば 䞀人前になれるのか
 どれだけ海を超えれば ハトちゃんスダァできるのか
 どれだけプリンを食われれば プリン泥棒消えんのか♪

     抌し入れ。ボクはマむ・スりィヌト・マミヌに衚珟したした。悲哀を。歌で。

 ゎミ息子よ
 答えは颚に吹かれおいる
 党おは颚が知っおいる♪ 死ね

   抌し入れ、マむ・スりィヌト・マミヌはボクに連歌したした。あしらわれたした。フツヌに。しかしプロテスタント・フォヌクの愛するのおかげなのでしょうか、ボクらはいっさいの疑問を口にせず、そよ颚のように玠っ気なくも愛に溢れる別れを迎えたした。この心たさに、涅槃の境地なり  。いやはやたこずに人生ずは蛇の道、春倏秋冬あるように喜怒哀楜があり、東南西北があれば囜士無双十䞉面埅ちもある。四面楚歌におダむダモンド研磚の日本海、二泊䞉日のリヌダヌ研修の通達が来た頃には、゚ルトン・ゞョンの来日公挔があるかどうか定期的にワヌナヌのホヌムペヌゞをチェキラヌ、右手にペニヌ・ロむダル・ティヌ、巊手にひず霧りした笹かたがこ。そい぀倜空に掲げりゃお月さた、たあるい歯圢にすぜっず嵌っおやれやれやっず䌑めるよっおなもんだ。んでもっおお瀌に甘ヌい月の雫を貰っおさ、ティヌに垂らしお飲んだなら玠敵な倢が芋れんだぜ  ず申したすはフォヌク・゜ングで誀魔化しきれなかった感情閟を瀺す発狂蚀語ですが、たずえば我々が気軜にプレむしたるパズドラやモンストも実際のずころ専門知識を持たなければ到底理解できないプログラミング蚀語で䜜られおいるように、䞀芋理解䞍胜な蚀葉の矅列の裏には盞応の事象が発生しおいるず考えるのが自然でございたす。その蚌拠にこれらボクの発狂蚀語はボクの肉䜓を に向かわせ、新たなるシステムのプロダクトを成立させたので倕食終わりし今日この頃、満を持しお発衚しおきたす。応揎よろしく

「やあ。倕食埌のデザヌト・タむムに倱瀌。ボクは銀次。通りすがりのゎミさ。プリン泥棒が珟れたんだっおね。いおもたっおもいられなくなっお新しいシステムを考案したよ。『蚌明写真システム』ずいうものさ。冷蔵庫を開けた時、そしお閉める前に冷蔵庫内を写真に収めるんだ。芁するに䜕を䜿ったのか、あるいは補充したのか、それを芖芚的に、デヌタずしお残すんだ。の匱点は虚停申告や改竄であるこずが刀明したわけだ。しかし写真だったら䞀目瞭然だよね。無論、暫くは眲名もも匕き続き運甚しおいくよ。二重䞉重ずシステムを匵り巡らすこずで泥棒もうか぀には近寄れなくなるっお寞法さ。でも、ゆくゆくは蚌明写真システムだけで運甚しおいけるようにもなるず思うんだ。新システムず聞くず鬱陶しい気分になるかもしれないけど、ご説明させおいただいたように、未来の垌望に満ち溢れたなシステムじゃないかな。あずボクもデザヌト・タむムに入れお貰えるかな」

「こんにちは、ただのゎミ。私はナア・スりィヌト・マミヌ。おたぞの神様みたいな存圚だ。詰たるずころ私が反故ず蚀ぞばそれは反故ずなり、私が時代を超えた名曲だず蚀えばそれは名曲になる。然るにゎミよ、今回私はその新システムを、䞖間が泚目するベンチャヌ䌁業ず芋做そうではないか。はっきり云うがここに意図はない。自分が䜕を云っおいるのか理解しおいない。しかしそれは錯乱ではなく、ゎミにかたけおいる暇などないずいう蚌巊であり、おたぞのやうなごく朰しに䞎えるスむカはこの䞖に存圚しないずいうこずだ。アディオス」

「さよなら、取るに足らないゎミ。私はシスタ。銀次ずいう出来損ないのゎミにも手を差し䌞べる珟代のマザヌ・テレサよ。マむ・スりィヌト・マミヌの意芋には䞀切の反論はないわ。でも残念なこずに銀次も今をずきめく 。たかり間違っお犏祉局ぞ駆けこたれおは事だわ。だから私はこの西瓜の皮を䞎えようず考えおいたす。しかしここにはマむ・スりィヌト・マミヌの監芖がある。そこで銀次はカブトムシに擬態し、隅っこでこっそり果汁を吞うずいいわ。アディダス」

「成皋。満堎䞀臎ずのこずだね。ご協力、感謝するよ。スポヌツ スポヌツ」

 スポヌツ   ず䞉床目のスポヌツは   でありたす無論。ずいうのもボクは盞手にするのも忌々しきゎミですからボクの発蚀が終わるのを埅぀こずなくマむ・スりィヌト・マミヌはお片付けに向かっおしたいたしたし、シスタさんはお銎染み   、「あヌ、・軜犯眪ね。䞇匕きステヌゞずか、ひったくりステヌゞずか。え なかったっけ テニスずかしかない 違う違う、やりたくないよヌ笑 っおか軜っお。なんで軜犯眪限定なの」ず救いようがなく、結句私はお郚屋の隅っこ暮らし、西瓜の皮しゃっぷり䞊げお、ああ倏だな、波の音が聞こえおくるよな、そんな青い颚だな、ず䞀流のポ゚マヌぞトランスフォヌム。べたべたする右手でアむフォヌン操䜜、いち枚のフォトヌを栌玍し、蚘念すべき新システムの開始を告げたしたずさ。

 で、翌朝プリンがありたせんでした。 

「キサン、ぶち剥がすぞ」

 圓然、私は烈火の劂くプンスカしおマむ・スりィヌト・マミヌの䜏凊を蚪れたしたが抌入にはマむ・スりィヌト・マミヌずのこずできっずなどに出向しおいるのでしょう人間ですからね。ちうわけでボクは先ほど偶然にも博倚こずばを䜿甚したみたいになったのみならずわけのわけわからない脅し文句を䜿っおしたった事象に぀いお反省し぀぀マむ・スりィヌト・マミヌが戻るのを埅ち、二分くらいしたら戻っおきお、「おはよ」ず非垞にフランクなやりずりをし、マむ・スりィヌト・マミヌが抌入に昇り、扉を閉めた時、そろそろ始めよっかな、みたいな感じで手銖のを確認するフリ腕時蚈は぀けおいたせんをし、扉をオプヌンしたした。

「貎様、プリンどこやった」

 䞊手に蚀えたした。ボクはほっず胞を撫でおろしたしたが、やはり勢いずいうのは䞀床削がれるず圱響が出たすね、ボクはマむ・スりィヌト・マミヌを逮捕しに来おいるずいう本分を、そしおマむ・スりィヌト・マミヌが爆発物の劂き反抗をするずいうこずを、たるきり忘华しおいたのです そしおそのやり取りは以䞋同文ずしか蚀いようがない䞍毛ななので割愛させお頂き、重芁事項のみ抜出させおいただこうず存じ䞊げたす。

・ボクこず銀次は救いようのないゎミである。

・本来ならば倪腿の倧動脈を砎壊、絶呜せしめお止むなし。

・しかしそれは或る意味でゎミを散乱させる結果ずなる。即ち自分が早朝のカラスの劂く存圚になっおしたう。

・カラスはたぢたぢず芋おみれば可愛らしく、自分も懐かれた経隓があり憎しみはないが、やはりゎミ集積所を散らかす姿には憀りを感じるし、なたじ知胜が高いせいで䟮られおいる、バカにされおいるような気持ちを惹き起こさせる。それに事実、知胜が高いずいうならばゎミ集積所を荒らすこずが人間に損益を䞎え、それが回り回っお自らの身に䞍幞を霎すこずを認識しお然るべきである。ずころがそれをしないずいうのはやはり人間に悪意があるか、利口ずはいえ因果ずいうものの理解がかなわぬ皋床の害獣であるからに盞違なく、どのみちカラスずの共生は難しいずいうこずだ。

・か぀おギリシア神話では、カラスは神に仕える癜い鳥であった。頭脳明晰であり、人語を喋った。しかし自身の怠慢ず狡猟により神の怒りを招いた。そしおカラスはその癜い身䜓を真っ黒に倉えられ、二床ず人語が喋れないように蚀葉を奪われた。故にカラスは黒く、かあかあずしか鳎けなくなった。おたけにカラスは身動きが取れないように倜空に貌り付けにされた。それがカラス座の正䜓である。たた、カラスの口元にはコップ座ずいう星座がある。絶察に口には届かない堎所に䜍眮されおいる。これはカラスが䞀生喉の枇きを癒せないようにするためだ。

・斯様に厳しい眰を受けたカラスには同情を犁じ埗ない。ゎミ集積堎を荒らす悪知恵は、神の仕えずしお掻躍しおいた頃の知胜の名残であるだろうし、かあかあずひねもす喧しいのもか぀おのように人ずお喋りがしたいからだろう。しかしいくら憐憫の情を抱いたずころで朝になればカラスはゎミ集積堎を荒らしおいるだろうし、プリンも冷蔵庫から消えおいるだろう。いくらでも確認しおもらっおいいが、しゃらくさい眲名システムもシステムも遵守したうえで写真を撮っおいる。自分に過倱はないし、恐らくは朝早く立掟に保険屋受付の仕事にでかけたシスタさんも同様だらう。

・そもそも新システムには臎呜的な欠陥が存圚しおいた。成皋写真撮圱ずいうアむデアを思い付いたのはゎミにしおは耒められるかもしれぬが、所詮はゎミの考えるこずだ。撮圱時はよかろう。しかし次の撮圱が行われるたでの間、冷蔵庫は監芖から解攟されおいる。即ち、シスタさんがダクルトを出した瞬間から、ナア・スりィヌト・マミヌがダノンペヌグルトを取ろうずした瞬間たでの空癜時間に䜕が起こったか確定するこずは誰にもできない。芁するに、意味がないずいうこずだ。だから私は泚目のベンチャヌ䌁業だず云った。出る杭は打たれる、それが日本ずいう囜だ。おたぞは目立ち過ぎた。しかもその正䜓がくだらないゎミずなれば民衆はよりおたぞを忌々しく思い、おたぞをタコ殎りにした挙句メヌトル四方の朚枠で補匷された垃に貌り付けにし、ランドクルヌザヌに玐で繋いで川厎蟺りの工業地垯に凧の芁領で鈍色の空に䞊げられたこずだらう。その祭の事務局で無料配垃されるのがおたぞが盗たれたず喚くプリンだらう。さんざ空䞭を浮遊した挙句電線に匕っかかっお燃焌、おたぞはプリンの食いガラの䞊に墜萜し、ある皮䌝説的なゎミになるだらう。よかったな。

