芋出し画像

むンド民の代衚的蚀い蚳ずその察応 ①

むンド民はずにかく䜕かに぀けお「蚀い蚳」を唱えおくる。たず、むンドに着任しおむラむラするのはこのむンド民のコミュニケヌションモヌドである。これはむンド民の自己防衛本胜の䞀皮であるが、実際に郚䞋や取匕盞手ずしお察峙した堎合にはなかなか手ごわい。その結果、圌らずの議論が面倒臭くなり、適圓にやり過ごし、こちらが盞手の䞻匵を飲み蟌んでしたった堎合、むンド民は、「やはり俺が正しかった」ず本気で思いこむ。よっお、議論や責任を有耶無耶にするこずは、長期的に芋れば盞互に誀解を生むこずになり、結果ずしお逆恚みや玄束の䞍履行などに繋がる。盞手が郚䞋であれば、あなたは圌や圌女をコントロヌルできなくなるだろう。䜕しろ、あなたが远求をやめれば、盞手は自分が受け入れられたず考えるからである。日本人であれば、無理筋な自らの䞻匵を理解しお、心のどこかで良心の呵責が発生するこずを期埅できるかもしれないが、むンド民はそのようなこずは望めない文化コンテキストの䞭にいる。

我々日本人が意識しなければいけないこずは、それぞれの議論ずいう、「局地戊」で勝利するこずであり、面倒がらずにむンド民に察しお指摘ず戊いを挑んでいくこずである。このような日々の局地戊の勝利なくしお、党䜓の勝利はない。これはあなたがむンドにおいお払わなければならないコストの䞀぀である。我々がむンド民に䜕かの䟝頌をし、それが履行されおいない堎合や、倱敗した堎合には、再床それを実行させるか、補償をさせるか、䜕かしらのアクションを盞手にずっおもらわなければならない。その際に盞手の「蚀い蚳」ずいう防埡を突砎できなければ、結局はあなたやあなたの家族が損を被る。だからこそ、我々倖囜人はむンド民が展開するこれらの特城的な議論を粉砕し、自分の身を守る術を孊んでいないずいけない。それが個人の生掻を守り、䌚瀟の利益を守る。

 局地戊で勝利するためには、䞉぀の芁玠を持っおいる必芁がある。䞀぀目は、ロゞカルシンキングの基瀎䜓力、二぀目は、その問題に関する真っ圓な䞻匵、そしお䞉぀目が、むンド民が繰り出しおくる独特な戊法に関する事前知識である。䞀぀目ず二぀目に぀いおは、盞手が誰であっおも必芁になる基本的な芁玠であるが、䞉぀目に぀いおはむンドでしばらく過ごさなければ、構造的な理解に達するこずができず、結果ずしおむンド民埗意の議論に巻き蟌たれお䞍利益を被るこずになる。留孊生や、駐圚員、それに垯同する家族ずしお、是非これらの特殊戊法を早期に理解し、自分の利益を守り、仕事や生掻をスムヌズに進めおほしい。以䞋では、代衚的な特殊戊法がどのようなものなのか、䞀぀䞀぀理解し、それに察するカりンタヌや心構えを玹介しおいく。

むンド民がよく展開する代衚的な蚀い蚳は䞻に以䞋のように分類される。

①   責任転嫁Shift Responsibility
  (問題発生の原因を別の所ぞ持っお行く)

②   盞殺消去Cancel out own fault
 (あなたの偎に萜ち床がある別の話題を持ち出しお、おあいこを狙う)

③   話題転換 Shift to another topic
 (党く関係ないトピックを説明し始め、論点をうやむやにする

④   因果改謬 Elaborate wrong route course
 (因果関係のないこずを、さも原因・理由のかのように䜿う)

â‘€   解決消去 Solve and Escape
 (あくたで非を認めず、問題を即解決しお問題が起きおいなかったこずにする)


いずれの論法も建蚭的な議論を行うには皋通い論法である。たず第䞀に、これらの論法の存圚ず名前を知っおおいお、盞手がそれを展開した瞬間にあなたが認知するこずが重芁だ。今仕掛けられおいる論法がどのようなものか認知するだけでも、心に䜙裕が生たれる。具䜓的な論法をカテゎリヌずしお認知するこずで、圌らがそれを展開した際に、「あ、こい぀はこの論法を䜿い始めたぞ」ず理解し、「このフレヌズをぶ぀けよう」ず自分の䞭に答えを持っおいるず、議論で優䜍に立぀こずができる。あなたに理があり、真っ圓なこずを蚀っおいるのはこちらだずいう心構えを持っお、むンド民の自身満々の態床に臆するこずなく、あなたの䞻匵を展開しおいく。

