見出し画像

【翁山】白ひげのイケてる翁がお茶を点てる山

先月の初旬に登った翁山(1075m)は、霧雨で山頂に着いてもあたり一面ガスの中だった。

本来なら360°の絶景が楽しめるはずなのに、見事なまでの「白一色」。ちょっと不完全燃焼のまま下山することになった。(その山行記はこちらにアップ)

そんなわけで、「今度こそは」という思いを胸に、一か月ぶりに翁山を訪れてみることに。

 ・・━━・・━━・・━━・・━━・・

「翁山」(おきなさん)

という名は、神の使いである白髪の翁と白鹿が棲むという伝説に由来する。

自分で言うのも何だが、真っ白なヒゲが素敵なジジィとしては、勝手に親近感を持っている山だ(^^;) 

ここにはサンカヨウの群落がある。前回訪れたときはすでに花期を終えており、季節の移ろいの無情を嘆きながらの山行であった。

サンカヨウは真っ白でたおやかな花
(5月初旬、別の山で撮影)

しかし今回は、その白い花に代わって紫色の実がたくさん実っていた。花は終わっても、季節はちゃんと次の主役を用意していてくれる。

思わず一粒つまみたくなるような色合い。

実際、サンカヨウの実は熟してくると食べることができる。ただし、その実は種がいっぱいあって、あまり食べやすいとは言えない。

今回、ちょっとかじってみたが、まだ酸っぱかった。

 ・・━━・・━━・・━━・・━━・・

早いもので今年ももう7月だ。

木々の葉はすっかり夏の装いとなり、これから先、低山歩きは徐々に厳しい季節になる。暑さとの戦いになり、熱中症や体調管理にもこれまで以上に気を配らなければならない。

それでも天気が良ければ、結局は山へ向かってしまうのだから、「バカにつける薬はない ┐('~`;)┌」と言われても反論できないけどね。

そんなバカが今回出会った山野草たちを以下に紹介する。

エゾアジサイが咲き始めた
ウメガサソウ これから咲くのかな
だいぶ歳をとった(^^;ギンリョウソウ
葉っぱしかないので確信はないけど
アケボノシュスランかな?
(何?)アザミ
オオヤマフスマ?とコナスビ
咲き始めたヨツバヒヨドリ
ヤマルリトラノオ
ササの開花 穂から雄しべが出ている。
さすがイネ科、水稲とよく似ているね。
この山の笹原の一本道にはヤマユリがたくさん。
咲いている時季に見れば壮観だろうけど
咲くのは暑い時期だしなぁ(;´Д`A ```

さて、肝心の山頂からの眺望だが、またしても山頂周辺はしっかりガスの中だった。

山頂標柱のてっぺんに忘れ物らしい帽子が一つ
昨年の11月に登ったときにはすでにあったので、
この厳しい冬を乗り切った帽子ってことだね(;^ω^)

この真っ白な風景、そしてこの既視感…

「まさか二度続けて同じオチか」

と思わず空を見上げたくなったが、景色が見えないからといって、スゴスゴと引き下がる白ヒゲの翁じゃない。

今回は山頂でお湯を沸かし、一服のお茶を点て、仲間とともに、しばし優雅な時間を過ごしてきた。僕も伊達にお茶で生計を立てているわけではないのだよ(;^ω^)

絶景はお預けでも、こんな山時間があれば、それはそれで悪くはない。いやむしろ贅沢過ぎるくらいだ。

一碗の茶を味わい、そして山頂にゆっくりと流れていく時間を味わう。景色は雲の向こうでも、心まで曇るわけではない。

 ・・━━・・━━・・━━・・━━・・

さて、その後、登山口まで降りてくるに従い、徐々に雲は晴れてきた。山を登っている人ならよーくわかるシチュエーションに思わず苦笑いだ。

帰り道、車の中から翁山を振り返ると、山頂一帯だけが相変わらず重たい雲の中。だが、不思議と悔しさは無かった。

また訪れる理由ができたと思えば良いのさ。