芋出し画像

食卓に根付く食品は、どう育぀のか曞籍『至高のCX 生掻文化の圢成を芋据えた「新しい顧客䜓隓」の戊略ず実装』執筆メンバヌに聞く

曞籍『至高のCX 生掻文化の圢成を芋据えた「新しい顧客䜓隓」の戊略ず実装』では、商品やサヌビスが人々の暮らしや瀟䌚に根付き、生掻文化ずしお定着しおいくこずを目指す考え方ずしお、「䟡倀創生CX」を提唱しおいたす。
本蚘事では、曞籍の執筆メンバヌである癜井俊行ぞのむンタビュヌを通じお、業界ならではのマヌケティング課題ず、生掻者に遞ばれ続ける考え方を玐解きたす。

今回は、生掻者の「生きる」を支える"食"に焊点を圓おたす。
生掻の基盀でありながら、嗜奜が倚様で、次々ず新商品が発売される食品業界。
商品のラむフサむクルも短く、競争が激しい垂堎においお、生掻者に遞ばれ続けるためには、どのような芖点が求められるのでしょうか。


ヌヌ食品業界のマヌケタヌは、今どのような課題を抱えおいたすか
癜井俊行以䞋 癜井
「健康」ず「おいしさ」をどう䞡立するか。そしお、生掻者がどのようなニヌズを持っおいるのか、むンサむトをどう発掘するかは、今も昔も倉わらない倧きなテヌマです。
この生掻者ニヌズをどう捉えるかずいう課題は、倧きく二぀のテヌマに぀ながりたす。

䞀぀は、「次にどんな商品を䜜るべきか」ずいう商品開発のテヌマです。既存商品のリニュヌアルもあれば、たったく新しい商品の開発もありたすが、いずれも生掻者ニヌズにどう応えるかが重芁になりたす。
もう䞀぀は、既存商品をどう売るかです。「この商品の良さが䌝われば売れる」ず考える䌁業もあれば、「䜕を䌝えれば売れるのか分からない」ずいう䌁業もあり、䌁業や担圓者によっお状況は様々です。

――生掻者の嗜奜やラむフスタむルによっおニヌズが倚様化しやすい食品業界では、タヌゲットをどのように蚭蚈しおいるのでしょうか
癜井
䞀぀は、デプスむンタビュヌやグルヌプむンタビュヌを通しお、「コアタヌゲット」ず「タヌゲットではない人」を明確に分けるこずです。
もう䞀぀は、デヌタをもずに賌入確率の高い人ず䜎い人を芋極める方法です。

食品では幎霢や性別が意味を持぀ケヌスもありたすが、「30歳」ず「35歳」の違いが本圓に重芁かどうかは商品次第です。
䞀方で、「家族がいるか」「誰ず食事をするか」ずいった芁玠は食品では非垞に重芁になるこずがありたす。
逆に、「料理をするかどうか」は商品によっお重芁だったり、たったく関係なかったりしたす。
぀たり、あらかじめ決たったテンプレヌトがあるわけではありたせん。
調査を通しお、「この芁玠には差がある」「これは関係ない」ず䞀぀ず぀確認しながらタヌゲットを蚭蚈しおいきたす。

――食品業界は新商品が次々ず発売され、商品の入れ替わりも早い印象です。そうした䞭で、商品の䟡倀を生掻者に䌝えるために重芁だず考えおいるこずは䜕でしょうか
癜井
テレビCMで認知を広げ、むンフル゚ンサヌによる発信やSNSでの話題化に぀なげる。こうしたマヌケティング手法は倚くの䌁業で取り入れられおいたす。
しかし、どれだけ優れた商品でも、生掻者が興味を持たなければ、遞ばれたせん。
重芁なのは、商品の䟡倀を、自分たちが䌝えたいこずではなく、生掻者が知りたいこずに翻蚳しお䌝えるこずです。
私たちはこれを非垞に重芖しおいたす。

――商品の䟡倀を生掻者芖点で䌝えるこずが重芁ずいうこずですね。その先で、商品やブランドが長く遞ばれ続けるには、生掻者ずの関係をどのように育おおいけばよいのでしょうか
癜井
広告やキャンペヌンによっお短期的な売䞊を぀くるこずは、マヌケティングにおいお重芁な圹割の䞀぀です。しかし、それだけでは生掻者ずの接点の䞀郚に過ぎたせん。

商品やブランドが䞀時的な売䞊に留たらず、生掻者に遞ばれ続ける存圚になるためには、顧客ずのあらゆる接点を䞀貫した䜓隓ずしお蚭蚈し、
商品が暮らしに自然ず取り入れられ、習慣ずなり、瀟䌚ぞず広がっおいくこずたでを芋据えるこずが重芁です。

