見出し画像

「発達がゆっくり」と「発達に凸凹がある」は、違う

「うちの子は、発達がゆっくりなだけなんです」

これまで、たくさんの保護者の方からこの言葉を聞いてきました。
そして、その言葉自体は、決して間違いではありません。

ただ、「ゆっくり」の中身には、実はいくつかの種類があります。

小さい頃から、「発達がゆっくりで、そのうち追いつく」と思っていた。
今もそう思っている。
でも実際に学習の場面を見てみると、学年相応の学力より2〜3学年ほど遅れていることがあります。

そこでWISC(ウィスク)という発達検査を受けてみると、はっきりとした結果が出ることも珍しくありません。

「ゆっくり」という言葉は、成長の"スピード"を表しています。
時間はかかっても、いずれ同じ場所にたどり着く、というイメージです。

一方で、「凸凹(でこぼこ)」というのは、成長の"スピード"ではなく"バランス"の話です。
得意なことと苦手なことの差が大きい状態を指します。
たとえば、会話は年齢相応にできるのに、数の概念だけ極端に難しい。
運動は得意なのに、文字を書くことだけ強い抵抗がある。そういった状態です。

この二つは、似ているようで、必要な関わり方がまったく違います。

「ゆっくり」だと思って、みんなと同じペースで、みんなと同じやり方を、時間をかけて繰り返す。
それでうまくいく子も、もちろんいます。

でも、「凸凹」がある場合は、同じやり方を繰り返すだけでは、苦手な部分がずっと苦手なままだったり、本人が「自分はできない」という気持ちを積み重ねてしまうことがあります。
得意な部分を使って苦手な部分を補う、その子に合った関わり方が必要になります。

だからこそ、「ゆっくり」だと感じたときほど、一度立ち止まって、検査や専門家の視点を借りてみることに意味があると、私は思っています。
それは「発達に問題がある」と決めつけるためではなく、その子に本当に合った関わり方を見つけるためです。

「うちの子はゆっくりなだけ」と感じている方の中にも、実は"凸凹"が隠れているケースは、決して少なくありません。

みなさんは、お子さんの「ゆっくり」と「凸凹」について、立ち止まって考えたことはありますか?
どんなきっかけで気づいたか、よかったらコメントで教えてください。

いいなと思ったら応援しよう!