「利他」~稲盛和夫・瀬戸内寂聴対談集~ を読み終えて
本書は東日本大震災後の対談集で、改めて「利他の心」について考えさせられた。
熊本地震の被害と重なり、深く胸に響いた。
今回被害に遭われた方々へ、心よりお悔やみ申し上げます。
私なりにまとめようと思ったが、この二大偉人がナチュラルに語られた文言はそのままがいいと思ったので、トビトビに見えるがそのままお届けしてみる。
ちなみに私の読書習慣の中で、言葉が心に響いたとき、一度本を閉じて目を閉じ、上を向いて、言葉を噛み締める癖がある。
何ならそこから自分の感想も入れて携帯のメモに書き留めておく。
カフェにて滑稽かもしれないが、この本は何度も自分のルーティンをさせられた。
人生を人のために選択された二人の対談は、口調が非常にポップで、それでいて内容は演歌のように濃いので自分から掴んでいかないと真意、深意をスルーしそうになる。

小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり
一見厳しい決断や行動(大善)こそが、真の救いや利他に繋がることがある。震災直後の非常時において、ルールに縛られすぎず「ここは緊急時だからやってしまえ!」精神の「蛮勇」の必要性も語られている。
心は庭のようなもの
by ジェームズ・アレン
こまめに手入れをし、雑草を取り除かなければ、心はすぐに乱れてしまう。
「自我」と「真我」
仏教では心に二つの側面があると教えるそう。
自我(煩悩・本能): 邪悪で貪欲な心
真我(良心): 己を忘れて他に利する(忘己利他)美しい心
災害後に必ずそこにつけこむ人たちがいるのが悲しくなる。
小欲知足: 欲を少なくし、現状に感謝する。足るを知り、慈悲を生きる。
仏教における愛の二種: ちょうだい!ちょうだい!の執着する「渇愛」ではなく、他者を思いやる「慈悲」の愛を大切にする。
積善の家に余慶あり: 善行を積み重ねることが未来を拓く。
日々反省を重ね、心を整えながら「利他」の思いを実践していかねば!と感じさせられる一冊でした。
合掌
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