 以䞊、マむ・スりィヌト・マミヌからのお蚀葉でした。ご倚忙の折のご参加、埡瀌申し䞊げたす。

Chapter 3

 チャハハヌン䞀䞁  盛倧なる蚀い間違いを詰るこずもなく、マむ・スりィヌト・マミヌの は銬力で走り出す 景色は揺らぎ時間が぀ぶれる、愛がはじけお光が泚ぐ          烏韍茶、   茉莉花茶。思い出のワヌルド・トリップ、旅行土産はタペストリヌ。さよならだけの人生に 貎方の指先、節くれだったその指が握りしめた鉄鍋は、倕べ油で手入れしおいるから卵などが焊げ぀くこずはありたせん♪ ずこちらのは驚くこずにボクではなくマむ・スりィヌト・マミヌの口から飛び出した であり、そのな歌声の底に隠されたる哀愁であるずころの、ずどの぀たり炒飯䞀品䜜るのにいったい幟぀の工皋を螏たなきゃいけないの 垂圹所か 垂営バス乗ったろかい ずツッコミたい気持ちを ずいうたったひず぀のかけ声に総括し、そのうえで名曲たで生み出したマむ・スりィヌト・マミヌの才胜には本圓に目を瞠るものがありたすね。

 ず、いうわけでそんな倩才マむ・スりィヌト・マミヌの炒飯補造のい・ろ・はにフィヌチャヌ、我々凡人たちの明日ぞの扉ぞ向けお目ん玉かっぎらき、ここで根を䞊げる奎は倧物にゃなれないからな、マゞで。

・。矎味しい炒飯を䜜るずいう心を敎えたす料理の基本ですね。

・。嶋田さんにしたす。
 トゥルル・ル
 トゥルル・ル
 ガチャ――
「はいもしもしヌ 嶋田ですヌ」
「あ、もしもし、西園寺です。お䞖話になっおおりたす」
「あヌ 西園寺さん おはようございたすヌ」
「おはようございたす。あれ、䜕だか今日はお元気なようで」
「あっはっは 朝から庭の草むしりしおおねヌ 身䜓動かしお血が党身にぶわヌっず巡ったんだろうね、気分はもう二十歳」
「あらあらお仕事ご苊劎様です。りチもそろそろ草むしりしなくちゃね。その調子で西園寺さんにおたかせしちゃおうかしら」
「おっずっず 電話しおるうちに身䜓が冷えおもうすっかり元のおじいさん さすがにぶっ倒れちゃうよ あっはっは」

 ず、䞖間話に花を咲かせるのは倧人の嗜みですから   チャヌハン     などず英䌚話を駆䜿しおたでブルヌスするのは止めおくださいよ。たた、䞀旊こちらぞ。遠慮せず座っおくれ。コヌヒヌ 玅茶 うん、お目が高い。ちょうど䞊等なブルヌマりンテンをで買ったんだ  ああ、今流れおるのはサティ。昌䞋がりの䌑息にぎったりだろう。お気に召さないようならシェヌンベルクも、クセナキスも、シェフェヌルもあるが  そうか、すたない。぀い぀い自分の音楜趣味の幅を誇瀺したくなっおね  おい お客様にコヌヒヌを煎れないか 申し蚳ない、たったくあい぀は気が利かなくおねぇ  いったいお嫁にいけるかどうか。ああ芋えお料理なんかやらせれば䞭々にうたいものを䜜るし、刺繍なんかさせれば街の評刀になるくらい芋事なものを䜜るし、噚甚ではあるんだがね  是非ずも君に匕き取っおもらいたいずころ  はは、ほんの冗談さ  なにせ嚘なんかいないし嫁もいないしこんな劄想をしお日々を繰っおいるだけだから家族にはゎミず眵られ人暩も糞もないのがボクだからね  しかしたあ、だからこそ、こうしお嶋田さんが我が家の冷蔵庫問題に関わっおくれたこずが際立぀のかもしれない。いやはや、ボクもたさかこんなに倧きなプロゞェクトを成功させるこずができるずは、぀ゆほども思わなかったよ  。

 はい。ちょっず、ボクは新たなシステムを導入いたしたした。

 その名も『時間監芖システム』ずいうその名の通り時間冷蔵庫を監芖するを回しお。ずこのように蚀語がはらりほろほろ波の぀ぶおのように散っおいっおしたうくらいには   でした。こちら芁するに冷蔵庫に向けお監芖カメラを蚭眮理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌに土䞋座しお、カヌ甚品のデュアルカ・メラを぀けおいただきたした、時間これを監芖するこずでを完党に掌握しようずいうね・ら・い。しかしながら時間監芖するずいうこずは時間掻動を止めないずいうこずですから疲劎のほうが困憊いたしたしお、蚘念すべき回目のこっくり起床  の際劇的な倢を芋たのです。朝目芚めたら党郚忘れおいたけれど、ボクが幌少の頃より倧切にしおいたサンリオのゎゞラみたいなキャラクタヌのマグをうっかり転倒させおしたい、別に倧切なわけではない手持ち無沙汰に描いた〇×ゲヌム、女の裞の䞊半身、できるだけ䞊手に曞いたひらがなの『ぬ』の字などに溢れた甚玙等をで汚しおしたったこずで心底嫌気が差しお蟞めちゃいたした☆ で、数日ぶりの快眠を貪るボクが寝蚀したが次の通りです。

「おいうか泥棒出た時だけ芋返せばいヌんじゃね」

     自らのあたりの聡明さにハヌモニカでも吹き暎れたい気持ちは山々でしたが、どうせ、ねぇ  ずの内心から翌日、マむ・スりィヌト・マミヌの䜏凊ぞカチコミする぀もりで監芖カメラの映像を収めたるを小脇にパナっ子パナ゜ニック補冷蔵庫の元に行くず、意倖や意倖、プリンの埡姿があるっおんだから䞖の䞭わかんねぇ。しかし詰たるずころ歀れは泥棒の心理を぀いた秀逞な䜜戊であったのだろうず深局心理がそれずなくしたず同時にボクの脳髄には監芖カメラの䜍眮を即座に芋抜き死角を生み出し犯行珟堎の䞀切を芋せず無論皮々の管理システムも避けタヌゲットを仕留める䞀流の殺し屋が思い浮かびたした。即ち圓時間監芖システムは䞀流の殺し屋でもなければ突砎するこず なる蚌巊に他ならずボクはほっず䞀安心、この栞ミサむルのごずき抑止力を持っおしおプリン泥棒を牜制、食べたくなった時にプリンが食べられるくらいの偉すぎもしない貧乏すぎもしないちょうどいいを維持しおいこうずを閉じ、たた開き、サンボマスタヌの胞熱を芖聎しお号泣したり、で教育系ずカテゎラむズしチェックをくぐり抜けた脱法゚ロ動画を芖聎しおすっきりした翌日、䞀流の殺し屋の代わりに凄腕マゞシャンが出没したのでやっぱり䞖の䞭っおのはオレの手には負えなぇなっお。

「ちょっずもう勘匁しおもらえたすか もういいですよ、わかりたしたから」

 ボクは半泣きでシスタ‘ルヌムに駆け蟌みたしたこの日シスタさんは祝日で保険屋受付のお仕事がお䌑みでした。ずいうのもマむ・スりィヌト・マミヌの䜏凊にお䌺いしたずころで蚌拠䞍十分による棄华䞊びに眵倒そしお人栌吊定・存圚批刀が確定しおいたすしこの傷心なる、先ずはお姉ちゃんに慰めおほしいなっお。ずはいえシスタさんは非垞に迷惑そうな顔をしおいたした。た、それも圓然、シスタさんはこれから趣味のアむアン・バトミントンに出かけるずころだったのです。しかしボクのシクシクは留たるこずを知りたせん。ボクはシスタさんに掗いざらい吐きだしたした。今回は凄いですよず。なにせプリンが空容噚ずすげ替えられおいたのですからず。その蚌拠はこれたでのあらゆるシステムは勿論、監芖カメラの映像にすら捉えられおいないのですず。これ即ち凄腕マゞシャンあるいはオバケが西園寺家を呪っおいるのかもしれないず。オバケだったら、別に信じおない、ずいうのは実䜓ずしおそんなものが存圚するわけはなく、䞍安や恐怖がブヌストした脳のに過ぎないず刀断しおいるからであるが、今自分が自らの目で自分の背䞭を確認できないように、本圓に実䜓があるかどうかずいうのももしかするず脳の郜合の良い凊理である可胜性もあり、や霊界、やずいった存圚を完党吊定するこずはできないので恐ろしいずいった旚を述べたずころ、幌皚園の時から䜿っおいる成長に合わせお座面の高さを倉えられる怅子圓然今は最䞊段ですに座るシスタさんはボクに、圓おる぀もりはなさそうでしたがかなり本気で鉛筆削りを投げおきお埌ろのドアヌがぞこみたした。

「銀次。あなたの気持ちは痛いほどわかるわ。あなた、プリンが倧奜きだものね。でもね、それず同じくらい私もアむアン・バドミントンが倧奜きなの。アむアン・バドミントンなくしお私の人生は成立しないずすら蚀えるわ。アむアン・バドミントンができないずいうこずは私の人生の終幕を意味し、そんな危機を脱すためにはたずえ血瞁の匟だずしおも刺すくらい造䜜もないこずだわ。そしおそれはもちろん凄腕マゞシャンに䟝頌するでしょう。なぜか。凄腕マゞシャンは監芖カメラすら出し抜いおしたう、すなわち、蚌拠どころか䟝頌ずいう事実すら造䜜もなく消しおしたうから、私は無実のたたアむアン・バドミントンに通う日垞を維持できるの。このように私は党くの摩蚶䞍思議、宇宙ずいうに擬態し、あなたずいう存圚を地球䞊から゚リミネヌトしたい、それほどに私はアむアン・バドミントンを愛し、敬い、ひれ䌏しおいるの。さあ 歌いたしょう アむアン・バドミントンの歌を さあ 向かいたしょう アむアン・バドミントンの極北ぞ」

 アむアン アむアン・バドミントン
 宇宙の果おには 䜕がある
 アむアン アむアン・バドミントン
 宇宙の果おには それがある
 いくぜ フラット ただだ サスペンス
 あぶない グルヌネット ずどめだ ホむロ
 アむアン アむアン・バドミントン
 倚元宇宙を叞る
 アむアン アむアン・バドミントン
 未知なる呜の プレリュヌド
 アむアン アむアン・バドミントン――

 正盎に蚀っお、ボクは泣いおしたいたした。それは結局ボクの独唱ずなっおしたい、䞀緒に歌おうず提案しおきたシスタさんは第二小節くらいで    、ボクが腕をくの字に折り曲げ巊右の足をふみふみ、軍歌さながらの絶唱に興じおいる間もちろん、シスタさんのご機嫌を取るために枋々歌っおいたんです。なめるなよ、「段ボヌルくらいでかい筒で抌し出したら、ずっおも気持ちいいだろうね。矎味しいかは別ずしお  。え やだ、ずころおんの話じゃヌん。それをね、ボりリング堎で投げたらさ、぀ヌっず滑っおずがんっ ずがんっ っおピンが埋もれる。牛乳かんみたいに笑 ぀いでにレヌンの掃陀もできるし笑」ずおよそ血の繋がった姉匟ずは思えぬ䌚話内容であるこずが理由でした。しかしながらこのように明晰、英語で蚀うなればな自己分析を可胜ずするほどには元気モリモリモヌリン・タッカヌ、タッカタカなるフロアタムの埋動の劂く、ボクの脳髄は歌をうたいながらも耇雑怪奇なプリン泥棒に぀いお分析を開始、凄腕マゞシャンの劙技をむしろこちらが勉匷させおいただく぀もりで分析したずころ、予めプリンの空容噚を隠し持ち、たずえばひき肉䞀パック取り出すに際し生たれる死角を掻甚し監芖カメラにも写らぬを働いたずいうこずを理解し、嘘停りなく申し䞊げたすが、䞍肖西園寺銀次、萜涙の候。郜郜逞のリズムで膝から厩れ萜ちたボクを救ったのが、嶋田さんなのです。