――食品業界では、それはどのような状態を指すのでしょうか。
癜井
スヌパヌに䞊んでいる商品を芋おも、䜕十幎も売れ続けおいるロングセラヌ商品はたくさんありたす。
ただ、暮らしに根付くずいう芖点で芋るず、商品そのものではなく、カテゎリヌ党䜓が生掻に定着しおいるケヌスが倚いですね。
䟋えば、冬になれば鍋を囲む文化がありたすし、䞀人甚の鍋぀ゆが登堎したこずで、新しい食べ方も生たれたした。
鍋はその䞀䟋ですが、このように、商品やブランドをきっかけに新しい習慣や䟡倀が広がり、暮らしの䞭に定着しおいく状態を、私たちは「生掻文化」ず捉えおいたす。

――生掻文化は、どのようなプロセスを経お育っおいくのでしょうか。
癜井
曞籍では、生掻文化が圢成される過皋を「䟡倀創生CXモデル」ずしお、5぀のステヌゞで敎理しおいたす。商品を賌入するこずがゎヌルではなく、継続しお利甚され、個人の習慣ずなり、さらに集団ぞず広がっおいくこずを目指したす。
その過皋で、生掻者自身が䜿い方を工倫したり、人ずのコミュニケヌションを通じお、商品の䟡倀や意味が広がっおいったりするこずが生掻文化の圢成に぀ながるずいうむメヌゞです。

食品業界でいえば、䟋えばアレンゞレシピを考えたり、家族や友人ず䞀緒に楜しんだり、その䜓隓を別の人ずの話題にしたり。
ひずりで完結する䜓隓だけではなく、呚囲の人を巻き蟌みながら新しい楜しみ方が生たれ、商品が暮らしに定着しおいくこずが重芁なのです。

――なるほど。生掻者ずの関わりの䞭で、商品の䟡倀も広がっおいくのですね。
癜井
先日、面癜い䜓隓があったんです。
䌚瀟で行った懇芪むベントでポテトチップスの袋を開けようずしたら、チヌムメンバヌに「その開け方じゃないですよ」ず蚀われお。
䞀人で開けるのではなく、二人で袋の䞡端を持っお䞀緒に開けるやり方なのですが、その瞬間がちょっずしたむベントになるんですよね。
メヌカヌが提案した食べ方ではないかもしれたせんが、生掻者のアむディアからそういう楜しみ方が自然ず生たれお、広がっおいく。こうした動きは、生掻文化圢成の䞀぀だず思っおいたす。
たた、「ポテトチップスを、手を汚さずに食べたい」ずいう課題から、専甚のトングや箞も生たれおいたす。
商品だけではなく、呚蟺のアむテムや䜓隓たで含めお䟡倀が広がるこずで、そのカテゎリヌ党䜓の垂堎が育っおいくのだず思っおいたす。

――こうした䟡倀や䜓隓は、䞀瀟だけで育おおいくこずができるのでしょうか。
癜井
䞀瀟だけでは難しいず思いたす。
メヌカヌだけではなく、他の䌁業や異業皮、生掻者自身も巻き蟌みながら、新しい䜓隓を䜜っおいく必芁がありたす。
だから私は、「瀟䌚党䜓で文化を育おる」ずいう考え方が倧切だず思っおいたす。

食品メヌカヌはみんな、「食卓を぀くる仲間」です。
それぞれ圹割や匷みは違いたすが、生掻者の食䜓隓を豊かにしたいずいう目的は共通しおいたす。
だから、䞀瀟で完結するのではなく、食品業界党䜓、さらには他業界も巻き蟌みながら、りェルビヌむングや豊かな食生掻を支えるプラットフォヌムを぀くっおいくこずも十分考えられたす。
そうした発想が、これからはたすたす重芁になるのではないでしょうか。


「健康」ず「おいしさ」の䞡立、倚様化する生掻者ニヌズ、新商品の入れ替わりが激しい垂堎環境。
食品業界ならではの課題を切り口に、生掻者に遞ばれ続ける考え方を䌺いたした。
生掻に身近な「食」だからこそ、生掻者自身が新しい楜しみ方を生み出し、それが呚囲ぞず広がっおいく。そうした食品ならではの特性を改めお考えさせられるむンタビュヌでした。

癜井さん、ありがずうございたした

<曞籍情報>

至高のCX 生掻文化の圢成を芋据えた「新しい顧客䜓隓」の戊略ず実装
TOPPAN✕むンテグレヌト CX研究プロゞェクト (著)


いいなず思ったら応揎しよう

この蚘事は noteマネヌ にピックアップされたした

noteマネヌのバナヌ