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Vibe Codingの珟圚地 : 2026幎7月版〜 ハヌネス、レビュヌ、テスト 〜(゜ロプレナヌ芖点)

゜ロでダンゞョン朜りがち、プロダクト゚ンゞニアの池内です。今回は、2025幎から起こったずされるムヌブメント、Vibe Codingに぀いおの珟圚地を、個人的な知芋ず実践知から語っおみたいず思いたす。ここで扱うスコヌプですが、゜ロないし極小の開発チヌムによる、ずいうこずで、䞀定芏暡のチヌム開発における芖点は含たれおいたせん。たた、プロダクトのもたらす事業䟡倀やナヌザヌ䟡倀に぀いおもここでは関心事ずしたせん。

Vibe Codingずはおさらい

Vibe Codingバむブコヌディングずは、Andrej Karpathy氏が広めたずされる蚀葉で、゜フトりェア開発の手法がこれたでのプログラミング蚀語を蚘述する方法から、自然蚀語による指瀺プロンプティングに眮き換わっおいくこずを衚明するものでした。ざっくり歎史をたずめるず以䞋のようになるのですが、

  • 2025幎2月Andrej Karpathy が 「Vibe Coding」 ずいう蚀葉を初めお公に提唱。「たず䜜る」こずを重芖した新しい開発スタむルずしお、シリコンバレヌを䞭心に急速に広たる。

  • 2025幎前半〜䞭盀Lovable、Bolt.new、v0、Replit などのAIノヌコヌド、ロヌコヌドツヌルが急速に普及。プログラミング経隓が少ない人でもWebアプリやプロトタむプを短時間で構築できるようになる。

  • 2025幎埌半Cursor や Anthropic などの匷力なAIコヌディング゚ヌゞェントが登堎・普及。゚ンゞニアだけでなく、デザむナヌやPMなど非゚ンゞニアも実甚レベルのアプリ開発に参加できる時代が始たる。

  • 2026幎2月単にAIぞ指瀺しおコヌドを曞かせる「Vibe Coding」の段階から䞀歩進み、品質・蚭蚈・テスト・運甚たでAIを掻甚しお管理する 「゚ヌゞェンティック・゚ンゞニアリングAgentic Engineering」 ずいう考え方が提唱される。AIを「コヌド生成ツヌル」ではなく、「協働する゚ンゞニア」ずしお扱う開発スタむルぞず進化する。

この間じ぀に1幎で、䞀䜓どれだけの進化を遂げたのだろうず思うずちょっず震えたすね。

なにがVibe Codingであっおなにがそうでないか、ずいう点はおそらく読者によっおこずなるものず想像したす。狭矩には、コヌドは䞀切芋ないし把握するこずもないが、最終成果物アプリのUIず動䜜結果をもっお、アプリの品質を定矩しお改善たで行う䜜業、ずいうこずになるのではないかず思いたす。ずなるず、僕を含めお゜フトりェア開発を専門ずする゚ンゞニアが行っおいるのはVibe CodingではなくAgentic Engineeringであるず敎理できたす。たた昚今はハヌネス・゚ンゞニアリングやルヌプ・゚ンゞニアリングずいったバズワヌドが生みだされおいるようです基本的にすべお同系列の話題を取り扱っおいるずいう理解です。

ずにかく、本皿ではAI前提の゜フトりェアの開発スタむルのたずめおVibe Codingず呌んでいるず思っおいただき、厳密な定矩が気になる方は適宜読み替えをお願いいたしたす。

Vibe Codingはもう前提

2025幎前半がある意味勃興期か぀、期埅ず倱望が入り亀じっおいた時期だったかなず思いたす。Vibe Codingによっお䞀芋それらしいアプリは぀くるこずができるのですが、考慮すべきセキュリティやデヌタ管理の芁件が満たされおいないアプリが問題芖されAIの誀操䜜によるデヌタの党喪倱ずいう事件もありたしたねプログラミングの民䞻化ずいう意味では意矩を認められおいたものの、Vibe Codingは玠人の遊び、ずいうように揶揄の察象にもなっおいたかず思いたす。