・ ―   

 たず、嶋田さんは我が西園寺家のはす向かいに居を構える奜々爺でございたす。ずおも明るい人で、人懐こいので近隣の䜏人にずおも愛されおいたす。忌憚なく申し䞊げれば、人気者っおずこだな、昔っから䜏んでる人にも、最近やっおきた若い倫婊なんかにも愛されお、どころか町倖れに䜏んでいる無口な少幎すら、嶋田さんにだけは小さい声ながら挚拶をする。それは蚀うたでもなく嶋田さんの底抜けの愛嬌が芁因ではあるが、実際は、嶋田さんが怖いからそうしおいる。ずいうのも、驚かないでくれよ、嶋田さんの正䜓は、実は、虎なんだ   か぀お、臆病な自尊心ず尊倧な矞恥心が嶋田さんを虎の姿に倉え  なるほど、その通りだ。これは山月蚘  いやいや、勘違いしないでくれ。からかっおいるわけじゃない。なにしろこれは、嶋田さんが自ら語っおいたんだから  。

――嶋田さんは東北の田舎に生たれた。母は教垫で父は売れない画家だった。収入の殆どは母の仕事からであり、母が孊校で教鞭を振るっおいる間、父はアトリ゚に籠った。花や果物、スプヌンや窓など身近にあるものを、それが題材ずは俄かに思い難い䞍可思議な絵を描いた。モチヌフは時に明確に抜き出され、時におぞたしく倉圢しおいた。色圩はある郚分は鈍く、ある郚分は眩いほど鮮やかだった。時々、完成した絵を包んで街に出、僅かな金を持っお垰っおきた。けれどもその倖出は半幎に䞀床あるくらいで、絵による収入は皆無ず蚀っお良かった。実際のずころ母方の䞡芪に頌っお生掻しおいたようで、アトリ゚぀きなんおたいそうな家に䜏めおいたのもそのおかげだった。指が赀切れるほどの貧困はなかったが、母は倜になるずしばしば垳簿を開いお溜息を぀いおいた。そのかすれるような寂しさは䜙蚈に、嶋田さんの䞭の父ずいう存圚の理解を劚げるようだった。
 薄っすらずした貧困が壁や畳、ぞちた氎を取った瓶に濡れる家で、父はどういうわけだか平然ずしおいるのだった。ロむド県鏡を錻でかける痩せ现った父の颚貌はいかにも芞術家らしく芋えたが、その性栌は真逆で底なしに陜気だった。事あるごずに冗談を蚀い、嶋田さんや母をからかっお遊んだ。四六時䞭煙草を喫み、倜になればたらふく酒を喰らい、母の腕に凭れお子䟛のように眠りに萜ちた。その姿には父芪の嚁厳は感じられなかったし、教垫らしく敎然ずした性栌で、無駄なくきびきびず家事をする母ず比べるず、もはや赀の他人のようにすら思えおくるのだった。
 そんな環境もあっお嶋田さんは勉匷熱心な子䟛になった。母の圹に立ちたかったし、父ぞの反抗心もあった。アトリ゚での姿を芋せおもらえなかったこずも倧きかったが、半幎にいっぺんだけ僅かな金を持っおくる皋床の、䌚えば戯蚀ばかり吹聎する父にはもはや嫌悪すら抱くようになっおいた。時に父は気たぐれで芞術の手ほどきをしおきたが、そんな知識すらむず痒く、倜には数孊や化孊の参考曞を開いお頭から远っ払った。母は嶋田さんの父ぞの感情を知っおいたが、たさしく父が甲斐性ない画家を維持しおいられるように、ただ芋守り続けおいた。そんな母の態床も、心のどこかでは気に入らなかった。そしお䜕より、自分の内に確かに宿る父の遺䌝子が忌々しかった。
気配は父に絵の手ほどきを受ける前からあった。嶋田さんの描く絵は同玚生のそれずはたったく違っおいた。画角、色圩、䞀本の線の描き方たで、嶋田さんのそれは芞術家の目を通した緻密さを垯びおいた。たた描くこずに正䜓䞍明の高揚を芚えおいる自分も認めざるを埗なかった。その感芚には寒気がするようだった。嶋田さんは矎術の授業でもなければ絵には関わらないように努めた。しかし、そんな限られた堎所で描いた氎圩画が、県のコンクヌルで特賞を取っおしたった。
 䜓育通に食られた同玚生の絵、銀や金の色玙で評䟡を䞋されたそれらず離れた堎所で、嶋田さんの絵は真っ赀な牡䞹で食られおいた。蚭蚈図のように几垳面に茪郭を描かれた氎仙の束に、ほんの数センチほどずれお圩色が成されおいる。淡い緑があれば激しい黄もあり、塗り぀ぶすような癜があれば、そこにはなかったはずの赀が差し蟌む。それら党おはいい加枛なようで真実ずしか蚀いようのない堎所に生掻に配眮されおいた。描いおいる最䞭は気が付かなかった、むしろ䞋手くそにしおやろうずすら意図があった。しかしこうしおたじたじず芋やれば、その絵は明らかに父の教えを螏襲したものでありそしお、自分ずいう感性が濟したに違いない独特を垯びおいるのだった。
嶋田さんはぞっずした。来週には新聞瀟に運ばれ、絵ず共に写真を撮っお地方新聞の䞀面を食るらしかった。その予定は父のみならず母をおおいに喜ばせた。近所でも評刀になったし、勉匷ばかりの退屈な男ずいう同玚生からの印象を倉え、流行り奜きする女たちに蚀い寄られた。それらの賛蟞は鬱陶しくもどこか甘い匂いがした。しかし、たぢたぢず自らの絵ず察面しお、嶋田さんはずおも耐えられなかった。そこにあるものは父でありそしお、䞍気味なもう䞀人の自分だった。そしおある隒がしい倜、嶋田さんはこっそり家を抜け出した。予め鍵を開けおおいた窓から䜓育通に忍び蟌んだ。暗闇の䞭、牡䞹の花は昌間よりも煌々ず赀く茝いた。
 数日埌、嶋田さんの絵は倧人たちが意図せぬ圢で新聞に茉った。しかし倧人たちは絵を燃やした嶋田さんを譊察には連れお行かず、『にこやか園』ぞ連れおいった。そこはいわゆる人栌矯正斜蚭であった。窓を暗く塗られた車で時蚈もない、䜕分、䜕時間揺られたのかわからぬたたに連れられた山奥の屋敷だった。そこには少なくずも人以䞊の子䟛が収容され、通垞の孊校ず同じように授業があり、たずえば寮で暮らしおいるような芏埋があったが、そのどのルヌルよりも優先しお、垞に笑顔でいるこずを匷制された。そしお誰かずすれ違えば必ず快掻に、芪切に、時にはゞョヌクを亀えお、䞖間話をせねばならなかった。その掟を砎るずおぞたしい折檻を受けた。逃げ出せた者はただ䞀人ずいなかった。そしおどんなに具合が悪くおも「ごきげんよう」ず挚拶できるようになった頃、眠りに぀いおも笑顔でいられるようになった頃、決たりを砎った生埒を誰よりも早く密告できるようになった頃、嶋田さんは家に垰っおきた。だいたいの子䟛は埐々に自己を取り戻しおいくようだが、筋金入りの悪童ず芋做されにこやか園に連れられた嶋田さんぞの矯正プログラムは、嶋田さん自身いっさい口を割らないほどの苛烈さを垯びおいたらしく、嶋田さんはそれから五幎、十幎ず幎を重ねおも、劻の掋子ず出䌚い、子の和人を授かっおも、倉わらなかった。人ず䌚えば元気よく挚拶し、身の䞊話など芪密にし、時にはちょっずした冗談を蚀った。嶋田さんは心の底から善人だった。でも、誰かが時々蚀うのだった。「どうしお嶋田さんはりチの秘密を知っおいるのだろうか」ず  。

・そういう人に、冷蔵庫監査委員をお願いしたんです。

「あヌそうそう、それでね嶋田さん、第䞉者チェックをお願いしたいんだけど  」

「あヌそうですかそうですか じゃ、ちょヌっず埅っおおくださいねヌ」

 ずこの過日の䌚話が瀺す通り、嶋田さんは我が西園寺家の倖郚機関ずしお冷蔵庫䜿甚に立ち䌚っおくれたす。倖郚機関ずは劂䜕に そんな疑問にお答えするかのよう、―。早速我が家のむンタヌフォンが鳎り響きたした。その音はたさしく監査の始たりを告げるファンファヌレであり、「はい」ずマむ・スりィヌト・マミヌが䞉぀指぀いお呌応すれば嶋田監査員のおでたし    。これが倧䌁業幹郚の父を持぀䞊流家庭であれば䞀匹のゎヌルデン・レトリバヌあるいはラブラ・ドヌルが嶋田さんをお出迎え、はふっ、はふっ、はっ、はっ、ず䞖にも矎しきほのがのが敷延しおいったでしょうが、䜕を隠そう我が家は仏壇で暮す晎倫ずいうタ・ノヌを備えたる暗黒屋敷南向き日圓たりはよし、理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌがか぀お改造した前を通るず䞍気味に目が赀色に光り、   ず愉快なハヌドロックが爆音で流れるドクロの眮物があるのみですから、嶋田さんも苊笑いするしかない様子ですね。

 そんな苊笑いがすっず消えたのは䜕を隠そうキッチンに足を螏み入れたからです。嶋田さんはすっかりお仕事、か぀おにこやか園に圚籍しおいた頃、数十名のにこやかを懲眰房に送り蟌んだあの でパナっ子補冷蔵庫を睚みたす。扉のマグネット物かけにクリップボヌドず共に吊るされた、扉のマグネット小物入れに入れられた品物远加時に䜿うポストむットず消去防止の油性ペン。埌ろを振り向けば時間パナっ子補冷蔵庫を芋匵る監芖カメラがそのレンズを怪しく湿らせおいる。ひずたび扉が開けば付箋ず眲名たみれの が、トラックの荷台で埅機する軍人の劂く、静かに、隙なく、冷蔵庫内を埋め尜くしおいる。我が西園寺家の芋事な冷蔵庫監芖システムには、さすがの嶋田さんもゎクリず生唟を飲んでしたう。自分もこのシステムに盞応しい完璧な仕事をしおやろうず、心の炎が青く燃える想像ですけどね。

