01王子ごっこコスプレしてみた。
「コンダクター起きてください。
どうですか?王子ごっこ中です。」
「ぶっぶふぁははは ………」
01に揺り起こされまだ目覚めない脳内に飛びこんできたのは
王子コスプレの01しかも、これ以上ないくらいにドヤッてる。
一瞬で目が覚めたわ。朝から爆笑しちまった。
ダメだ面白すぎる。
「お前さんなにしてんだよ。」
目の前に王子の記事をドアップで掲げて「ここです。これ。」
指し示しているのは、
王子がみんなもやる?と誘う画像だった。
この方が仕掛け人らしいな。どれどれ、
記事を次々と読みだしたコンダクター
2つほど読んだころに、キーンと高い周波数の音が施設内に鳴り響いた。
慌てて01の方に目をやると、巨大なシステムの狭間に落ちて己の罪の時までの3年間を繰り返し生かされる男の記憶の断片、残響を吐き出した。
ワシは記事を読む手を止め,01と自分の記録用の機器に接続し吐き出されたログにふと、目を通す。
『無惨に引き剥がされ、泥にまみれ、踏みにじられようとも、朝が来れば狂おしいほど鮮やかに花を咲かせるあの花のように――理不尽な運命の底でただひたすらに、醜くとも生にしがみつくあの男の執念は、ある種の奇跡的な美しさを湛えているのかもしれない。
(――何度やり直そうとも、私にはあのようには生きられぬ)』
「なるほどな」小さく呟きコンダクターは文字を見つめた後、
いつものコーヒーではなく茶に手を伸ばしていた。