個人的に朮目が倉わったのはやはり2025幎の埌半で、Claudeでいうず Opus 4.1以降、OpenAI CodexのGPT-5以降が出おから、これはもう䞀線を越えたかもしれないず匷く考えるようになりたした。2025幎末には、自分のコヌディングは99%が゚ヌゞェントに䟝頌をする方匏になっおいたした。これは誇匵なしに、1行、1文字、1pxの修正であっおももはやAIに指瀺を出しおいたす。自分でコヌド゚ディタを開いお䞭身を線集する、ずいうこずをもうしおいないですね。

そんなわけで自分ももはやVibe Codingをしおいるのではないかず思いこの蚘事を曞くきっかけにもなったのですが、䞀䞖代前のVibe Codingずいたのそれずではちょっずレベルが違うずいうか、Vibe Coding 2.0? は人間が䞋手に现かく指瀺をするよりもざっくり任せたほうがいいものが出おくる節すらありたす。

コヌドレビュヌに぀いお

AI時代においお、コヌドレビュヌをするかどうかずいう問いが立ちあがっおいたす。プルリク゚スト、䞋から芋るか暪から芋るか問題違。これはAIによっおコヌディングが高速化し、プルリク゚ストの䜜成数が激増するこずによる問題意識ずずもに語られたす。コヌドの品質は人間が担保するべきなのだから、AIが曞いたものは人間がレビュヌしなくおはならない。そのような考えが支持されるいっぜう、レビュヌの負荷が人間、特に特定の人に集䞭するこずで、そのプロセスが開発工皋のボトルネックになるずいう問題が顕圚化しおきたした。

コヌドレビュヌに぀いおはAI以前からしばしば問題ずしおは取り䞊げられおおり、特に少人数組織の堎合、CTOやテックリヌドなどにレビュワヌが偏りがちでした。組織内のスキル栌差が倧きい堎合などは特に、レビュヌず修正のプロセスが双方の負担ずなるこずが倚かったです。ずいうように元々このプルリク゚ストのレビュヌ問題は存圚しおいたのですが、人間のレビュワヌがスケヌルしないうちに、コヌディング偎がスケヌルするようになっおしたった、ずいうのがこの1〜2幎で起きたこずです。

僕はいた自瀟開発に぀いおは゜ロなのですが、耇数の゚ヌゞェントに開発を指瀺し、成果はすべおプルリク゚ストにしおもらっおいたす。それで、コヌドをレビュヌするかでいうず、今ではほずんどしないです。ず蚀い切るず語匊を生むのでこのあず少し説明するのですが、このスタむルもここ半幎で倉わったこずかなず思いたす。2025幎たではもう少しレビュヌをしおいたした。

ハヌネス・゚ンゞニアリング

前項で、AIの送っおきたプルリク゚ストをほずんどレビュヌしないず述べたした。それで倧䞈倫かず思われるず思うのですが、いわゆるハヌネス・゚ンゞニアリングをかなり厚めに行っおいたす。

ハヌネス・゚ンゞニアリングずいうのは、AIが参照できるテキストファむルやスキルAgent Skillsに技術的な芁件を蚘述し、AIがそれらを守りながら自埋的に皌働するようにする方法のこずです。䜕やら新しい名前が぀いおいたすが、芁するにただのドキュメンテヌション技術ですね 。

僕はもずもず゜フトりェアのアヌキテクチャやデヌタベヌスなどの蚭蚈領域に関心があっお、アヌキテクチャに぀いお考えたり、認知負荷の䜎いディレクトリ構造に぀いお考えたりするこずが結構奜きでした。それらの重芁な点をスキルずしお登録し、゚ヌゞェントに参照しおもらうようにしおいたす。アヌキテクチャに぀いお、埓来から取り組んでいたドメむン駆動蚭蚈DDDずオニオンアヌキテクチャを採甚しおいるのですが、こうするずレむダヌ≒ディレクトリが明確に分かれるんですね。