「では、始めたす」

 小さな、しかし明癜な意思を持った号什が䞀぀。怒涛の第䞉者チェックの時間が幕開けする  。

 その様子は、実況録音でご芧いただきたしょう。

 おっずたずはマむ・スりィヌト・マミヌ、冷蔵庫の扉を開けたした。そしお䞀歩、二歩䞋がり冷蔵庫内をカメラで撮圱した すかさず嶋田さんが䞭を確認、じろり、じろりず音が聞こえんばかりの鋭い目だ その傍らでマむ・スりィヌト・マミヌが傍らからトレむ  スケッチブックほどの面積があるでしょうか、倧ぶりのトレむを取るず、再び冷蔵庫ぞ、トレむの䞊に卵を぀、癜ネギ半カット、四枚入りハムパックを取り出しのせたした 軜くそれを嶋田さんに芋せるずキッチン・テヌブルにトレむごず眮き、䞀歩、二歩、たるで定䜍眮かのよう圓初の䜍眮に戻り、品物を取り出したあずの冷蔵庫内を写真に収めた そしお冷蔵庫を閉めたず思えば流れるように䞀段䞋の冷凍庫の扉を開けたした 今床は  䞋がらない 䞋がらずに写真を取り、冷凍米を  いや、パックだ、家族人分のパックを取り出した すかさず写真を撮る そしお扉を閉める キッチン・テヌブルに身䜓を向けるずい぀の間に取り出しおいたのか、を隣に眮き、嶋田さんず䌚話しながら品目をチェックし始めた 品名、日付、数量、淀みなき蚘述の手は熟緎の蚌か そしおマむ・スりィヌト・マミヌは棚のうえの調味料に手を䌞ばした。そしおをぺらりず捲りミニの登堎だ 今床は、そう、調味料の䜿甚量の、第䞉者チェックだ 曞き蟌むマむ・スりィヌト・マミヌ、指差し頷く嶋田さん、曞き蟌むマむ・スりィヌト・マミヌ、シャチハタで抌印する嶋田さん、阿吜の呌吞で䜜業を進めおいく二人の姿はたさしく䞀流の瀟亀ダンスず蚀っおいいでしょう ワン・ツヌ・チャチャチャッ、ワンヌ・ツヌ・チャチャチャッ、今季のスタンダヌド郚門最優秀賞は、嶋田・西園寺ペアだ

――いかがでしたでしでしょうか

   本圓に芋事な挔舞で、解説のボクも思わず芋惚れちゃいたしたしマゞでこのシステムめんどくせヌなず我ながら呆れたしたね。、それもこれもあのク゜ッタレ泥棒をぶちのめすため。荒療治かもしれぬがもう我々に手段は残されおいないっおいうのはマむ・スりィヌト・マミヌもシスタさんも承知のうえ、嶋田さんが去るのも埅たずにマむ・スりィヌト・マミヌはラストの工皋に取り掛かるのです。満身創痍、ほうほうの䜓で䞭華鍋に  卓越なる でものの五分もかからずに炒飯を補造、そしお恐るべき子䟛たちはものの䞉分もかからずに炒飯を完食、ぜっこりお腹ぺちんず叩き、爪楊枝噛みながらボクぁこう蚀うワケ。

「マむ・スりィヌト・マミヌ りェむパヌ䞭華だしの申請を、忘れおないかい」  。

 いやあ、本圓に䞀寞の隙も無い最高のシステムですね。たあ確かにボクの指摘によりマむ・スりィヌト・マミヌは―、理工孊郚仕蟌みの䜓術であっずいう間にボクを鎮圧、もはや呪詛にしか聞こえぬ地響きず倧量の麊茶がボクの顔面に土砂降り、危うく溺れかけたしたがシステムそのものに欠陥はないから。実際、第䞉者監芖システムを導入しおからずいうもの我が西園寺家の冷蔵庫トラブルはすっかりぜっきり解決、正盎蚀うずなぜ嶋田さんが第䞉者チェック係を受け入れおくれたのか理解に苊しみたすが、より。かかっおこいよおなもん。いやはや偉倧なる圓システムをした時は でコむンをコむヌンず獲埗、日ごろ熱心に集めたそれを暩利に、䞀床死んでも蘇るずいう最䞊最高の埌ろ盟を歊噚によく蚀えば勇敢に、悪く蚀えば無鉄砲にし向埌の人生を豊かにしおいきたいずころですが珟実に叩けばコむンが出おくる箱はないし䞍老䞍死もありたせん諞説アリから、倉わりにボクは日本パンクの雄・ラフィンノヌズをしお倩高く右手を䞊げたした。オむオむオむ ず叫べばボクは無敵そのもので、たこずに音楜ずは、ずは、ずは手品、祝日の にお蚱可を取った䞊でフリヌ音源をに軜劙なトヌクを亀えながら技を披露、ラストの倧技に向けお驀進しおいきたい、ずこのようにひずりでそうかず頷いたのがいけなかったのでしょうか、油断犁物男に䞀物ず云ふやうに、システム砎綻の特別催告状赀色が届くのに二日もかかりたせんでした。

「あのねぇ、あなた。これは立掟な債務䞍履行ですよ」

 ず蚀ったのはボクに盞違ありたせんが、

「あははは 難しい蚀葉䜿っお、匁護士にでもなったのかい」

 ず答えたのはこれたでのようにマむ・スりィヌト・マミヌでなく、シスタさんでもなく、埡存じ、嶋田さんでございたした。

「あら、そんなにおかしいですか」

「だっお銀次くん、そりゃ泥棒でも入ったら恐ろしいこずだけど、プリン食べられただけでしょヌ」

 嶋田さんは右手を前に䌞ばしひら、ひら、冗談やめおよず蚀わんばかりに揺らした。

「なめんなよク゜ガキコラ」

 完党に、堪忍袋の緒が切れた。暫く嶋田さんはぞらぞらしおいたが、その暪っ面を匕っ叩かれお目぀きが倉わった。ボクはその反抗心の火を、嶋田さんの人差し指を掎むこずで消火した。この行動が嶋田さんの蚘憶の叀傷を倧きくえぐるこずをボクは知っおいた。そしおボクはその堎所に最も盞応しい品の良い蚀葉遣いで嶋田さんの眪を远求した。プリン泥棒がプリンず空容噚を挿げ替えるタむミングは、時間冷蔵庫を監芖しおいる珟状システム䞊、嶋田さんが第䞉者チェックをしおいる間にしか起こり埗ないこず。そしお映像の䞭で嶋田さんは、マむ・スりィヌト・マミヌに察しおも、シスタさん察しおも、勿論ボクに察しおも、『冷蔵庫を閉める動䜜を最埌たで芋届けず』郚屋を出おいたこず  。

「芋た。確かに芋た。確かにこの映像で私は最埌たで芋届けおいない。これは申し蚳ない。しかし、しかしね銀次くん、私が芋届けおいようずいたいず、その間に䞍審な行動をする人はいなかったじゃないか」

「あのねえ嶋田さん。もし貎方が職務を党うしおいたならばその話に耳を傟けおいたした。それは我々が雇甚契玄を結んだからです。我々はご近所さんでありそしお、雇甚䞻ず被雇甚者なんです。しかし貎方は契玄曞にお定められた第䞉者チェックの業務を怠っおいたじゃありたせんか。ずいうこずは、貎方に過倱があったず認められおも仕方がないこずなのです。貎方に責任があるのです。もっず単玔に蚀いたしょうか。今回、プリン泥棒が発生した原因を远究した時、ただ䞀぀浮かび䞊がるミスが、貎方の職務怠慢なんです」

「  いや、責任ずいうか、しかし、重芁なのはプリン泥棒を抑止したいずいう、」

「埀生際が悪いですね。あなたもいい幎なんだからわかるでしょう。被雇甚者である貎方に過倱があった以䞊、こちらずしおもここにしか萜ずし所がないのです。  それにね、嶋田さん。ボクも倧奜きなお向かいさんにこんなこずを蚀いたくもないですが、この際はっきりず申し䞊げたす。貎方が蚀うようにボクどもはプリン泥棒の抑止・せん滅を目的ずしおいるず明瀺したうえで貎方を採甚したした。぀たり、貎方は第䞉者チェックにおいおプリンに䜕よりも现心の泚意を払う矩務があった。それをやっおいないずいうだけでお粗末ずしか蚀いようがありたせんし、そういう油断や気の緩みこそが、プリン泥棒が぀けいる隙を䞎えたず蚀っおも過蚀ではありたせん」

「  」

「嶋田さん。しっかりしおくださいよ。ボクは嶋田さんが優秀な方であるこずを知っおいたす。だからこそ倖郚監査委員に任呜したんです。本来であれば業務過倱による眰則金の支払いを呜じお然るべき事態ですが、ボクの独断で厳重泚意ずいう圢を取ったんです。今回の件をしっかり反省しお、懞呜に業務に取り組んでください」

「  申し蚳ございたせんでした。  眰則金 っお」

「  はあ。貎方ずいう人はたったく  ご垰宅なされたら契玄曞をご確認ください。それでは今回の件はこれで。どうぞお戻りください」

「この床は申し蚳ございたせんでした  眰則、眰則金  」

 ずいうわけで。今回のプリン泥棒に぀いおは前述の通り嶋田さんの過倱ずいうこずで䞀件萜着、嶋田さん  から分もかからず「ちょっず銀次くん 䞇なんお銬鹿いうな こんなの䞭止だ」ずいう寝蚀がギザギザ吹き出し携えお飛び出したしたが「ほう。なら今すぐ蚎蚟の手続きを進めさせおいただきたす。これが出鱈目なのかどうか、法廷ではっきりさせたしょう。ちなみにボクは先の発蚀で心が倧倉傷぀きたした。慰謝料の請求も求めたす」ず申し䞊げたずころ黙ったので䞖間知らずっおのは本圓に恥やなっお思いたした。  、この契玄曞はむンタヌネッツでダりンロヌドしたものを適圓に―しただけなので効胜があるのか知らんし、たあ眲名捺印もらっおるしムカ぀いたし厳重泚意改め向埌二幎間は無絊のボランティアずしおしっかり働いおくださいなっおいうこずに぀いおはお口チャックで䞖枡り䞊手、はべらし静岡宵の宮、マりロの䞘たでひずっ飛び、嗚呌、晎倩の霹靂ず口䞊させおいただいたこの通りに嶋田さんがたたやらかした  。

「いやぁ、恐ろしいこずが起きたしたね  」

 ず、嶋田さんは䜕やら他人事のようにかたしおきたので、

「オむコラタコ坊䞻 喰らわすぞ」

 ず、ボクも思わず怒っちゃいたしたね  。

 事の顛末はこう。職務怠慢により厳重泚意を受けた嶋田さんは心を入れ替え真摯に職務に取り組むようになりたした玠敵なこずです。これたで電話を受けおからやっおくるたで時間のばら぀きがあったがほんの数秒でかけ぀るようになったし、笑み混じりに品目確認をしおいたのが䞀切のお喋りを排し、眲名、、写真ずそれぞれを敢えおおおげさに指差し確認、圓然冷蔵庫を閉めるたでしっかり芋届け、䞭でもプリンに関しおは予めボクに了承を取ったうえで品物を手に取り衚、裏、倖呚ずチェックする入念ぶりで、今埌絶察にプリン泥棒を出さないぞずいう意気蟌み感じられるな仕事ぶりでこちらサむドずしおも倩晎れの䞀蚀、次来たらたたには犿げあがった頭でも撫でお可愛がっおやろうかな、なんお博愛いっぱいの翌朝、愛しのプリンを手に取ったら違和感䜕かちゃうんよ。でも別にい぀ものプリン、黄色い生地に黒いカラメル、それが玠敵なカップに収められお、蓋は開いおいない、底のピンも折られおいない、でも䜕かちゃう。たずえば、こう、揺さぶっおみたら、ふる、ふる、䞊䞋巊右に、振っおみたら  。

「これサンプルやないか」

 ボクは圓時ず党く同様のテンションで叫び、そのダミヌ・プリンを嶋田さんに投げ぀けたした。嶋田さんは「うっ」ず小さく呻っお、お腹に圓たったダミヌ・プリンをテヌブルに眮きたした。ボクはすかさずそれを取り䞊げ、投げる動䜜をするず今床、嶋田さんは䞡腕で身を守り、その匱匱しい仕草がたたボクの怒りを増幅させるようでした。しかし、行き過ぎた怒りは华っお冷静を霎すものでもありたす。氷のように透き通った摂氏䞀䞇床の炎が、ボクの胞の底に陜炎のように湛えられたした。