ここで玹介した五぀の論法には共通点がある、それは、その目的が自らぞの批刀を回避するこずであり、防埡に䞻県を眮いたものであるずいう点である。これはむンドずいう環境を色濃く反映したものだ。こちらのコラムでも述べたように、むンドの本質は過密ず苛烈な競争であり、その䞭で議論に負けたりしお目の前の損を被るこずはどうしおも避けたいずいう朜圚的なマむンドがむンド民の心には深く根付いおいる。論争に勝利するこずは望たしいが、自分に萜ち床がある事象に関しお、負けを認めた瞬間に死ず貧困が蚪れるずいう怖さが圌らのなかにはふ぀ふ぀ず存圚しおいるように芋える。だからこそ五぀の論法には、「自分が負けそうになった堎合に、どうにか負けないようにする」ずいう思想が反映されおおり、結果的に防埡的なものになる。もちろん蚀い蚳を展開した結果、信甚や信頌などが損なわれお長期的に損を被るかもしれない。しかし、圌らの䞭ではずにかく短期利益が重芁であり、その堎で負けないようにするこずが重芁に映っおいる。  
 
 
ここから先は、五぀の論法を䞀぀ひず぀解説しおいく。たずは責任転嫁: Shift Responsibility (問題発生の原因を別の所ぞ持っお行く)、の説明ずその察凊法である。これはむンドで非垞に倚く芋られる蚀い蚳の䞀぀で、おおよそ半分以䞊のケヌスはこれに圓たる。䟋えば次のようなケヌスである。
 
旅行代理店の゚ヌゞェントに電車のチケットの予玄を頌んだが、むンド囜鉄の予玄システムが故障しおおり、予定しおいた電車のチケットの申し蟌みができなかった。゚ヌゞェントを問い詰めたら、「囜鉄の予玄システムの故障のせいであり、自分たちのせいではない」ず開き盎った。
 
このケヌスでは、自分が玄束通りチケットを予玄できなかったミスを、予玄システムに責任転嫁しおいる。先方が蚀っおいるこずは、「自分はしっかり仕事をしたが、予枬䞍胜のシステム障害のためにチケットが取れなったのであっお、自分は悪くはない、責任はないその補償はしかねる。」ずいう䞻匵である。もちろん、このような皚拙な蚀い蚳には幟通りもの指摘ができ、我々の垞識で考えれば仕事を舐めおいるずしおいいようがない蚀動だ。しかし、この皋床のこずは平気な顔をしお蚀っおくるず思っおおいたほうがいい。

さお、この蚀い蚳を聞いおどのようなアプロヌチをすればいだろうか。ここで最も重芁なこずは、「些末な議論や具䜓䟋に入らずにコンセプトず本来の責任を䞻匵するこずに培する」ずいう倧原則である。盞手の議論に乗っかる圢で、「なぜもっず前広に予玄しなかったのか」ずいうようなやり取りを初めから行うず、ゎヌルは遠くなる。このような個別の論点をあなたが述べた瞬間に、盞手は、この「問い」に答えるこずで責任を逃れるこずができるず認識し、さらに責任転嫁の蚀い蚳を述べおくる。むンド民は解決法や予防法を考えるのは䞍埗意だが、起こしおしたったトラブルに察する蚀い蚳を考える際には通垞の倍くらいの瞬発力で瞬時に筋の通らない議論を次々に生み出すこずができる胜力を備えおいる。これは、どんなに教育レベルが䜎い肉䜓劎働者や田舎の商人やドラむバヌでも持っおいる胜力で、異垞な力を発揮するので、これに巻き取られるず議論の筋道が別の方向に行っおしたう。

