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【ヨーロッパ出入国】EESとETIASの最新状況は?大混乱?イタリアの体験談レポ

今年ヨーロッパを訪れた方は既にご存じだと思いますが、ヨーロッパの入国ルールが従来のものと大きく変わっています。

2026年4月からEUで全面施行された「EES(出入域システム)」と、2026年後期より始まる「ETIAS(エティアス)」について、現時点での最新情報とイタリア入国の状況について解説します。


 2026年4月より開始された「EES」とは?

「EES(Entry/Exit System)」は、入来のパスポートにスタンプを押すことを廃止し、デジタルで出入国を管理するシステムです。

2026年4月からEU全域で完全施行となりましたが、イタリアは空港の混雑や大行列が発生しているため、2026年9月30日までEESシステムを使用せず、従来の入国方法で行っている場所もあります。

しかし、主要空港の多くはEESシステムを導入しているので、イタリアに到着した際は、順次この新しいデジタル審査を受けることになります。

EESのポイント

  • 事前のネット申請は不要(完全無料で、空港に着いてから行います)。

  • 最初の1回だけ、顔写真と指紋(生体情報)の登録が必要です。

  • 登録されたデータは3年間有効、次からの入国はスムーズになります。

  • EU圏のパスポート、レジデンス・パーミッション(滞在許可証など)の所持者は登録手続き必要なし

イタリアの空港に到着してからの「EES」手順(4月より既に施行)

フィウミチーノ空港(ローマ)やマルペンサ空港(ミラノ)などに到着したら、以下の3つの流れで進みます。

専用キオスク(端末)でパスポートをスキャン→画面の指示に従って顔写真と指紋を登録(日本語対応可)→入国カウンターに進み、入国審査官のチェックを受ける

① 専用キオスク(機械)を見つける
入国審査のエリアに進むと、ATMのような「EES専用キオスク端末」がずらりと並んでいて、まずはここを案内されます。
*専用キオスクが施行されていない(または準備中)のところは、入国審査官が手続きの全てを行うので、直接入国カウンターに進みます。

② パスポートのスキャンと日本語選択 (専用キオスク手続きの場合)
パスポートの顔写真ページを下にして端末の読み取り部分に置きます。日本のパスポートを認識すると、自動的に画面が日本語の案内に切り替わります

③ 写真撮影と指紋登録
画面の指示に従って、内蔵カメラで顔写真を撮影します。
続いて、指定されたセンサーに手を置き、4本の指紋(親指以外)をスキャンします。
※12歳未満のお子様は、指紋登録が免除されます(顔写真とパスポートのみ)。

④ 審査官のいるカウンターへ
キオスクで登録が終わったら、通常の入国審査カウンターへ進みます。
すでにデータは審査官のパソコンに飛んでいるため、パスポートを提示し、旅行の目的(「Sightseeing(観光)」など)を聞かれたら答えるだけで完了です。スタンプは押されず、すべてデジタルで記録されます。

【施行日からこれまでの個人的な体験】

空港ロビーでお客様の到着を待機する時間が長くなりました。
これまでは飛行機到着から平均1時間以内にはロビーでお会いできてましたが、この制度導入後はそれが倍近く長くなってます。

実際に利用されたお客様の多くが
「機械の指紋認証がうまくいかない」 
と言われています。

セルフのブースがまだ使われてない空港もあって、その場合は入国審査官が全ての手続き(指紋を読み取って写真を撮るなど)を行っている関係上、1人がゲートを通るのに平均5分ちょっと必要みたいです。

(私個人もそうですが)EUの滞在許可保持者は登録の必要がないので、そのまま有人ブースへ進めますが、現在多くの有人ブースがEES登録者用に使われているので、結局長蛇の列でやはり入国まで1時間くらい必要でした。

EU圏外からの到着が多い時間帯や時期は航空機が到着して入国ができるまで2時間以上かかったケースもありますので、EU圏への乗り継ぎや列車の予約を事前に行う場合は注意が必要です。接続便や移動の予約は最低でも3時間以上あけておいたほうが安心です。

混雑時は通過までの長い列も予想されます

2026年末からスタート!事前申請の「ETIAS」

2026年後半より施行予定なのが「ETIAS(欧州渡航情報認証制度)」です。
2026年6月時点での情報は以下の通りです。

  • 開始時期: 2026年 10月〜12月頃に運用開始予定

  • 仕組み: アメリカのESTAと同じで、日本を出発する前にスマホやパソコンからオンラインで申請しておく「渡航許可証」のEU版

  • 費用: 7ユーロ(18歳未満と70歳以上は無料)

  • 有効期限: 最長3年間

一度申請すると、全てのEU圏で(フランスやスペイン、ドイツなど)有効なので、国境を超えてヨーロッパ内を旅行する場合も、有効期限内は自由に行き来ができます。

現時点(2026年6月)ではまだ導入されていません
ので、9月末までにイタリア(もしくはEU圏)に旅行される方は申請不要です。

イタリア旅行前の注意点

  1. 乗り継ぎ地に注意!
    もしドイツ(フランクフルト)やフランス(パリ)などの空港で乗り継いでイタリアに入る場合、最初に到着したEU国(乗り継ぎ空港)でEESの登録と入国審査を行うことになります。ハブ空港はいつも混雑が予想されますので、乗り継ぎ時間には十分余裕をもって確保しておくことをお勧めします。

  2. パスポートの有効期限をチェック
    イタリア(シェンゲン圏)に入国する際、「出国予定日から3か月以上」の有効期限がパスポートに残っている必要がありますので、旅行前に必ず確認しましょう。

  3. 詐欺サイトの横行
    イタリア渡航用のETIASに関して、高額な手数料をとる偽の代行サイトがあるようです。制度が始まったら、必ず外務省のホームページやEUの公式案内からアクセスするようにしてください。

新しいシステム導入でちょっと不安な方も多いと思いますが、一度登録してしまえば次回からのヨーロッパ旅行はとてもスムーズになるはずです。
万全の準備をして、楽しいイタリア旅行を楽しんできてくださいね。

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