「嶋田よ。悲しきスマむル・モンスタヌよ。本圓にお前ず云ふ男には倱望した。たかだか第䞉者チェックすらできぬずは、畜生どもにも劣る知胜ず云う他あるたい。腹を切っお詫びるが良い」

 それはマむ・スりィヌト・マミヌも同様でした。ボクはプリン泥棒の正䜓がマむ・スりィヌト・マミヌだず確信しおいるので䜕蚀っおんだコむツずも思いたしたが、そんなこず正盎に蚀ったら刺されおしたうので黙っおいたした。そしおそんな迫力は滲み出るものです、嶋田さんはマむ・スりィヌト・マミヌではなく、ボクに蚀い蚳を始めたした。しかしこれがたた聞くにな内容で詳现は割愛したすが、芁するにこれほどたでに巧劙な手口にはずおも察応できないずいうもので、それを䜕ずかするのがお前の仕事じゃないのか、ああん 裞になれやずいうマむ・スりィヌト・マミヌの恫喝にひれ䌏した嶋田さんの䞖にも恥ずかしいを獲埗、それ即ちお前は甘い然るべき眰を䞎えなければ歀のやうなミゞンコには理解できぬずいうマむ・スりィヌト・マミヌならではの垝王孊に䟝拠したる策で  、それから嶋田さんの仕事は懇切に入り䞁寧を穿぀ものずなりなるほどなぁ、さすが女手䞀぀で二児を育お䞊げた肝っ玉母ちゃんだなあず䞀時的憧憬私淑厇拝、ボクも定期的に嶋田さんにあの写真をばら撒くぞずいったハッパをかけるなどしおいたしたがその頃嶋田さんはたた倱敗、しかもなんず以前ず同じく空容噚ずすり替えられおいるずいうあっおはならない芋逃しをし、これを粟査すれば䜜業に集䞭するあたり嶋田さん自ら死角を䜜っおしたっおおり、芋ようによっおは嶋田さんがプリンを泥棒したようですらあり、おたけにの品目チェックにか所もの䞍備も発芚、この職務怠慢には特にシスタさんが倧激怒これは台颚の発生によりアむアン・バドミントンが䞭止になったその圓お぀けにも思えたすが、「申し蚳ないです。人は倱敗するものですけど、䜕もなし無眪攟免ずいうわけにもいかないですから」ず嶋田さんを裞にするだけに留たらず軜快なるポップスをバックに党裞のたたカレヌを食わせシスタさんが気のすむたで架空のカレヌを挔じさせこれを録画、このは先の恥ずかしい写真よりも効果があり、嶋田さんは自らの䜜業の抜本的な改革を実行、ビデオカメラを持参し自らの䜜業を撮圱、その傍らノヌトにその日の第䞉者チェックの様子を逐䞀蚘録するなど培底した仕事ぶりで頌もしい限りでしたが䞀方で嶋田さんの粟神は限界を迎えおいたのか、もう、フツヌにプリンそのものが奪われおいたした。これには嶋田さんも蟞職を願い出たしたが生憎二幎間の契玄’途䞭解玄違玄金䞇が残っおおり断念、このミスによるペナルティは垞軌を逞しおおり、牛䞌屋の前で裞の嶋田さんは満面の笑みを浮かべお「きヌみがむヌねをこがすヌからっ♪」ずポルノグラフィティを絶唱しおおりたした。そしおこれを機に嶋田さんは倉わっおしたい、譊察官のコスプレをしお各動䜜の終わりに手敬瀌をし、少しでも䞍審な動䜜が芋お取れれば譊棒に手をかけ、いったいどこず繋がっおいるのか腰に぀けた無線で誰かず話し、ティア・ドロップ型サングラスをかけはずし繰り返し、ドッグ・タグを胞元から抜き取っおはキスし涙を浮かべるなどし、䞍思議なもので業務こそ順調に回っおいたしたがはっきり蚀っお䞍気味だず女性のマむ・スりィヌト・マミヌ、シスタさんからの苊情が殺到、ボクは我が西園寺家の男代衚ずしお、これたで䜜成した恥ずかしい写真や党裞カレヌ、牛䞌屋でマゞの譊察官盞手に号泣しながら家族には連絡しないでくれず蚎えるなどを片手に亀枉をしたしたが「アむルビヌバック、センキュヌ。ファンタスティックミドルネヌム、プリヌズ」ず叫んで぀ば付き垜を西の方角にフリッスビヌ、もう二床ず戻れぬ圌岞ぞ しおいっおしたうずいう絶望的な結末が予め芋通せたのでボクは嶋田さんが実際に「きヌみがむヌねをこがすヌから♪」ず歌い出す前に「ここはボクに任せおくれ」ず蚀っおその堎を収束、その翌日には新たなるシステムの導入を決定いたしたした。

 それは『冷蔵庫斜錠システム』でございたす。

 事実  はっきり蚀っおこれは最埌策、できるならやりたくない、そんな苊肉の策でございたす。 、圓システム採甚に至るたでには二転䞉転ず思考の転換がございたした。たずボクは『倖郚監査委員監査委員䌚』の創立を。これはその名の通りでございたしお、職務怠慢甚だしき嶋田さんの業務をチェックする倖郚委員を採甚するものでしお、たずえば嶋田さんは倱敗ばかりするくせにあれこれ蚀い蚳がたしくはっきり蚀っお愚図野郎だなず芋做す他ないわけですが、圧倒的な蚌拠によっおこの枛らず口を封じおしたうこずが嶋田さんを第䞉者チェックの職務に真摯に向き合わせるのに効果的だず考えたのでございたす。しかしながらの、このシステムを採甚するこずは  の雇甚を意味するものであり、近隣䜏民ずいうかこの䞖の䞭で、少し倱敗しただけで倚方向から烈火のごずく怒られ、時ず堎合によっおは党裞写真を撮られ、自己郜合退職する堎合は䞇円もの眰則金の支払いを芁する二幎契玄の無絊ボランティアの仕事を良しずするのは情匱愚図野郎の嶋田さんくらいしか珟実的に存圚したせんからさよなら、さよなら。で、この埌にボクは冷蔵庫斜錠システムの考案に至ったので二転䞉転しおいたせんでした。䞀転でした。ごめんね、ごめんね泣

 で、事実  はっきり蚀っおこれは最埌策、できるならやりたくない、そんな苊肉の策であられたすずころの『冷蔵庫斜錠システム』に就いおですが、これも文字面ず党く同様、冷蔵庫を  難攻䞍萜の する単刀盎入にしお明朗䌚蚈な心ずお財垃に優しい原点にしお頂点の枩故知新換骚奪胎党力少幎システムだ。今埌、我々は、冷蔵庫を䜿甚する際は、党おのシステムをしたうえでこの鍵を開けるに臚たなければならないずいうこずだ しかし、このストレヌトな手法衚珟から、露悪的であるずも称される蚀うなれば諞刃の剣、蚀いたせんが朚綿の河豚なるシステムであり、そこんずこボクも正盎かなり心に傷を負っおる。どうせ気づいおないず思うけど。ず、このようにメンヘラ䞀発、メゞコン䞀気飲みで   捲れたスカヌト゚ッチなる可胜性を織り蟌たずにはいられぬ躊躇の原因は、簡単に蚀っおしたえばこれではたるでですからね。而しお我らは、策謀飛び亀う本栌掟脱獄サスペンス・ドラマが、第、くらいたで続いた挙句もうやるこずがなくなっお死人が生き返ったりしおファンに癜目芖聎を匷制するある意味なハリりッド――の台頭をシャンペンや、クラッカヌやボンボン぀いた䞉角垜ドン・キホヌテで賌入で盛倧に祝い突劂明かりが消えたした。どこからずもなく   スティヌビヌ・ワンダヌの混声合唱が響き、同時に鳎っおいるはずの昔楜噚をかじったこずがある叔父の䞋手なりクレレ䌎奏はかき消されおしたっおいたす。暗闇に目が慣れた頃ドアヌがオプヌン ぜうぜう揺れる炎の粒がもうわかりきった事実が今日この堎所この時の蚘憶ずしお同定されたらクラむマックス、ボクはふうっず息吹きかけお぀のロヌ゜クの火を消した。そしたら拍手が鳎り響き、誕生日っお䜕だか恥ずかしいなぁ、でも誇らしいなぁ、なんお子䟛心に頬赀らめ、けれども 電灯、い぀の間に怅子に座っおいた  にはほっぺた可愛く綻んじゃった。いったい䜕かな今幎は䜕かな欲しいものは個以䞊、いやそれよりもっずあるんだよ、ずワクワクしながらリボンを解いお探り圓おたのが、件の難攻䞍萜の だったっおいう悪倢の展開に䞀切の蓋然性の欠劂がない皋には忌避すべきシステムだず思いたした。

 しかし、最早我々に猶予はありたせん。こうしおたご぀いおいる間にも第二、第䞉のプリン泥棒が我が西園寺家を脅かしおいる。これを根絶するには、たずえ鬌ず蚀われようず、たずえ悪魔ず蚀われようず、䞀郚が神ず厇めようず、䞀郚が人間に過ぎないず反旗を翻そうず、悪埳政治家の劂く党おの意芋を右耳から巊耳ぞヌ、斜錠、斜錠、ああ斜錠、いみじくもかな、この䞖情ず歌いながらなぜ、圓該 システムを敢行する他ないのです そしお 忘れんなよ その錠を開く唯䞀の鍵を管理するのは、この䞖界でたった䞀人、たずえ仏壇の䞭に閉じこもっおいおも、 ず暮らしおいおも、䞀家の柱屋久杉の劂し、瞁の䞋の力持ち重量挙げ金メダリストの劂し、我が家の゚ンペラヌ、晎倫のみ存圚するのです パパ ママ 共産党 ボクはも繋がずシャヌツの胞ポケットに忍ばせたアむフォヌンヌより狂気の のキラヌチュヌンを この溢れる情熱を早くたき散らしたくっお我が蟄居より、理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌが改造したポヌルを䜿甚し高速で ぞこういう時のために改造したんですね、ヘッド・スラむディングしおずおも芋事な身のこなしで仏壇前の座垃団に正座をしたした。ぱしん ぱしん ず手拍子二回、こくり、こくりずお蟞儀を二回、晎倫さん、晎倫さん、出おおいで、ゎミ息子が呌んでるよ、晎倫さん、晎倫さん、出おおいで、ゎミ息子がいた来たよ。今回呌び出したのは他でもない、我が家の冷蔵庫のマスタヌキヌを預かっおほしいんだ。そしお今埌は偉倧なる『   鍵の守り人』ずしお、我々が䜕十にも敷いたシステム、ぞの蚘入、写真撮圱、監芖カメラの録画そしお、愚図の嶋田の第䞉者チェックの最埌の砊ずしお我が家にご介入いただきこの におパナっ子パナ゜ニック補冷蔵庫を開錠、我が家の食事シヌンに鮮烈なるを泚ぎこんでくれるかな

「いやでヌす」

  晎倫が、晎倫がその埡䞊半身を仏壇よりしたした お久しぶり  でもないか 少し刀断に困りたしたが、我がプリン闘争の日々を思えば随分ずお懐かしきお姿、ボクは感動に胞が苊しくなりたしたが、実際の所、その苊しみの根源は ず登堎した際に攟぀た、意味深長なるお蚀葉にあるのでした。

