カメラに関する雑談(前編)
普段、あまり話さないカメラについて書いてみる。カメラ選びの決め手ってなんだろうか。用途に見合ったものを選ぶために、ざっくりとスペックには目を通すけど、最終的には言語化しきれない直観で決めている気がする。これは道具選び全般に通ずることかもしれない。
カメラ好きの人ほどではないものの、5年間でさまざまなカメラと出会った。彼らとの思い出を振り返りながら、結局自分は何に惚れたのかを考えてみる。
写ルンです
言わずと知れたレンズ付きフィルム。大学1回生の頃、サークルの先輩が使っていて、何気ないシーンが印象的に映し出せると聞いて手を出したのだ。それまで、写真はガラケーかスマホでしか撮ったことがなかった。ファインダーを覗いて撮ること自体、初めての体験だった。
当時は国内周遊旅行にハマっており、スマホと一緒に旅先へ持ち出していくようになった。ただし、スマホと違って枚数に限りがあるので、「ここぞ」と思ったときにシャッターを切るようにしていた。
旅を終えて、写真屋さんに現像・プリント・データ化を依頼する。1〜2日で写真が出来上がる。撮ってすぐだと結果が分からない、人の手を介して時間差で写真が仕上がる感じがなんだか愛おしかった。
なんといっても、写ルンですの魅力はその映りだった。スマホだとどうも「生っぽく」なってしまうものが、写ルンですだとぐっと印象的に収められ、作品っぽいものが気軽に手に入れられた。
携帯性の高さと描写の良さが気に入って、その後2年間は写ルンですを使っていた。日本縦断旅行にも一緒に出た。
Canonet と Minolta FS-EⅡ
2020年のお正月、年始の挨拶のため父の実家を訪れた。どんな流れだったかカメラの話になり、「うちに古いカメラあるに」と、祖父がカメラを譲ってくれたのだ。そこでやってきたのがキヤノンのレンジファインダーCanonetとミノルタのコンパクトフィルムFS-EⅡだった。この1年後に祖父は他界し、忘れ形見の2台となった。
Canonetは故障していたので、阿倍野の篠原カメラさんへ修理に出した。その間、FS-EⅡを使うことに。コンパクトボディゆえの携帯性の高さとシャッターを押すだけのフルオート仕様ということもあり、写ルンですに代わって旅の相棒となった。フィルム選びの楽しさもここで知った。
やがて、Canonetが帰ってくると彼も併用するようになった。しかし、Canonetと仲良くなるのは時間がかかった。経年で露出計がバカになっており、フルマニュアルで撮るしかなかった。
お題『きっかけ』 #写真褒めスペ
— イカマリネ (@ikamarine_n5771) March 21, 2025
人生初のカメラは祖父からもらったレンジファインダー。
「ISO?SS?F?」
押せば撮れたはずの写真はあまりにも難しくて… pic.twitter.com/IBQrwL55VK
当時は露出について理解が及んでおらず、なんとなくで数値を設定して撮ってみたら、まぁ撮れない。その後シャッタースピードと絞り、ASA感度について学び、回数を追うごとにだんだんと形になった。道具に頼るのではなく、道具を使うことを彼から学んだ。
このフィルムカメラ時代の写真は今でもお気に入りの写真が多い。FS-EⅡについては今でもときどき持ち出している。
EOSRP
ずっと計画していた海外旅行がコロナ禍で行けなくなり、そのお金で買ったカメラ。レンズはキットレンズのRF24-240mm。ガラケーとスマホを除けば、初めてのデジタルカメラだった。それまでフィルムカメラを使っていたためか、随分扱いやすかった。
メーカーは、なんとなく壊れにくそうなイメージのあるキヤノンにした。友人が7Dを使っていたのも大きい。そして、ボディの小さいミラーレス一眼で、最も安価で、画質がよさそうな35mmフルサイズセンサのものにした。完全にスペックで選んでいる、今なら絶対にやらない買い方だ。
思い返せば、ボディのデザインやシャッター音などで気になる点はあったが、初めてのデジカメという喜び補正と、安定した運用が出来ていたことで、それほど気にならなかった。
Nikon F-801
友人から譲り受けたフィルムカメラ。初めての一眼レフでもある。
なぜだか、このカメラとはとっても相性が良い。ここぞというときの写真はF-801を使いたい。ファインダーの抜けの良さとピントの掴みやすさで気持ち良く撮影ができる。出てくる写真も、その後何年もお気に入りになるようなものが撮れる。
例えばこれとか…

撮影時の気持ち良さは、写真の出来になんらかの影響をもたらすのだろうか。
これほど素晴らしい801だが、世間での人気はイマイチらしい。F3とかFMとか、かっこいいカメラ多いしね。ただ、世間様には不人気でも僕にとってはパーフェクト、100点満点だ。
このまま現在のカメラまでぶっ通しで話そうと思ったが、文字数は2000文字に差し掛かっている。ここまでを前編として一旦区切りにする。
後編では、社会人になってから出会ったカメラたちについて振り返ってみる。