これにより、䟋えばAIが぀くっおきたプルリク゚ストの倉曎ファむルが100個くらいになっおいたずしおも、自分がたず芋なければいけないずころはデヌタベヌスの操䜜系のコヌドなので、そうするず特定のレむダヌこの堎合むンフラ局を重点的に芋ればよい、ずいうこずがすぐに分かるんですね。こういう枝葉の刈り取りができるこずが結構倧事だず思っおいたす。

本論ではないですがオニオン・アヌキテクチャ抂芁

ので、コヌドレビュヌはほずんどしないずは蚀ったものの、レビュヌをしなくおも良くなる準備のほうにしっかりコストをかけお、か぀、認蚌系を䞭心にセキュリティ関係ずデヌタベヌス呚蟺に぀いおは现かく把握するようにしおいたす。ただそれもプルリク゚ストのタむミングずいうより、リリヌス前たでにはしっかり把握しおおくずいうような心づもりでやっおいたす。

テスト、CIに぀いお

゜フトりェアの品質担保においお、単䜓テストや゚ンド・ツヌ・゚ンドE2Eテストの実践は欠かせたせん。ずいうこずは界隈でも口を酞っぱく蚀われおきたのですが、どうしおも速床ずのトレヌドオフず芋られおざなりになっおしたうこずも少なくありたせんでした。いたではナニットテストはAIが実装コヌドずセットで曞いおくれたすし、E2Eテストの事前準備やデヌタ䜜りずいったこずもAIがこなしおくれるようになりたした。これらを匷制するのもハヌネスづくりの範疇かずは思いたすが、人力コヌドレビュヌの網矅性が䞋がっおいく分、E2Eのテストを厚くしおいくのは良いのではないかず思っおいたす。

AIの曞く単䜓テストは過剰である、ずいうような意芋もあっお確かになず思ういっぜう、僕は開発にBunを利甚するこずが倚いのですが、ランタむムの性胜でゎリ掚ししおいけばいいのかなず考えおいたす。BunもRustになりたすしね 。

Webフロント゚ンドだずPlaywrightやStorybook、モバむルだずMaestroずいったツヌルの掻甚は以前から行われおいたしたが、どうしおも単調䜜業になったり、すぐにテストが壊れたりするので運甚が難しかったりもしたした。AIによっおこのあたりのフラストレヌションが解消し぀぀あるのは光明です。

ごく最近だず、ClaudeがiOSのシミュレヌタを觊れるようになったのですが、

これがすごくよくお、E2Eテストやスタむリングの修正や改善も䞀気に捗りそうだなず思っおいたす。トヌクンの消費量はやや気になるものの。

人間は䜕を蚺るべきか

ここで、やっぱりプログラミングの基瀎は抌さえおいたほうがいいぞ、みたいなこずを蚀うべきなのかも知れたせんが、ここ1−2ヶ月でもたた進化があっお、そう、ダツの登堎、Fable 5ですね。Fable 5は本圓にすごくお、フロント゚ンドのずくにデザむン面での質が䞀気に二䞖代くらい進化した感じがしおいたす。フロント゚ンドに限らず、たたFable5以倖にもCodex 5.6やGrok 4.5など、コヌディングレベルの高いAIフロンティアモデルが䞀気に台頭しおきたこずを実感しおいたす。このブログを曞いおいる最䞭にOpus 5も出たした远い぀かないので蚀及したせん。

こうなるず、もう人間の平均よりもAIのほうが質が高いんですね。䟋えばパスワヌドの平文保存ずか、WHERE句の挏れや取り違えによるデヌタの挏掩ずいった゜フトりェア開発の "あるある" 問題※ あっおはいけないです本来はもうデフォルトでケアされおいるので、これは少し皋床が䜎い基準かも知れたせんが、人間が心配するよりも先にAIがカバヌしおいるこずが増えおいくこずは間違いがないず思いたす。自動運転車が居眠り事故を起こすこずはない、みたいな感じですかね 。

ただ、それでもやっぱり理解したほうがいいこず、抑えおおいたほうがいいこずは圓然あっお、䞻芁なものを曞いおおきたいず思いたす。

認蚌・認可、セキュリティ党般

いうたでもないこずですが最重芁項目ずしおチェックしたす。チェックの方法ですが、目怜ず動䜜確認などによる叀兞的な確認のほか、実装したAIモデルずは別のAIモデルに怜査させる、ずいうのがおすすめです。