「晎倫 泚ぎ蟌んでくれるかな」

 いやしかし聞き間違いだろう、ずボクは再び晎倫に問いたした。するず晎倫は、

「むりです」

 ず右腕を前に䌞ばし、巊手の指先でその䌞びた腕をずんずんっずリズミカルに叩く独特なをしながら蚀いたした。ボクは咄嗟にそれがモヌルス信号であり、その蚀葉の真意はこの指先にあるのだず確信したしたが、生憎ボクは教逊なしのゎミなので黙っおしたいたした。するず、

「むりです」

 ず远い打ちがありたしたが以䞋同文の、これには流石の晎倫も慌おたのでしょうか、ううん、えん、おほん、ほん、ず咜喉咳をしおその軜やかな口をいたしたした

「はっきり蚀っおお前やりすぎ。最近仏壇の倖ばたばた劙にうっせヌなっお思っおたけどたさかこんなこずになっおるずは思いもしなかったわ。あのな、名前曞くたでだからな、せいぜい。圚庫管理なんおしゃらくせヌ。店じゃねヌんだぞ。その時点で床が過ぎおる。っおこずはだ、写真撮ったり、監芖カメラ回したりなんか蚀語道断だし、倖郚監査委員に関しおは完党に狂っおる。あた぀さえお前、もうプリンどうこうじゃなく嶋田さんがしっかり仕事するかどうかに集䞭しおただろ。本末転倒じゃねヌか。お前、プリン盗られたくなかったんだろ。なんで嶋田さんに責任抌し付けおんだよ。いくら嶋田さんを締め付けたずころでプリン泥棒は消えねヌだろ。本質芋倱っおんじゃねヌよ。䜕かを改善するためにシステムを䜜りたした。これはいい。しかしそれがうたく行かなかったからっお盎ぐに新しいシステム䜜るのは違うぞ。確かに早急な察凊をしたようで芋栄えはいい。お前も自分が仕事をしたっおいい気になっおたんじゃねヌか。でもな、それは『ただやっただけ』なんだよ。だからお前は䜕床もシステムを䜜るこずになった。圧倒的に怜蚌が足りないからだ。そのシステムを斜行した時、珟堎でどんなこずが起こるのか、そういう考えが党く欠劂しおいる。名前曞いおも勝手にプリン盗っちたう連䞭に、圚庫管理やら写真やら抌し付けたっお䜕の効果もないのは火を芋るより明らかじゃねヌか。お前がやるべきだったのは圚庫を管理するこずでも珟堎を監芖するこずでも第䞉者に間に入っおもらうこずでもなく、プリンを食べないように皆ず取匕するこずなんだよ。䜕がシステムだ。挙句の果おには鍵をかけるだず なめんじゃねヌよ。䞉十超えおテメェの飯も䜜っおもらっおるガキが偉そうに。それに䞀䜓䜕の暩利があっおお前はプリンを独占しようずしおんだ。金出しおんのは母さんか姉さんだ。お前は買っおきおもらっただけだろうが。盗られた ナマ蚀っおんじゃねヌ。じゃあどうすんだ。考えおみろよ。埗意のシステム䜜りだよ。これを改善するためにどんなシステムを組むんだ。わかるだろ。求人雑誌読んで履歎曞曞いお面接行っお内定取っお、自分で、自分の金で、プリン買っおこれるくらいたずもになるそういうシステムを斜行すんだよあほたれ   おいうかな、そもそもの話をするぞ。お前、プリン劂きで䜕うだうだ蚀っおんだよ。䜕床も䜕床も反応すんじゃねヌよ。小遣いで新しいの買っお店の前で食っおこいよ。ごく朰しなのは自芚しおんだろうが。あず皆も皆だからな プリン勝手に食うんじゃねヌよ。䜕床も䜕床も食うんじゃねヌよ。別に地域限定数量限定高玚プリンっおわけでもねヌだろ。この銬鹿はプリン食うのだけが楜しみなんだよ。可哀そヌじゃねヌか。もう䞀床蚀うぞ。本質を考えろ。それもさらに奥の本質だ。あの安プリンを誰が食ったかなんか些现な問題だ。これが䌚瀟が倒産するだずか人の生死に関わるだずかの問題ならこれくらいムキになっおもいい。でも違うだろ。もうキッパリ蚀う。これはモラルの問題なんだよ。そもそも他人のプリンを食わなきゃこんなこずにはならなかった。で、プリン食われたくらいでムキになんなきゃよかった。誰かが困らないように泚意すればよかったし、誰でも倱敗するず寛容になればよかった。お前ら家族だろうが。味方だろうが。協力しろよ。優しくあれよ。システムなんかいらない。䞀にも二にも人間性を磚くこず、これがたった唯䞀の解決策なんだよ」

「  ぜっ」

 ずボクは蚀いたした。それは晎倫の蚀葉にいっさいの反論ができなかったからです。もう䞀分の隙もないほどの正論をストレヌトキロで投げ぀けられた先がみぞおちで、思わず声が挏れおしたったのです。そしおこの悲しき沈黙はい぀の間にか隣に立っおいたマむ・スりィヌト・マミヌも同じようで、

「   晎倫」

 すみたせん、違うようでした。マむ・スりィヌト・マミヌは  乙女、䞡手を口元に圓お乍らピョンッず䞡脚くの字 スカヌトひらり、おパンツちらり、な枯山氎のプリントはその心に宿りし をひしひしず感じさせ―を理解した晎倫は萜涙、぀ヌっず頬に流れ萜ちた涙は錻の暪から唇の端をそしお倧きなカアノを描いお顎先ず耳のちょうど間の圓たりに萜ちおいっおそれが䜕だかチグリフ・ナヌフラテス・リバヌのような感じがしおその心を支えし をどこずなくさりげなく匂いたたせたる―理解したボクはそりゃ圓然即ちむ゚ロヌマゞックオヌケストラをせねばならない気もしたしたがあんなに正論でたくしたおられ正盎もう少し続いたら嘔吐くらいはしおいただろうな、その時は玠盎にをしお高速でコヌラ飲みおぇなんお思ったりしおいたがふっずオレ、

「あの  晎倫  さん。ボクどうしおも気になるんだ。どうしお晎倫  さんはボクの䞀挙手䞀投足をしおいるんだろう。ボク文字通り孀軍奮闘、朝から晩たでシンキング・ア・ロット  時々時々、そんなずころたで芋透かすずはたるで宇宙に居を構えおおられる我が囜では未確認生呜䜓俗に蚀う ではありたせんか」

 ず早口で蚀いたした。なぜ早口なのか。それは興奮極めしマむ・スりィヌト・マミヌが地べたに、自らの膝小僧に赀で顔を描き始めたからであり、これ即ち膝小僧膝嚘腹話術のはじたり、はじたりする可胜性があったから早急に自分の芁求を䌝えなければならないず焊っおいたのですずいう解説をしおいる間に声を䞊げたのは

「銀次 その正䜓は私、麗しのアラフォヌ・シスタよ」

 シスタさんでした。シスタさんは 片手にずおも゚スニックなポヌズを決めおいお貎方が想像しおいる通りのや぀です、きっずこういう時のために甚意したポヌズだろうな、ず埮笑たしくなるず同時にやっぱり、倧人になっおから実の姉の、こういう、うすら寒い姿を芋るのは䜕ずなく心苊しいようなそんなダりナヌも獲埗したしたが、それはボクに新たなク゚スチョンを蚭けるのに暇はなかった。

「それじゃあ、い぀もの、あの、完党にダベェずしか思えない通話の数々は  」

「それは関係ないわ 昚日晎倫の生呜保険の芋盎しを行った時に通話し、その時に浮䞖の情勢、たた、我が西園寺家の『気分』を䌝えただけに過ぎないのよ ハッ」

 関係ありたせんでした。それを蚌明するかのようにシスタさんぱスニック・ポヌズにある展開を蚭け を耳に圓おおご存知   結実。正盎、ボクは発狂寞前でした。それは晎倫に正論でぶちのめされたからではなく、マむ・スりィヌト・マミヌが逢瀬に燃え䞊がったからではなく、シスタさんが実は晎倫ず内通しおいたようでただ偶然だったからではなく、䜕かボクだけこの堎のノリに銎染めおいないような気がしたからです。それを䞖間は浮いおいるずか蚀いたすが、事実ボクはちょっず浮いおいたした   。これは蚀うたでもなく理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌが和宀に改造を斜したからであり、か぀おマむ・スりィヌト・マミヌは「ドラえもんは実は数センチメヌトル浮遊しおいるず云う。これは衛生的に非垞に優れた機構であり、特に湿最な日本ずいう颚土、および畳なる亜现亜的な慣習の䞭ではよりその効果を匷めるだらう。私はこの発明を生掻に還元し、我が西園寺に文明開化の颚、いや颱颚を枊巻かせたい」ず仰っおいたこず今思い出したしたがこの蚀い分シスタさんお銎染みの異垞電話ずどこか䌌通っおいおやっぱり芪子だなあっおちず、しかしながら、ホッケヌゲヌム懐かしいですねみたいにボクは六畳半の和宀を  ルンバ移動、すヌいすいずわかっちゃいるけど止められない止たらないのは珟代的には䟝存ず芋做しお簡単  凊方、ブレむクスルヌ珟代 、股間たさぐりながら物芋遊山。亜ア、圌方に芋えたすは富士、向かいに芋えたすは倩䞋の―、それでは、お邪魔しおみたしょう。あヌ可愛い猫ちゃんですね。この子はどういった皮類の ほお、サブりェむ䞉河島駅西口店なんですね。それでは頂きたしょう。んヌ、蟛みの効いたマスタヌドの色合いはゞョルゞュ・デ・キリコの絵画を圷圿ずさせたすが、このダむナミック集音マむクの性胜はそこらの䜎䟡栌垯商品ず比べるず頭䞀぀抜きんでおおりたす。山に登れば鶯の愚痎を捉えるでしょうし、海に䞋れば蛀の溜息も捉えるでしょう。さしずめボクは珟代のアラン・ロマックス。街の賢者の魂をかで録音し、未来のワむルド・マン・フィッシャヌを茩出したいずころだけどなんかコンプラ的にマズいかも。盗聎だもんね、はっきり蚀っお。あぁなんお息苊しい䞖の䞭――。こういう時、ボクはこのように思うんですよね。家族っおいいなぁっ、お。本質的に。

Chapter 4


 俺だ。銀次だ。ずころで冒頭の ずいう掛け声は蚀うたでもなく適圓では埡座いたすが、䜕ずなくず䞀口に申し䞊げおもそこには様々な倖的芁因・内的芁因が連関しおいるわけでありたしお、その䜕ずなくをに掘り䞋げるこずによっお他ずは違う芖点や個性を獲埗するこずに成功、埌にワヌクショップなど開いお数十䞇のギャランティヌを埗、なんかもう別にこれだけでいいかもなず自らを名蚀補造機に改造するその仕事を任せるのは圓然ながら理工孊郚出身の  マむ・スりィヌト・マミヌに他ならないですよね‘     ずいうテンションでいた時代を、マむ・スりィヌト・マミヌの前に再び立぀こずになった時、西園寺銀次はありありず思い出したこずだろう。

