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yamayasu400
SS|星のお客さま
星のお客さま
(410字)
「お客様の中に、流れ星をご覧になった方はいませんか?」とアナウンスがされた。
手を上げた僕の席に、CAがやってきた。
「お客様、先ほどこちらの窓からご覧になったのですか?」
「えぇ。動画も撮影しました」
「恐縮ですが、その動画をご提供頂けないでしょうか。実は機長にそう言われております」
「いいですよ」と、僕はスマホを渡した。
その頃、操縦席にて。
「目撃したのは私と副機長、乗客一名です。乗客の撮影データも要求通り回収しました。これで空港に向かってよいですか」と、険しい表情の機長が、ある者と無線で話していた。
「ありがとう。でも、君達には忘れてもらうね」という声の後、謎の電磁波が操縦席と客席の一角を貫き、機長と副機長は操縦桿に突っ伏した。
「綺麗な星だったから、つい近づき過ぎちゃったな」と呟きながら、ある者は地球を離れていった。
僕は霞んだ意識の中、「お客様の中に、飛行機を操縦できる方はいませんか?」というアナウンスを聞いていた。
(了)
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