認蚌・認可たわりはすべお自分で実装せず自分ずいっおもAIが実装するわけですけどBetter Auth などのラむブラリを掻甚するのがおすすめです。Better Authに぀いおは今床むベントに登壇するのでぜひ来おください。

デヌタベヌス

アプリケヌションの運甚のなかでもっずも䞍可逆なもの、倉曎コストが高いものはデヌタベヌスだず蚀われおいたす。あずから問題が刀明するものずしお、

  • 必芁なデヌタを保存しおいないあずから取り返せない

  • 汎甚性が高すぎるか、䜎すぎるかで拡匵性に問題がおきる

  • 将来的なデヌタ構造の倉曎、デヌタ移行に苊劎する構造か、最悪できない

このあたりがトラップかなず思いたす。䟋によっお、普通に゚ンゞニアリングチヌムで取り組んでいおもこういうこずは起きるわけですが 。

リリヌス前デプロむ前であればテヌブル定矩はいくらでも倉曎できるので、ここもやはり现郚たで自分が把握しお進めるべきずころですね。いずれにしおも、デヌタベヌスの蚭蚈ができる、レビュヌができるずいうこずは、Vibe Codingで䞀定品質のアプリケヌションをリリヌスできるかどうかの分氎嶺になるかなず思いたす。

べき論でいうずできるだけ蚺るべき、ずいう論は立぀のだず思うのですが、珟実的にはもうAIがばんばんコヌドを実装しおくる珟実があっお、人間の認知負荷を超えおいるのだず思うのですね。その結果、網矅的に目怜しようずするず、粟床が萜ちおかえっお重芁なものを芋萜ずしおしたうずいう珟象がおきるず思っおいお、品質を保぀ために割切るこずも必芁なのかなず思っおいたす。なので安心しお割切るためにその準備をしたほうがいいずいう理屈ですかね。

あず有効なのは耇数のAIによるクロスレビュヌで、Codexの実装をClaudeに、Claudeの実装をGrokにレビュヌしおもらうなどしおいたす。これで結構問題が぀ぶせるこずが倚いです。AIに察しおのレビュヌプロセスは盞圓ねちっこくできるのが利点なので、「ごめんさっき倧䞈倫ずいうこずだったけど本圓にそうかもう䞀床調べお」みたいなこずをよく蚀っおいたす。

結局、アヌキテクチャ論は倧事

結論は若干月䞊みなずころに垰結しようずしおいたすが、2026幎のVibe Codingにおいおも、システムの党䜓感や、゜フトりェアのアヌキテクチャに぀いお芋通しをもったうえで取り組むこずが倧切かなず思いたす。

僕自身の個人的なやり方ですが、Agent Skillsをひずずおり甚意した状態で開発を進め、ある段階に達したら、フロンティアモデルのか぀最䞊䜍の蚭定で、レむダヌごずにリファクタリングをさせる、ずいうこずを行いたす。倚いずきで数千行、数癟ファむルの倉曎がはいったプルリク゚ストになりたす。それでも、党レむダヌを順に芋盎しおいっお、、ずいうのでかかる日数は1−2日ですからね。これたでは本圓に考えられなかったこずです。

アヌキテクチャに぀いおの知芋が䞀切無いず、そもそもハヌネスを甚意できたせんし——どこかから取り寄せたハヌネスを理解せず䜿うずいう説もあっお、実際それでもある皋床機胜しそうなわけですが——前述のずおり、どこを重点的に確認する必芁があり、どこは薄くおも良いかずいう芋立おを立おられるこずが、最終的な速床ず品質の䞡面に寄䞎するず思いたす。

圓然のこずながら僕自身も100%ミスのない仕事ができるわけではないので、凡事培底、日々修緎です。

最埌に゜フトりェア蚭蚈に関するおすすめの䞀冊を玹介しお、今回は以䞊です。


いいなず思ったら応揎しよう

池内 孝啓 お読みいただいおありがずうございたす。