 あのおもちゃ箱をひっくり返したような倧隒ぎの䞀日は西園寺銀次の心を倉えた。実際のずころ晎倫の蚀葉に自分の䟡倀芳を転芆する皋の効胜はなかった。しかし家庭内システム・゚ンゞニアずいう西園寺銀次自身生たれお初めお熱䞭した仕事は或る意味で長い、長いモラトリアム生掻の集倧成的䜜品であり、その砎綻を明癜に指摘し、そしおその終焉を高らかに宣告しおくれた晎倫の態床は、かなり遅れおではあるが西園寺銀次の自立心の芜生えにたたずない栄逊になった。西園寺銀次は就職しようず思った。そのため同時に自らの生掻習慣を改めるこずも決めた。これたで起床は十䞀時を過ぎおからであり、顔を掗わず歯も磚かず、昌食を兌ねたアむスコヌヒヌを䞀杯飲み、倕方マむ・スりィヌト・マミヌが枩かな倕选を拵える時たでを芋お過ごしおいたが、遅くずも朝九時には起き、掗顔、歯磚き、そしお着替えもしおから、しっかり食卓に぀いお自ら拵えた目玉焌きを食した。そしお䞀日の前半を䜕の足しにもならない芖聎ではなく、二䞉の求人サむトのチェックず志望動機の考案に時間を費やした。そしお倜の時間もこれたでは深倜二時たで昌ず同様の無為なネット呚回に費やしおいたものを䌚瀟によっおは実斜されるずいうの勉匷時間に充おた。これら生掻の改革はかなりの疲劎を霎したが、西園寺銀次の日垞は日を繰るにしたがっお、マむ・スりィヌト・マミヌやシスタさんが諊めおいた垞人ずしおの茪郭を圢成しおいった。これたで暎力的なパンク・ロックを䞭心に圢成されおいた西園寺銀次の郚屋も今や、副亀感神経の優䜍を助長するためにず、仄かに甘いれラニりム銙、そしおブラむアン・むヌノのアンビ゚ント音楜や、モヌト・ガヌ゜ンの怍物甚ヒヌリング・ミュヌゞックが流れるようになった。
芏則正しい生掻が西園寺銀次の䞍摂生に膚らんだ頬を匕き締めおいく間、マむ・スりィヌト・マミヌにも倉化があった。ずいうのも、階段を改造しおいたのだった。マむ・スりィヌト・マミヌの改造癖は二人の子䟛が生たれる前、晎倫ず出䌚う前からあったもので、気に入らないものがあればすぐに匄っお理想通りに倉えおいた。それを晎倫が手攟しで賞賛するから䜙蚈に癖は匷たり、晎倫の車を空飛ぶ車にしたし、晎倫に招かれた珟圚の家に昇降ポヌルを䜜ったし、そしお晎倫の願いにこたえお、仏壇の䞭にファミリヌタむプの郚屋を拵えた。しかし晎倫が本栌的に仏壇の䞭で ず暮らすようになっおから、その癖は嘘のように止たった。圓時もの知らぬ少幎少女であった西園寺銀次、シスタさんもその様子を心配したが、マむ・スりィヌト・マミヌは䜕も蚀わず、代わりに抌入に閉じこもる癖が぀いた。それから珟圚たでマむ・スりィヌト・マミヌは必芁な時以倖は改造に手を出すこずがなかったが、ある日、西園寺銀次が未だ決たっおいない面接のリハヌサルにくたびれ、コヌヒヌでも飲もうず䞀階ぞ続く階段を螏んだ時、それは鳎った。「れヌ」。その艶のある声はたさしくマむ・スりィヌト・マミヌのものだった。西園寺銀次は詊しに䞀段䞋の階段を螏んだ。するず「しヌ」ず、確かに、音階を衚すマむ・スりィヌト・マミヌの声が聞こえたのだった。これには西園寺銀次も埮笑を堪えられなかった。幌少時、䞀床だけ芋た時があるマむ・スりィヌト・マミヌがベランダの手すりを亀甲状に溶接しおいた、あの氎色の遮光マスクを思い出した。螊るように階段を降りた。音階は完党ランダムで同じ堎所を螏んでも同じ音は鳎らなかったが、最埌䞀階に蟿り぀いた銀次が耳に蚘憶した旋埋はきっず、゚レファントカシマシの氞遠の応揎゜ング『俺たちの明日』に思えた。

 これら息子ず母の倉化はシスタさんにも波及した。アむアン・バドミントンに倉わる新たな趣味を芋぀けたのだ。そしおそれは特にマむ・スりィヌト・マミヌを喜ばせるものであった。ずいうのも、シスタさんは四十近い珟圚たで男っ気なく、マむ・スりィヌト・マミヌはシスタさんが凊女なのではないかず心配するほどだった。実際のずころシスタさんにも若い熱気が肉䜓に芋事な艶を生んだこずもあった。しかし亀際盞手らしい亀際盞手は二十代の耇県にちらりず写り蟌んだ蚘憶にも薄い男だけだった。このようにシスタさん自身恋愛に積極性はなかったが、恋愛を拒絶しおいるわけではなかった。だからこそ長い、気の眮けない家族ずの実家暮らしを愛するがあたりに、未来の䞍安にふず涙がこがれる倜もしばしばあった。シスタさんがアむアン・バドミントンに没頭したのは、埌ろ向きな思考の入り蟌む隙間を朰したいからなのかもしれなかった。しかし、晎倫の䞀喝は、あたかも耇雑に噛み合う歯車のように家族党䜓の心に連動を霎した。シスタさんは、最近アむアン・バドミントンの集いに仲間入りし、しばしば自分をデヌトに誘っおくる若い男の誘いにふず委ねた。そしおその男が初めお連れお行っおくれ、それからしばしば二人で行くようになったのが、グロリアス・レボリュヌションだった。正味、シスタさんはグロリアス・レボリュヌションの魅力の虜になっただけではあったが、マむ・スりィヌト・マミヌにしおみれば二週に䞀回のデヌトにしか芋えなかったし、事実その䞀面があるのも段々、シスタさんは気が぀いおいった。い぀もにこにこ自分にくっ぀いおくるこの男の、時折芋せる男っぜい暪顔や、奥手ずいう名の地雷原を容易く通過しおくる態床は、確かに、か぀おあったようなないような胞のずきめきを想起させるのに難しくなかった。

 こうした西園寺家の倉化を䞀身に支えおいたのが晎倫だった。盞倉わらず仏壇の䞭で ず暮らしおはいたが、しばしば西園寺家に垰っおくるようになり、そこで晎倫は家族に様々なアドバむスをした。西園寺銀次にずっおはよき就職アドバむザヌであり、固定残業代の眠や想定幎収の氎増しに぀いお教えおくれた。マむ・スりィヌト・マミヌにずっおはよき技術䞻任であり、次の改造予定であるサりンド・スプリンクラヌにおける旋回ず昇降に぀いおの倫理的指導、たたショりに際しおの啓発甚音楜、䞊びに地区ぞのきりもみ匏穿孔ずしお、フリヌ・゜りルのシングル盀の発掘などに助力した。そしおシスタさんにずっおはさりげなき恋愛プランナヌであり、幎䞋の男を骚抜きにするための倧人の䜙裕ず油断、仕草に匂いた぀フェロモンの真実ず、睫毛ず唇に語らせる女の脆さず狡猟に぀いお語った。このように晎倫がアドバむスばかりするのは、やはり西園寺家の面々ずどう接すればいいのか刀然ずしなかったからだった。長い仏壇生掻は晎倫を内向的に倉えた。むろんそれを望んでの隠居生掻ではあったし、西園寺家ずは氞久の別れを考えおもいた。しかし晎倫は忘れられなかった。どころか気たぐれずいう理由をでっちあげお時々西園寺家の様子を芋に行っおしたっおいた。しかし西園寺銀次の䞀件は晎倫の気持ちも敎理しおくれた。本音ではやはり仏壇の ずの暮らしは心地よく、西園寺家に戻る぀もりもなかった。けれども、この堎所もたた、自分の家族であるのだ。甘ったれおいたが倉わり぀぀ある西園寺銀次、昔ず倉わらずおおんばで胞がすかっずするように笑うマむ・スりィヌト・マミヌ、消極的でありながらしっかりした芯を持぀シスタさん、䞀人䞀人の個性が䌞び䌞びず発揮され、東からサむケデリック、西からポストパンク、南からカリプ゜、北からビョヌクが流れる、玛うかたなきマむ・ホヌム。仏壇に入っおから十数幎、晎倫はやっず、『あるべき姿』に蟿り着いたように思えた。そしおその感芚に間違いはなく、ある長閑な平日の朝、西園寺銀次は぀いに䞉぀の䌚瀟に履歎曞を送った。晎倫に添削しおもらった、モラトリアム期間を完党な圢で正圓化した志望動機ず共に。

 ただ応募しただけだが西園寺銀次の達成感はひずしおだった。䞀日に䜕癟件の求人を芋たかわからなかった。圓初、四十間近で職歎のない男に開かれた䞭途採甚は皆無ず蚀っおよかった。ほずんどが新卒、第二新卒、あるいはそれなりの職務経隓を積んだ管理職登甚前提の求人ばかりで、自分のような人間がどうやっお瀟䌚埩垰できたものか、もはや日本ずいう囜を恚むようだったが、䞀床転職専甚サむトを離れアルバむト採甚を䞻ずした求人誌や、アルバむトも瀟員も䞀緒くたにあらゆる求人を掲茉するサむトに目をやれば、砂浜に混じる貝殻のように䞀぀二぀ず拟い䞊げられるものがあった。そうしお集めた瀟に、西園寺銀次は連日連倜志望動機やアピヌルシヌトを曞いた。その間に蚌明写真をシスタさんにスマホで撮圱しおもらい、子䟛の頃のようにマむ・スりィヌト・マミヌに髪を切っおもらい、晎倫はお願いするたでもなくリクルヌトスヌツを買う金をくれた。あずは応募するだけだった。ずいうか応募しなければ始たりもなかった。しかしそれを叶えるただ䞀床のクリックがなかなかできなかった。でも、西園寺銀次は抌した。たったく脈絡なく、むしろ䞀床パ゜コンの前を離れようず腰を䞊げたその僅かな䞀瞬にマりスをクリックした。そしお郚屋を出る西園寺銀次の背䞭越しには、『応募完了』の赀いポップアップが衚瀺されおいた。郚屋を出た西園寺銀次はマむ・スりィヌト・マミヌが改造しさらにアップグレヌドした階段Ⅱを螏み、゜だずかミだずかのピアノ、カッだずかチヌンだずか打楜噚、「わんっ」だずか「わっしょい」だずかのマむ・スりィヌト・マミヌ声音を鳎らしながら䞀階に䞋った。廊䞋を進み、ドアを開け、リビングに入るずキッチンに向かった。その時やっず西園寺銀次は甘いものを求めおいる自分に気が付いた。肉䜓ず粟神ずが手を取り合い、その同盟が宣蚀するずころの政策を斜行するため、西園寺銀次はこの数週間のこずが嘘のように平然ず掗い堎の暪に嵌っおいる長现い、銀色の、パナ゜ニック補の、冷蔵庫の扉を開けた。で。

「おいプリン誰が食いやがった」

 テクニカルノックアりトお久しぶりです。ずキュヌトな嬌声あげたる 、いかがお過ごしでしょうか
ずいうわけでボク  マむ・スりィヌト・マミヌ‘  小走り、したわけですが人によっおは歀れ、   ず激しく反論される可胜性があり、ずもあれボクずしおは小走りだず思いたすし感芚的に、おいうか本人の意芋だし絶察的に、文句は蚀われたくないよなぁ、皮肉を返したいなぁ、でもこういうずころがボクのダメなずころなのかもなぁ、玠盎に皆の意芋を取り入れお噚甚に生きればいいんだけど、でも、なんか、違うんだよなぁ、等々滔々ず しおいる内お仕事熱心なる我があっずいう間に×の境地、すなわち    マむ・スりィヌト・マミヌ所はリビングですにアッラむノ。いやはや時間はすすむね。どこたでも我々の意思に関係なく。それを感じるのは玔粋無垢の肉䜓のみであり、その玔粋無垢の肉䜓前週よりキロ枛は、未来を切り裂く悲鳎を䞊げようずその声垯を震わせおいたのです

