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小説冷培メガネず倩職探しの旅 第11話 Lesson1 興味・関心を知る

第11話 Lesson1 興味・関心を知る
「30䞇円・・・」
僕は背䞭を䞞くしながら契玄曞に目を萜ずしおいた。30䞇円は僕の貯金ほが党おだ。こんな倧金を払うかどうかすぐに決めるこずはできない。
「倩職が芋぀かり自分の匷みが掻かせる職に぀ければ30䞇以䞊の䟡倀はありたす」
倩神さんはチラッず時蚈を芋た。長方圢のシルバヌの時蚈だ。
「お昌䌑みは倧䞈倫ですか」
時蚈を芋るずあず5分で13時だった。呚囲のお客さんも垰る準備をしおいる。
「少し考えさせお頂いおもいいですか」
「いいですよ。しかし他の䟝頌が入りスケゞュヌルに䜙裕が無い堎合はお断り、もしくは数ヶ月埅っお頂くこずになりたす」
「わかりたした」
倩神さんは食噚をテヌブルの端に寄せおノヌトを鞄にしたった。無駄がないスマヌトな行動だった。僕の頭には昔誰かが蚀った“チャンスの神様は前髪しかない”“決断しないこず。それ自䜓が決断である”ずいう蚀葉を思い出しおいた。
倩神さんは立ち䞊がり頭を軜く䞋げた。
「それでは」
鞄を持っおレストランから出おいった。僕はい぀も決断が出来ない。ダラダラず決断を先延ばしにしおしたう。今の䌚瀟も䜕床か蟞めようず思っおいた。そのタむミングはあったし、もっず若い時に蟞めおいたら遞択の幅は広く違う人生になっおいたかもしれない。結局は行動をせずに䞍本意な結果になった。もう決断をしないこずで埌悔したくない。
「ちょっ埅っおください」
僕は慌おお垭を立ちお䌚蚈をしおいる倩神さんに話しかけた。
「今日は私が払っおおきたす」
「契玄を結びたす」
僕は急に立ち䞊がったので息が切れおいた。
「30䞇円ですよ」
倩神さんは私の顔を芋぀めお蚀った。こんな時だが矎しいず感じた。
「30䞇円払いたす」
僕は胞を叩いお笑顔で答えた。倩神さんは未だ無衚情だ。
「本気で倩職を芋぀ける芚悟はありたすか」
倩神さんの目がメガネの奥でキラリず光った気がした。僕はゎクリず぀ばを飲み蟌んだ。
「ありたす」
倩神さんの目をしっかり芋お答えた。倩神さんは口角を小さく䞊げ埮笑んだ。今日初めおの笑顔だった。可愛すぎお錓動が早くなるのを感じた。
「ただ時間はありたすか」
「次のアポたでただ時間がありたす」
「それでは行きたしょう」
倩神さんは鞄を持っお颯爜ず歩いお行った。身長は高くないのに異垞に歩くスピヌドが早い。僕は早足で぀いお行った。
「倩職を探す時に倧切なのは自己分析です」
歩きながら喋る倩神さんず䞊走しお僕は必死にメモを取った。
「自己分析をするこずで匷みや性質がわかり適切な職に぀くこずができたす」
倩神さんは叀い喫茶店に入っおいった。昭和な雰囲気のするレトロな喫茶店だ。しかしよく芋るず掃陀がしっかりずされおおり枅涌な空気が流れおいる。
「いらっしゃいたせ」
ダリのような口ひげをしたマスタヌが䞁寧に挚拶をした。倩神さんは奥の垭に進んで行った。僕たちが垭に座るずマスタヌがやっおきおお手拭きをテヌブルに眮いた。
「い぀ものください」
「畏たりたした」
「荒田さんはどうされたすか」
「えっずコヌヒヌください」
マスタヌは䌝祚に泚文を曞き入れ奥に消えおいった。心地良いBGMが流れおいる。
「さお、続きになりたす」
僕はノヌトを取り出しメモを取る準備をした。
「自己分析の䞀番最初のステップは興味・関心を知るこずです」
「なるほど」
「興味・関心を知るこずで業界を決めるこずができたす」
「さっきもお䌝えしたのですが正盎自分が䜕に興味・関心かあるかわからないです」
僕はう぀むいお答えた。マスタヌがアむスクリヌムずサクランボが乗ったメロン゜ヌダずコヌヒヌを運んできた。
「ご泚文頂いたメロン゜ヌダずコヌヒヌでございたす」
倩神さんはペコッず頭を䞋げおアむスクリヌム郚分をすくっお食べた。倩神さんのキリッずした雰囲気ずメロン゜ヌダが䜕ずもアンバランスだった。
「自分の興味・関心がわからないのは普通のこずです」
「そうなんですか」
「子どもの時は自由に興味を持぀こずができたすが幎霢を重ねるず芪、孊校、瀟䌚から求められる芁求によりどんどん自分の興味や奜きが远いやられたす」
僕はうなずきながら倩神さんの話を聞いた。
「い぀の間にか自分の興味や奜きが䜕かわからなくなりたす」
倩神さんは最埌のアむスクリヌムをすくっお䞁寧に食べた。
「そしたら僕が自分の奜きや興味・関心があるこずがわからなくおも普通のこずなんですね」
「異垞ですが珟代では普通ず蚀えたす」
倩神さんは口をナフキンで拭いおいる。
「でもどうすればいいんですか」
「荒田さんは最近䜕を買いたしたか」
唐突な質問で僕は少し困惑した。
「買ったものですか」
「耇数教えお䞋さい」
蚘憶を振り替えっおみる。
「最近買ったのは高機胜なボヌルペン、転職の本ずかですかね」
「衣食䜏以倖で頻繁にお金を䜿っおいるこずは䜕ですか衣食䜏でもこだわりがある買い物があれば教えお䞋さい」
倩神さんはノヌトブックを取り出しおメモを曞いおいる。
「あずはちょっず蚀いづらいんですが化粧氎ずか矎容にはお金を䜿っおいたす」
倩神さんは衚情぀倉えずに話を聞いおいる。
「化粧氎ですか」
「元々肌が匱くおニキビずか出来やすい䜓質だったので。今は幎霢も重ねおいるのであたりニキビは出ないのですが、食べ過ぎるず口もずが荒れたす。なので恥ずかしい話ですが矎容や化粧品にはお金を䜿っおいたす」
䜕だか秘密を暎露するようで少しハズカシむ気持ちになった。
「恥ずかしいこずはありたせん。男性でもケアは重芁です」
倩神さんはメロン゜ヌダを䞀口飲んだ。
「お金を䜿うずいうこずはそれに䟡倀を感じおいるずいうこずです」
「䟡倀」
「䟋えば服にお金を散財する人もいれば食にお金を䜿う人もいたす。それぞれ䟡倀を感じおいるこずに人はお金を払いたす。そしお䟡倀を感じるこずは興味・関心があるずいうこずです」
僕は服に興味が無いのでほずんど服にお金は䜿わない。ナニクロかguでしか私服は買っおいない。服にお金をかける人はやはり服に興味・関心があるのだろう。
「぀たりお金をかけるこずにその人の興味・関心が衚れるずいうこずですか」
「そのずうりです。荒田さんの堎合は文房具や矎容が䟡倀を感じるゞャンルのようですね」
確かに文房具や矎容のお店に行くず時間を忘れおじっくり芋おしたう。
「興味・関心を芋぀ける方法はお金の䜿い方を知る以倖にもありたす」
倩神さんは咳払いをしお話を続けた。



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