぀たり、「なぜ十分に前広に予玄システムで予玄を取らなかったのか。もっず前に取っおいれば、システム゚ラヌが発生する前にチケットをずれたのではないか」ず蚀っおしたうず、「䞀日前は䌚瀟の䌑日だったので事前に予玄するのは無理だった。自分は早めにやろうず思ったが郚圓日にならないず䞊叞が承認しおくれなかった。゚ラヌが発生するのはめったにないこず早めに予玄する理由はなかった。」等々、圌らはいくらでもネタを芋぀けおきお議論を煙に巻くこずができる。これに巻き取られおしたうず、い぀の間にか、あなたが知りもしない旅行゚ヌゞェントの瀟内承認プロセスを分析しお本圓に圌らが事前に予玄手配ができなかったのかを蚌明するずいう意味䞍明な方向に達しおしたう。

ここでやらないずいけないこずは、
What did I ask you? Did you complete what I asked? Yes or No.
ずいう単玔な問いを発しお事実を確認するこずである。
そしお、
If it was not done, it means that you didn’t perform what you were expected to do and your job.
ずいう事実を認めさせるこずである。

責任転嫁話法の目的は責任から逃れるこずであるから、そこを確実にふさぎ切るこずで盞手の逃げ道をなくさなければならない。この問いを向けられた盞手は、再びあるこずないこず様々な「できなかった理由」を䞊べるかもしれないが、本質的には、できなかった理由がなんであるかは、その仕事の達成責任から解攟されたこずを意味しない。あなたは同じ問いを繰り返すし、単玔な事実の確認を芁求すればよい。
この確認が取れたあずは、どのように盞手を泳がしおもいいが、盞手が責任転嫁の玠振りを再床芋せたら、
Whatever was behind, we confirmed the fact among each other that you didn’t perform what you needed to do.
ずいうずころに繰り返し戻っおくればよい。

少し話が脱線するが、なぜ背景や理由を䞁寧に敎理しおいくこず、むンドではよくない手になっおしたうのだろうか。そしお、なぜ責任転嫁話法が機胜しやすいのか。そこにはむンド瀟䌚の䞍安定性がある。むンドでは、事実確認ずいう䜜業が途蜍もなく難しいのだ。先の䟋を挙げるずすれば、発生したシステム障害に関しおむンド囜鉄が䞁寧にアナりンスするこずなど期埅できないし、それが分かりやすい圢で呚知されおいるこずも期埅できない。たしおや本気でシステム障害の有無を確認しようずしおも、䞀䜓どこの窓口に確認したらよいかも䞍明で、窓口の盞手がたずもに取り合っおくれるかどうかも怪しい。奇跡的に誰かが盞手をしおくれたずしおも、本圓にその盞手が信甚に足る情報゜ヌスなのかも分からない。至るずころでこのようなレベルで瀟䌚が運営されおいるため、自らのコントロヌル䞋にない事象に぀いお事実確認を突き詰めおいくこずが困難である。そしお、合理的に掚定したずしおも、その掚定した事実を吊定する材料はいくらでもあげるこずができるのである。そのような瀟䌚では、ずりあえず自分から攻撃を逞らすこずが有効で、逞らした先の事実を詰めおいっおも出口は芋えない。だからこそ、この責任転嫁ずいう方法はこの囜で非垞に有効であり、基本的な蚀い蚳のパタヌンずしお、どんなレベルの人間でも頻繁か぀簡単に䜿甚できるメ゜ッドになっおいる。

さお、盞手に責任の存圚を認めさせた埌には、あたなも建蚭的な議論に戻っおきおもよいだろう。もし盞手が郚䞋であれば、どのようにすればトラブルを防げたか自分で考えさせたり、あなたからそれを教えたりする通垞のコミュニケヌションモヌドに戻ればよい。これだけ必死で蚀い蚳をするむンド民であるが、仕事ずいう面においおは、実は䞊叞のを求めおいる。むンド民の叀兞的なリヌダヌシップスタむルが、日本でいえばパワハラ的な䞻人が奎隷を䜿うようなやりかたできなければ叱り、䞍芁になれば切るであるのに察しお、あなたの建蚭的なや改善の提案はこの瀟䌚では珍しい行為なので、快く受け入れおくれる堎合が倚い。
 
第二回の蚘事ず第䞉回の蚘事では、二぀目の、「盞殺消去」他の䞉぀のむンド民の代衚的な蚀い蚳に぀いお、「責任転嫁」ず同じように実䟋ず察応フレヌズを玹介しおいく。

いいなず思ったら応揎しよう

この蚘事が受賞したコンテスト