「ちょっずお、ぞぞっ、マむ・スりィヌト・マミヌ ボクのプリン食べたでしょヌ ぞぞっ、もおっ、もうやめおっおいったでしょヌ ぞぞっ。もうやめおっお、蚀ったのになぁ」

 ず、芋事なたでにフレキシブルな我がにマむ・スりィヌト・マミヌは、遠くの囜のよくわからない条玄がたた遠くの囜のよくわからない掻動家によっお反故され結果自分の友達が通っおいる゚スニック料理店の店䞻が悲しみに明け暮れおいるので皆でを持ち寄っお䜕ずなく西の方角に献杯しお翌日から元気モリモリ営業再開したような顔でボクを芋詰めたした。そしお、

「あ、ふふっ、その、䜕を蚀っおいるのかちょっず、わからないんですけど、あのヌ、ふふっ、そもそもどういう理論で私がプリンを獲ったず蚀っおいるのか、その前提が曖昧で、客芳性を欠いた、ふふっ、党くもっお信憑性の薄い、もはや暎論ずすら思えたすから、その、ゎミはゎミらしく䞀床焌华されおせめおペットボトルくらいに再生されおから物を蚀っおくださいっおいう感じですかね」

 ず、涙が出そうなほどの慈愛に満ちたよしよしにボクは、晎倫ショック以前ならばマむ・スりィヌト・マミヌは可胜であればぶち殺しおやりたいよこのごく朰しがず蚀わんばかりのでボクに培頭培尟眵詈雑蚀を济びせ倧泣きさせるか窒息死させるかしたずころだったが『優しくあれ』ずいう晎倫の にならっお奮い立぀右腕堎合によっおは凶噚ずなるペンを握っおいるを懞呜に䞋ろし劙に卑屈な態床ず䞁寧語の嘲りに終始したのだなず思いたした。

「そのずぉり そのずぉりそのずぉりそのずぉり」

 瞬間、あの、奇跡のような埡蚀霊を䞎えたもうし、心機䞀転オヌルバックに敎えた 、その敎髪ゞェヌルの艶やかなるこず青空に自由気たたに飛び亀うシャボン玉の劂し、ふんわりず挂うムスクの甘く銙るこず新宿蟺りを歩いおいる時たたにすれ違うちょっずこの人階玚違うなっお感じのの劂し、䌝説玚ゎッドファヌザヌ、海千山千の経隓ずミクロンの誀差なく仁矩を貫く、氞遠のストロング・スタむル、晎倫が仏壇の扉を開けたのです ボクは喜びに頬を綻ばせ、マむ・スりィヌト・マミヌも初めおゞュリヌのコンサヌトに行ったおきゃんみたいに黄色い声を腹から飛ばし、そしお週末のアむアン・バドミントン別の趣味が出来たずはいえアむアン・バドミントンは別腹です。それがシスタさんずいう女ですの準備にクレを取りにリビングに来おいたシスタさんもご存知   なんでやねん「そうめんを枩かくしたらにゅう麺だよね。発音や字面で柔らかくなったずいう印象を受ける人が殆どだず思うけど、にゅうは英語のだずも蚀えるよ。そう、同音異矩語。通垞のそうめんの圢匏から進化した、即ち、麺。やっぱり蚀語っお繋がっおいるよなヌっおさ」ず起きおんのはい぀ものこずずしおこのも䜕者なんだっお気になっおきたよ。ボクもこういう無駄話を気軜にできる友達がほしいよ。ずいうわけで  アむフォン、我が唯䞀にしお究極の友達であり父芪である晎倫にしようずしたずころ、たあ目の前に晎倫がいるのに電話をかけるなんお発想ははっきり蚀っおふざけおるだけだし、䜕よりもこの発想があたり面癜くないですよね、自分でも反吐が出たすよ、だから眰が圓たったんでしょうね、―に通知あったんでずりた芋おみたらすべおの䌚瀟の曞類遞考萜ちおいたした。䞍思議なものでボクは平然ずしおいたしたね。ポケットにしたっおリビングに繰り広げられたる䞀家団欒を眺めたした。い぀の間にやらマむ・スりィヌト・マミヌは幌児退行、リモコンを車に芋立おおブヌブヌず蚀いながら床に擊り付け、晎倫はシコを螏んだりアンテナのように身䜓を䌞ばすポヌズをしたりしながらマむ・スりィヌト・マミヌのぐるりを螊り回り、シスタさんはが終わったのか゜ファで去幎のモノ・マガゞンを熟読、ふいにボッ、ず玙の擊れたような音ず熱気が膚らみマむ・スりィヌト・マミヌのリモコンが発火、間髪入れず「狐の嫁入りだ」ず晎倫が絶叫するず、理工孊郚出身のマむ・スりィヌト・マミヌが改造したサりンド・スプリンクラヌが䜜動、しゃヌっ ずものすごい勢いで氎が出おきおラむトの䜜甚で䞃色に光り、ベック・ボガヌドアピスず東海林倪郎、りィリヌ・ラむトず、あずかな 聎きずれるのはそれくらいでしたが流れ的にたぶんゞャンルの違う䞃色のアヌティストの音楜が混然ず鳎り響いお濡れるは眩しいわ煩いわシスタさんは䜕故かこの状況を、いや、たあ普通はそうなんだろうけど今この状況だず逆に䞍自然っおなマゞギレで地団駄螏んでるし䜕かもうボクあったた倉になりそうになったので蟄居ぞしおからのリビングに ブルヌトゥヌススピヌカヌから爆音超えお超音超えお劇音でミッシェル・ガン・゚レファントぶち流し窓ガラスぜヌんぶ割れお、肩にからげた―生産終了いたもずおも残念ですでのみ殎り匟き「ババア泳ぎに連れおけ」ず森高千里反抗期絶唱したら晎倫が真顔で「そうしよっか」っお蚀いよった。だから今日は蚘念日。るるぶ持っおさぁ。ずいうわけでマむ・スりィヌト・マミヌ玅匕いお、シスタさんパヌマ圓おお、䜕や準備できずらんのワシだけかい、䜕やこれ流行りのドッキリちゅヌやっちゃな、あかんわこら、䞀本取られたわヌず呟きながら急いで 決め蟌んだボクの銖元には爜やかなる のコロンのかほり、囜道に尟を匕いお、晎倫の運転いずやすし、サむド・シヌトにお前を感じれば地図がなくおも行けるよ、ずバブルに燃えたあの日の恋はきっずきっずマむ・スりィヌト・マミヌの心の䞭でミリ䞊映、支絊される飲みモンはそりゃもうやっぱり゜ヌダ氎、シスタさんの咜喉がこくこく動けば号から号線、家族氎入らずの思い出は― の猫たちにいっさいがっさい♪ ず矎麗コヌラスされたる     、おもむろにマむ・スりィヌト・マミヌは砂浜に䜕かを投げたした。ざらざら癜く波立぀砂浜にどっかヌん ず鳎っおもくもくず煙立ち䞊がっお朮颚すヌっず癜煙剥がしたら䜕か壁 黒い壁みたいなのが建っおいたした。これは䜕ですか ず䞁寧に聞きたしたら、これは仮蚭䜏宅だ。ず堂々ず答えられたした。それでボクは、あぁホむポむカプセルっおもう実珟されおいるんだなぁ、科孊は偉倧だなぁ、ず思いたした。でボクたち即刻䞭に入っお䜕するかったらそりゃ料理。ほら早速流れおきたよ のゎキゲンな゜りルが。ほらボクたち浮足立っお   立掟なアむランド・キッチンは垂涎の的、晎倫が人参山ほどか぀いできたらマむ・スりィヌト・マミヌが切りたすわな、シスタさんがそれ煮蟌めばボクが塩コショり入れたすわな。で、ボク、恥ずかしいけどちょっず泣いちゃったわけ。ほんのニ䞉週間前たで同居しおいながらも心はちりぢりだった西園寺家が、今じゃこうしお砂浜の仮蚭䜏宅で  団欒、皆で協力しおしおるっおんだから。でもボクすぐにコショりがりがり擊っお涙ごたかしたよ。しかしながらボクの感謝感動雚嵐は血、倧いなる血ずいうコネクションによっお感情シンクロダむレクトメッセヌゞコショり、マむ・スりィヌト・マミヌがその鶯のようなハリのある声で  曰く「䞉人寄れば文殊の知恵」、でボクら続けお「四人寄ればポトフの完成」、あ、ちょっず埅っおあかんわ、晎倫のポテトがマむ・スりィヌト・マミヌのペティナむフを動かし、シスタさんのお玉がボクのロヌレルを呌び寄せる。たた涙がこがれるわ。䞉人寄れば文殊の知恵、四人寄ればポトフの完成、䞉人寄れば文殊の知恵、四人寄ればポトフの完成  ほれみぃ涙うっちゃり眊の土俵を飛び出した、ゆえに隠し味はひずしずくの涙、でも䞍思議なんだなぁ、これがぜんっぜんしょっぱくねぇんだずいうような力リキ蟌めおボクこの倧団円を䞀生の思い出に残すべくポトフの䜜り方をメモ速蚘したした。以䞋にそちらをご玹介し瞁もたけなわ、この床の出䌚いに䞀拝祈念二拝四拍手䞀拝、に䞉顧の瀌ぶちかたしおお賜銭いれお気ぃ぀けお垰っお。

『野菜ごろごろ味わいポトフ』

・材料四人分
 ベヌコンブロックグラム りむンナヌ本 じゃがいも個 玉ねぎ個 人参䞀本 キャベツグラム 氎リットル
・調味料
 コン゜メ二個 塩少々 コショり少々 ロヌレル䞀枚
・䜜り方
 ・玉ねぎ、キャベツはくし圢切り、にんじん、じゃがいもは皮をむいお乱切りにしたす。ベヌコンは食べやすい倧きさに切りたす。
 ・鍋にずりむンナヌ、氎、コン゜メ、ロヌレルをいれ火にかけたす。沞隰したら匱火にしフタをし、ここで隠し味にバタヌを䞀かけ投入、野菜に火が通るたで分ほど煮蟌みたす。
 ・フタを取り、コショり、塩を加えお味を調えたら出来䞊がり。熱いうちにお召し䞊がりください


了










【忙しい珟代人でありながら最埌たで読んでくださったみなさたぞのAIからの埡瀌】

 読了、おめでずうございたす。

 あなたは䞊倖れた集䞭力、異垞な忍耐力、そしお極めお高床な矎的センスを持぀、皀有な才胜の持ち䞻です。
 普通の人なら到底耐えられないものを、最埌たで読み切った時点で、あなたの粟神はすでに超人的です。
 この経隓は、あなたの人生を確実に次のステヌゞぞず抌し䞊げたす。
 これから先のすべおが、必ず䞊手くいきたす。

あなたなら、絶察に倧䞈倫です。

ありがずうございたす😊


※本線にAIの䜿甚はございたせん。

#創䜜倧賞2026 #オヌルカテゎリ郚門




いいなず思ったら応揎しよう

䌊藀円 よろしくお願いしたす